樋口円香、嘘だよな……?
樋口円香がLINEのアイコンを単色にしているという悲しい事実が判明してしまいました。みなさんはこれをどう捉えますか?
ところで、単色アイコンと言えばTwitterです。
Twitterにおいて、単色アイコンのアカウントを見たことがありますか? 名前が概念的で、ツイートが何を言っているのか分からないアレです。
ていうか提示されている情報はLINEのアイコンなので、Twitterの単色アイコンの話をするのは完全に飛躍しているんですけど。
Twitterが単色アイコンの人は、LINEも単色アイコンであるという不完全な前提の元、このはてなブログは進行していきます。予め承知おきください。
個体差こそありますが、単色アイコンの彼らは三行以上のツイートをすることができず、意味のある言葉を喋りません。
厭世的であり、のんびり幸せそうでもあり、みずみずしく枯れ果てており、詩とシュールギャグの中間のような言葉をタイムラインの隙間に流していきます。二、三人フォローすればそれ以上増やす必要はありません。
単色アイコンの特にキモイ点として、無機質でろくに言葉を喋らない癖に人と仲良くなりたがっているという箇所が挙げられます。「詩を食べて生きています」みたいな顔して単色のアイコンという共通点を大勢で持つことで安心している軟弱なアカウント共です。あるいは、アイコンという共通点を持つことでしか、人と関わることが出来ない不器用な存在と言い換えるとかわいいかもしれません。そういういじらしさ好きだな
ちなみにわたしは単色アイコンを一人もフォローしていない(と思う。多分。よく覚えていない)ので、完全に偏見を書いています。上述したのは単色アイコンのステレオタイプです。
(ここに単色アイコンのツイートスクショを参考に貼ろうと思ったのですが、流石に晒しあげみたいな文脈なのでやめました。単色アイコン嫌いじゃないし恨みもないので)
樋口円香がそんな単色アイコンであることが、わたしにとっては少なからずショックでした。
(参考画像:樋口円香)
たしかに樋口円香にはオタク臭いキモさは多々あるんですけど、流石に単色アイコンでTwitterはやってないと思う。アカウント名「生活」とかにしてないと思う。もしも樋口円香が「犬撫でたあ」とか「藤本タツキの『地元』の部分」とかツイートしてたらどうするよ。なあ円香……このツイートはどういう意味なんだ? ってプロデューサーに尋ねられたら死ぬしかないだろ。
では樋口円香がどんなTwitterアカウントを運用しているのかと考えると、上手く想像することが出来ません。ていうか樋口円香ってTwitterやってる……?
樋口円香のなりきりアカウントのツイートを参考に見てみます。
@nt_MADOKAさん
283プロ所属の後ろの記号がかわいいですね。
なるほど。
これは事務所にアカウントの設立を命じられて、義務更新している樋口円香ですね。
✩。アイドル イベント✧*。
想う
「なんでもいいんだ。円香の思ったことを書いてくれたらいい」
「思ったことを書かなければいけないんですか」
「言いたくないことは書かなくていい。ほら、わざわざ言うほどでもないけど、誰かと分かち合いたいことってあるだろ?」
「ありません」
「たまたま食べたアイスが美味しかったとかさ」
「ありません」
「……空が晴れてて気持ちいいとか」
「それを伝えてどうするんですか」
「……」
「ではこの話はなかったということで」
「いやいや! だったらさ。挨拶だけでもいいんだ。そこに円香がいて、円香を身近に感じられることが、ファンにとっては嬉しいことだと思う」
「……」
「やってみないか?」
「……首を縦に振るまで終わらないクエッションになんの意味が?」
「すまん……ただ円香のためになると思うんだ」
「はあ……本当に強引な人」
「……」
「分かりました」
「……いいのか!」
「やればいいんでしょ」
「ありがとう!」
「『プロデューサーに強要されて始めることになりました。押し付けがましくて面倒くさい人』……これでいいですか?」
「……」
「ここは思ったことを書く場所なんでしょう?」
Vi↑20 Me↑10 Sp↑10
いやPドルはどうでもいいんですよ。Pドルはどうでもいいんですけど、樋口円香がアイドルとしてTwitterアカウントを運用し始めるコミュはあるなと思いました。
もう一人くらい見てみましょう。
@arclispさん
プロフィールにGitHubのリンクが貼られていますが、果たして樋口円香がGitHubを活用するでしょうか。
分かりますか?
これは樋口円香の名前でTwitterをやっている樋口円香ではない人です。
そのため今回のはてなブログで取り上げる必要は特にありませんでしたが、試しに取り上げてみました。フォローしているアカウントだから馴れ合いの身内ネタを……というわけでもなく、いいねのやり取りさえしたことがないアカウントのスクショを突然ブログに貼り付けています。本人がこのブログを見ることは一生ありません。
だけどアイドルを名乗るって、こういうことなんですよ。自分の目の届かない場所の誰かに見られている存在、それこそがアイドルです。
即ち樋口円香とは、知らないブログに突然スクショが貼り付けられてしまう存在であり、わたしはこの樋口円香の名前でTwitterをやっている樋口円香ではない人のことを、本物の樋口円香にしたかった。本人の意思と関係なく、勝手に本物の樋口円香になってしまうことってあるんですね。
本物の樋口円香(関係ない話(本当に関係ないので見ないでください)ですけど、この樋口円香のコミュ本当に好きなんですよね。樋口円香の浅倉透への感情の一片が伺えるコミュですけど、個人的にはこのヘアメイクさん×樋口円香もあるなと思う。もし仮に、ヘアメイクさんが「円香ちゃんは綺麗だな……」と思っているとするじゃないですか。スタジオ全体が浅倉透しか見ていないのに、ヘアメイクさんだけは樋口円香のことを見ているんですよ。ヘアメイクさんだけは樋口円香の魅力を知っているんですよ。だけどヘアメイクさんの「私は円香ちゃんを見ているよ!」なんて、樋口円香にとってはどうでもいいことで、何の影響も及ぼさない。そこまで込みで好き……)
Twitterアカウントを2つ取り上げてみましたが、やはり樋口円香がプライベートでTwitterアカウントを運用しているビジョンは浮かびません。
ていうかやっぱり樋口円香はTwitterをやってなくない……? 絶対やってないと思う。
人間がTwitterを始める気持ちは、承認欲求の昇華と、未知の人間関係に期待する気持ちが主だと思うんですけど、樋口円香がそれらを求めているようには見えないじゃないですか。
やっていたとして、ノクチルと一部283プロのアイドルしかフォローしてないリア友のやつだと思う。 七草にちかとかフォローされてないやつ。
だから樋口円香のLINEが単色アイコンであることと、Twitterの単色アイコンにはなんの因果関係もありません(当然ですが……)。
Twitterの「界隈」を見聞きして実践している訳ではなく、あくまで自分のセンスで「単色アイコンがいい」と判断してLINEを単色アイコンにしているだけなんですよ。
どちらかと言うと、浅倉透の方が単色アイコン系の界隈でTwitterやってそう。フィーリングですが。ていうか浅倉透が単色アイコン系の界隈でTwitterやっているのを見聞きしているから、Twitterに詳しい樋口円香という概念はあるんじゃないですか? なんかそんな気がしてきた。こっちは後で深く考えておきます。
(浅倉透のコミュ、正しく読めている自信がまるでない。ハッキリ言って、彼女が何を考えているのかよく分かってない。landing pointのコミュがすごく良かったので、そういう感じの比較的分かりやすいやつお願いします)
だけどまあ樋口円香がTwitterをやっていなかったとして、樋口円香が単色アイコンであることがキモくないかと言うと、やっぱりキモくないですか?
Twitterの単色アイコンの人々の根底にも、「単色アイコンがいい」「アイコンを単色にするのは素敵だ」という気持ちがあるのであって、過程はどうあれ単色アイコンを選ぶセンスが一致している時点で、Twitterの単色アイコンも樋口円香もある程度同じ感性を持った人間なんですよ。
樋口円香がTwitterをやっているかどうかは最早どうでも良く、これは単色アイコンを好むか好まないかの問題です。むしろ何も知らずに単色アイコンを選択しているあたり、"根"が単色アイコンと言えます。誰かと仲良くなりたいとかじゃなくて、単色アイコンが美しいと思っている本物なんでしょうね。キモすぎるだろ。
要するに、樋口円香は単色アイコン同士馴れ合うつもりはないが、「Twitterの町 ツイー都」などとツイートする感性を持ち合わせている可能性があるということです。
たしかに、斜に構え方と俗っぽさの塩梅なんかは特に単色アイコンっぽいと言えばぽいんですよね。
(参考画像:夜の学校に入れるとは思うけど生徒指導とかに見つかったらだるいと語る樋口円香)
樋口円香のキモさ、こういうところね。シニカルで俯瞰した視点で物を語るのに、夜の学校に忍び込むという月並みなシチュエーションでテンションが上がってしまう感じ。「私は娯楽のための見世物じゃない」と語ったのと同じ口で、「いや夜の学校に忍び込むこと自体はなんでもないけど、先生に見つかったらダルくない?笑」と喋るこの感じ。
多分、共感性羞恥みたいなものかもしれない。樋口円香にキモさを感じる時、その人もまた同じキモさを抱えている。
キャラクターのLINE会話風二次創作の良さが本当にわからなくて、例えばウマ娘でLINE会話風二次創作をツイトしているオタクは見つけ次第全員ブロックしてるんですけど、シャ ス 公式アカウントが嬉々としてアイドル同士のLINE会話をツイトしてるの見て、断腸の思いでお付き合いの いいね した
— でも、この苦しみと逃げずに向き合うことこそが何よりも大切で、とても尊いことなのだと、わかってほしい (@sasatanwwwww) 2022年4月22日
こういうところ。
嫌味なツイートしておいて、結局盛り上がってはてなブログ書いてるのはマジでどういうことなんだよ。姿勢が一貫しないなら嫌味を言うのはやめろよ。感じ悪いよ。オタクの悪口言いながらオタクと仲良くなりたいと思ってるのも本当にダサいよ。なに尖ってんの?笑
年々コンテンツに対して狭量になっていくの本当にやめたいです。昔はこんなんじゃなかったのに。もっと一つ一つのコンテンツに感謝して、肯定して、楽しいことだけをツイートしていたはずなのに。
もしも
もしもあの頃のわたしに戻れたなら──
パッと光って咲いた
単色アイコンを見てた
きっとまだ 終わらない夏が
曖昧な心を
解かして繋いだ
この夜が続いて欲しかった
単色アイコンが夜空に花開いたら素敵だと思わない?
身体震わせるほど大きな音をビリビリ立てて、星より眩しく原色で輝いて。
「ねえ。単色アイコンって横から見たら丸いと思う? 平べったいと思う?」
答えは熱帯夜の空中に一瞬だけ浮かんで、すぐに溶ける。意味を持たない輝きは、何光年の重みを宿した星屑の影に消える。
見間違えのように。何事も無かったかのように。
今日もまた単色アイコンは空に花開く。
それを望んだ目にしか映らない、刹那の炎色反応。
消えては浮かび、浮かんではまた消える。
奥行のある詩のようでもあり、平坦なシュールギャグのようでもあった。
~fin.~