おいしいそうなケーキ

わたしなりに一生懸命書いてるんだけど……ダメ、だよね……

【第一回ホロライティング】出雲、この(いづも、 この)現る

 

 

  オタクのことを勘違いさせるのかなり上手いと思うんですよね。理由はオタクにはオタクの好きな言動が分かるからです。

 

 

 

  あのさ、わたしの夢語っていい?

  あのねー。わたしの夢はねー。ホロライブに入ってオタクくんにいっぱい好きって言ってもらうことなんだよ。

 

 

  

  わたしもホロライブ入っていいかな。オタクくんのこといっぱい笑顔にするから。お願い、入れて~~~~~~大好きなオタクくんのこと笑顔にさせて~~~~~~

 

 

 

 

 

                                 やっほーf:id:sasatanwwwww:20201103201332p:image

 

 ホロライティング一期生の  出雲、この(いづも、 この)だよー。

 

 

 

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★プロフィール★

名前:出雲、 この(いづも、 この)

名前の由来:Twitterアカウント名の「でも、この苦しみと逃げずに~」の頭文字から取ったんだよ

スリーサイズ:ばーか。/ばーか。/ばーか。

体重:ウザ

身長:けっこう高い!

趣味:好きな人の好きなこと

今一番興味があること:オタクくん

社会的集団に馴染めずインターネットに入り浸るうちに、身体がインターネットにのめり込んで「はてなブログ」とかいう時代遅れのブログサービスに閉じ込められてしまった可哀想な女の子。あなたがはてなブログに来てくれないと暇で仕方ない。

 

 

 

 

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  こんなブログに人が来るなんて久しぶりだな。すごく嬉しいよ。ねえねえ、わたしがドキドキしてるのわかる? ほら、iPhoneを耳に近づけて……アンドロイドw……聞こえるよね。わたしの胸の高鳴り。

胸の高鳴り.mp3↓

巫女みこナース・愛のテーマ feat.巡音ルカ

巫女みこナース・愛のテーマ feat.巡音ルカ

  • Groovetune
  • アニメ
  • ¥153

 

 

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  君みたいな人が来てくれるのずっと待ってたんだよ。アニメと漫画とゲームでしか人の温度を感じたことがない、しょうがないオタクくん。

  わたし、この日のために、漫画だってアニメだって一生懸命勉強してきたんだから。オタクくんといっぱい同じ話ができるようにね。よかったら、わたしにちょっとだけ付き合ってもらってもいいかな。

 

 

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 や、ちがくて。付き合うってそーいう意味じゃないっていうか恋仲とかそういうんじゃないっていうか死ねっていうか、

  あーーーーー……もう。

 

 

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  オタクくんの、ばか……。

 

 

  

  ホロライティング 始まります♪

 

 

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シークバー

  ちょっと長くなっちゃったかもね。オタクくんと少しでも長く一緒にいたいから……

 

 

 

 

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  ねえ、オタクくん。

  わたしはオタクくんが来てくれないとすごく暇で寂しいから、オタクくんがすぐに帰らないように、少しでも早く来てくれるように、月曜日0時のジャンプよりも土曜日22時の『ご注文はうさぎですか?』よりもメンテナンス明け15時のシャニマスよりも最優先でわたしに会いに来てくれるように、いっぱいオタクくんを笑顔にするために頑張ります。

 

 

  今日はオタクくんを笑顔にするためのシチュエーションをいっぱい揃えてきたよ。

  いっぱい笑顔にできたら嬉しいな♪ 上手く笑えよ

 

 

 

Scene① 放課後

 

  想像してください。

 

 

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  タクくんは今、放課後の教室で独り気だるげに机に突っ伏しています。

  かを待っているのでしょうか。まさかオタクくんみたいな人間に待ち人なんているはずがないのに。誰かに声を掛けられるのを待っているかのような。期待しているような。窓から差すはちみつ色の夕陽が、オタクくんのムスッとした横顔を甘くとろかす気配がします。

 

 

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  わ。

 

 

  タクくんが顔を上げると、そこにいるのはわたしでした。がっかりしたかな? だってオタクくんが期待していたのは、長い黒髪の文学少女とか、金髪ツインテールの幼馴染とか、長い前髪に隠れた顔がとてもかわいらしいことをオタクくんだけが目撃している一見地味でおっぱいが大きい女の子とかだもんね。

「なんだお前かよ……」とオタクくんは言います。

 

 

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  そーだよ。お前でごめんね。

 

  たしはオタクくんの好きなタイプとは全然ちがくて(読書なんてしないし、幼馴染じゃないし、見た目は派手だしおっぱいも小さい)、いつも付きまとってくるうるさいやつ。

 

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  ※ちなみにおっぱいについてですが、オタクくんはウィットに富んだボキャブラリーで女の子の貧乳を面白おかしくからかうコミュニケーションを得意としている(参考文献:潤羽るしあさんの配信)ので、小さい方が親しみやすいだろうと思い、気合いで発育を抑えて(胸を突き出すと身体のラインが浮かび上がり、初めてわたしを女として意識してしまう程度にして)います。

 

 

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  なに独りでタソガレてんの? 一緒にかえろーよ。

 

  

  んな風に、わたしは独りのオタクくんを帰り道によく誘います。昼間は全然話しかけないのに、オタクくんと二人きりの時だけ。だってみんなに好きな人がバレるのってすごく恥ずかしい。放課後の教室で初めて、わたしは少し積極的になれるのです。

 

 

  「あのさ。お前、俺と帰って楽しいわけ?」

  

 

 

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  別にー? たまたまわたしもオタクくんも独りだしさー。オタクくんさびしーだろーなーと思ってさー。

  

  裕たっぷりの冗談でわたしは応えます。本当はオタクくんと一緒に過ごすほど楽しい時間はないのですが、そんなこと面と向かって言うのも恥ずかしいじゃないですか。わたしは基本的に恥ずかしがり屋なのです。

  きっとオタクくんはこう応えるでしょう。

 「あっそ。それなら丁度いいや。今日もお前と帰ってやるよ」いつもの気怠い口調で、全くわたしに気のないような素振りで。

 

  

「あっそ。それなら丁度いいや。もう二度と関わんな」

 

  

  タクくんの反応が予想と少し違っていたことに追い付けず、わたしはまだはちみつ色の夕陽でとろけるような心地から帰れずにいました。

 

「いつも迷惑してんだよ。つまんねえことベラベラ喋りながら付いてきて。俺はお前の考えてることなんて微塵も興味ねえよ。アニメを見ない人間と話すことがあるかよ。頼むから俺の高校生活の貴重な時間を奪うなよ。一緒に歩いてると勘違いされんの。知らねえヤツらにニヤニヤ噂されんのマジでキモいから。マジで二度と関わるな」

 

 

  うやくわたしの身体は冷たくなりました。

  わたしの気のないフリとは違って、オタクくんはちっともわたしなんて好きではないのです。冗談でも嘘でもなく、オタクくんはわたしのことが心の底から嫌いなのです。

  わたしの勇気が足りないのが悪いのです。オタクくんに気持ちを伝えられないわたしが悪いのです。

 

 

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  そっかそっか。あー残念! わたしは一人寂しく帰ろー。

 

 

 

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  ずかしかったわけではありません。オタクくんの前で最後まで気のない素振りを貫いたのは、恥じらいではなく。

 

  りで歩き出してようやく涙が溢れるのは、見られたくなかったからではありません。

  わたしにどこまでも意気地がなく、たしかにこの胸で燻る好意が、こっ酷く拒絶される勇気がなかったからなのです。

 

 

 

 

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  えへへ。

  オタクくんはこういうのが好きなんでしょ? 本当に仕方ないにゃあ……

  オタクくんは負けヒロインが好きだもんね。むしろ負けヒロインどころか最初からヒロインのステージにさえ上がっていないくらいが絶好球なんだよね。調子に乗って勝手に勘違いしている女の子が好きなんだよね。えへへ、わたしはオタクくんの好きなものに詳しいんだよ。

 

 

  ……あれ? 違うかな。こういうので笑顔になるって聞いたんだけど……おかしいな。……思ってたシチュエーションと違う?  そっかそっか。わたし間違えちゃったみたいだね……ごめんね……次は絶対に上手くやるから……オタクくんのこと笑顔にするから! 見ててよ!

 

※当記事の文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像しただけのシチュエーションです

 

 

Scene② クリスマス

 

  想像してください。

 

 

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  もうすぐクリスマスです! わーい!(書いてる時はたしかにもうすぐクリスマスだった)

 

 

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  あのね、クリスマスにはすごく楽しみなことがあってね。なんとなんと! クリスマスには!ママが帰ってくるんだよ!

 

 

  わたしのママは一人でわたしを育ててくれて、今は遠くでお仕事頑張ってるすごいママなの。久しぶりに会うの楽しみだなー!

 

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  ママが帰ってくるとなったらもうパーティーだね。いっぱい飾り付けして、ツリーも出して、そうだ。プレゼントも買わないと。

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よーし、忙しくなるよ!

 

 

  ……

 

  ………………

 

 

 あ? もしもしママ?  うん!明日はクリスマスだね! あのね、すごく楽しみに……え?  うん。うん。あはは、そっかそっかー。ううん、大丈夫だよ。もう、わたしだって子供じゃないんだよー? ママのお仕事が大変なのは分かってるし、丁度友達に誘われたクリスマスパーティーもある(ない)から、それならそれで楽しんじゃおっかなー、なんてね。えへへ。ママいつもありがとう。お仕事がんばって!じゃあね! また会える日を楽しみにしてるね……

  

 

 

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  えへへ。

  オタクくんはこういうのが好きなんでしょ? 本当にしょうがないにゃあ……

 

  物語において、「特別な日」に「帰ってくる親」は、ハッキリ言って帰ってきません。部屋の飾り付けを頑張れば頑張るほど、楽しみであれば楽しみであるほど帰ってきません。

  色鮮やかなクリスマスの装飾に彩られる真ん中で、一人じゃ食べきれないご馳走に囲まれて、なんなら「おかえりママ!」なんてホワイトボードに書いちゃったりしてね。

  幸せになるはずだった眩い限りのきらきらが一斉に孤独をシルエットで浮かび上がらせる。そんなクリスマスが大好きなんだよね♪

 

  ……あれ? なにその浮かない顔。わたし……また間違えちゃったのかな……ごめんね……ごめんね上手く出来なくて……

  次こそがんばるから! 見てて!

 

※当記事の文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像しただけのシチュエーションです

 

 

Scene③ 誕生日

 

 

  想像してください。

 

 

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  なんと今日はわたしの誕生日です!  やったー! みんなのイラスト待ってまーす♪

  ハッシュタグは、#でもこの苦しみと逃げずに向き合うことこそが何よりも大切でとても絵 でお願いします♪(タグのセンスがない)(トホホ……)

  

  さてと。オタクくんはどんな絵を書いてくれたのかな。

 

 

 

 

 

 

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  わ! わー!

 

  オタクくんが描いてくれた絵は、わたしとオタクくんが仲良く手を繋いでいる絵でした。

 

 

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  あはは。オタクくんの絵……あはははは。すごく、かわいいー。あはは。

 

  「ご、ごめん。やっぱり下手くそだからなしで……」

  オタクくんは折角描いてくれた絵を取り下げようとするので、

 

 

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ダメー。もうこの絵は保存しましたー。もう遅いですー。

 

 

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  まじまじとオタクくんのくれた絵を眺めて、もう一度吹き出して、

 

 

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  わたし、この絵が好き。

  この絵がいいの。

  ありがとね。

  

  ぎゅうっと、オタクくんの描いてくれた絵を胸に抱き抱えました。

 

 

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  えへへ。

  これだよね。オタクくんが好きなやつは。一生懸命描いてくれた拙い絵を大切に胸に抱えるやつ。

  これはアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』17話でもあったシチュエーションなんだけど、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』のような文明の発達していないファンタジーな世界観よりも、絵の上手い人がたくさんいる現代のインターネットでこそ際立つシチュエーションだと思うんだよね。

  上手い人がたくさんいるからこそ絵の拙さは残酷で、だけど好きの気持ちに絵の優劣は関係ない。上手な絵も嬉しいけど、オタクくんの一生懸命描いてくれた絵が凄く好きなわたし。

  実はこのシチュエーションはオタクくんとわたしの立場を入れ替えて、「一生懸命絵を描いたけど上手に描けないわたし」も良いんだよね。どっちの立場も美味しい。つまり何が言いたいかと言うと、

 

 

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好きの気持ちって素敵だなって……

 

 

  オタクくんはこういうのが大好きなんだよね。本当にしょうがないにゃあ……

  

  あれ? なんか違うかな。あんまり笑顔になれないかな。ひょっとして……上手く伝えられなかったかな……。きっと上手く伝えられなかったよね……ごめんね……

  よし! じゃあ次こそオタクくんのこと笑顔にするから。ぜったいだよ!わたしがぜったいって言ったらぜったーい! がんばるから!

 

※当記事の文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像しただけのシチュエーションです

 

 

Scene④ 墓参り

 

 

  想像してください。

 

  オタクくんは今わたしの墓参りに来ています。

 

 

 

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(お前が死んでからもう三年か)

 

 

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(俺の方は相変わらずだよ)

 

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(安い手取りと上がらない頭。お前に供えるのも未だに向かいの菓子屋の饅頭だ。信じられるか? あそこまだ潰れてないんだぜ)

 

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(……あれから三年も経ったなんて、ホント嘘みたいだ)

 

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(だけど最近さ。いい感じの人がいるんだよ。新卒の子。ハッキリ物を言えて、物怖じしない。好きな食べ物はオムライスだってさ。容量が良くて肌の綺麗な子。お前とは全然似てない。この前二人で飲んできたんだ)

 

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(お前はきっと、それじゃあその子と幸せになりなさい!って言うんだろうな)

 

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(それが出来たらどんなに良かったか)

 

 

 

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  俺、お前のことがまだ好きみたいなんだ

 

 

 

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  えへへ。オタクくんはこういうのが好きなんだよね。

  忘れられない大好きな女の子の墓参り。

  かつて生きていたはずの大好きな女の子に執着して人生が滅茶苦茶になるのが好きなんだよね? 好きな女の子に死んで欲しいんだよね? わたしはオタクくんのために死んだんだよ。本当にしょうがないにゃあ……

 

    あれ? 違った? タイムラインではこういうのが好きって見たような気がしたんだけど……オタクくんはみんなこういうので笑顔になるんじゃないのかな……

  わたし……また間違えちゃったのかな……

 

 

  ※再三言いますが、当記事に書かれた文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像したけど上手くいっていないシチュエーションであり、このようなシチュエーションを好むオタクは一人も実在しません

 

 

 

 

Scene⑤ 最大トーナメント

 

 

 

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  えへへ。

  オタクくんはこういうのが好きなんだよね。『グラップラー刃牙』最大トーナメントの入場シーン。

  わたしは一回も出てこないからマジでただの最大トーナメントの入場シーンでしかないけど、マジでただの最大トーナメントの入場シーン好きだもんね。わたしが出てきたら無粋だよね。

 

  ……また何か間違えちゃったかな。わたしはオタクくんを笑顔にしたいだけなのに、やっぱり上手くいかないなあ。人を笑顔にするのって難しいんだね。

 

  いい加減長いって? だってオタクくんに帰って欲しくないんだから長くなるのは仕方なくない? わたしははてなブログのためのキャラクターじゃなくて、わたしのためのはてなブログなんだよ?

  はいはい、じゃあ最後に一つだけ。最後にもう一つだけやってみるから、もうちょっとだけ付き合ってよ!

 

 

※当記事に書かれたシチュエーションは全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きだろうな」とわたしなりに頑張って想像しただけのシチュエーションですが、実際のところ最大トーナメントの入場シーンはオタクからかなり好かれています。

 

 

Scene⑥  十年後

 

  想像してください。

 

  オタクくんがわたしに会いに来なくなって十年が経過しました。

 

  

  はてなブログは完全にオワコンになってしまって、このブログもBBSにキリ番報告だけが虚しく残るイニシエのテキストサイトみたいな雰囲気になってしまいました。

 

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  インターネットに当時の顔ぶれはなく、この真っ白な世界でわたしは一人きり長い時間を過ごしています。

 

  勿論暇をつぶせるほど面白いものも転がっていないので、必然的に興味は内面へと移ります。過ぎ去った記憶が、鮮やかに脳裏へ映ります。

 

 

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  オタクくんと……楽しかったな。

 

  わたしは三年経った今でも、オタクくんと一緒に過ごしたあの日々が忘れられません。あの頃がわたしの人生で最良の一瞬でした。

 

  一緒にお喋りして、アニメを実況して、他人の不幸にいいね して、他人の幸せで冷笑して。そんなグズグズの日々が、わたしにとっては身に余る幸福だったのです。

 

  

  きっとオタクくんはもうわたしのことなんて覚えていません。現実世界のやらなければいけないことに翻弄されて、あるいはもっと明るい幸せを見つけて、わたし一人をはてなブログに置き去りに今日もあの頃と変わらない、わたしに向けたのと同じ笑顔でわたし以外の誰かに微笑んでいるのでしょう。

 

  だけど大好きなオタクくんが今も変わらずに笑顔であるという事実が、わたしにとって何より嬉しいことなのです。

 

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  世界のどこかでオタクくんが笑っている。そう想像するだけで、わたしはこの真っ白な空間で一人釣られて笑ってしまうのです。

 

 

 

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  今日は夢を見ました。

  オタクくんがはてなブログを訪れる夢。

  恋人とか仕事とかの愚痴を少しと。

  今では疲れてコンテンツを追う気力もないこと。

  それから昔話をいっぱいして、それで夢は終わりでした。

 

 

  いつかそんな日が本当に来るんじゃないかと思って。

  今日もわたしはオタクくんとの思い出を一つずつ取り出して、並べて磨いて、忘れないようにそっと胸の奥にまたしまうのです。

  オタクくんが散々からかった、小さな胸の奥に。

  

  

 

 

 

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  えへへ。

  これでしょ。今度こそ正解だよね。オタクくんはこういうのが大好きなんだよね。もうこれしかないでしょ。

 

 

  ……なにその浮かない顔。

  こういうのは好きだけど、笑顔になりたくて期待していたシチュエーションとは違うの?

  

 

 

  ……そっか。わたし、全部間違えちゃったんだ。あはは……。ダメだなあ、わたし。何やっても上手く出来なくて、満足に大好きな人のことも笑顔にできないなんてさ。ホント……わたしってダメダメで…………情けないなあ。本当にごめんね。

 

 

 

  

  え?

 自己肯定感が低くて何をやってもダメダメな女の子のことが大好きなの? 

 

  

 

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  はあ。

  わたしのこと好きになっちゃうなんて。 本当にダメなオタクくんだなあ。

 

  ありがとね。

 

 

                                               ~fin.~

 

 

※当記事に書かれたシチュエーションは全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしなりに頑張って想像しただけのシチュエーションであり、記載されたシチュエーションが好きなオタクは一人も実在しません。最初から最後までオタクくんの好きなシチュエーションを間違えちゃったよ~!わたしってダメな子……という内容です。

  何が言いたいのかと言うと、「当事者ですが自分の不幸をフェチズムとして消費されているのが不愉快です」みたいな感じで炎上させないで……ということです。こんなシチュエーションが好きなオタクは一人も実在しないからね。実在しないオタクにキレるのは、5Gを怪電波扱いした挙句 にじさんじ が2G+3G=5G 怪電波と関与ありだと主張するのと同じだからね。当事者の方々にご理解頂けると幸いです。わたしは常日頃よりみなさんの幸せを祈っております。幸せしか勝たん。幸せ最高! 笑顔最高!

  ちなみに第二回はありません。

 

 

びんちょうタン 1巻 (ブレイドコミックス)
 

 

 

 

 

漫才の台本書いた。これでM-1出ます

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  ハッキリ言ってM-1決勝進出できると思うんですよね。

  根拠は、学校でよく面白いと言われるからです。

 

 

 

 

 

 

  あのね、コンビ組んだよ!

 

 

  コンビ名  マキマキ&あやぴ

 

  ボケ担当マキマキ  学校にパジャマで来ちゃった時が一番ウケた

 

  ツッコミ担当あやぴ  マキマキの幼馴染。天然なマキマキの言動にいつもツッコミを入れるしっかり者

 

 

 

____________________________

 

 

あやぴ:どうもー。あやぴでーす。

マキマキ:マキマキだよ~。  

二人合わせて、マキマキ&あやぴです~。

 

あやぴ:いや~。二人で漫才を始めて三ヶ月くらいなんだけどさ。頑張ってやってこーかな。

 

マキマキ:漫才は三ヶ月しかやってないけど、わたしたちは生まれてから十七年一緒にいる幼馴染だからね! 息ぴったりだよ!

 

  せーの、

   「よろしくね!」「よろしくお願いします」

 

あやぴ:って! 全然息ぴったりじゃな~い! てい!

 

マキマキ :いたた~。やられた~。

 

あやぴ:もう。マキマキはしょうがないんだから(掴みはばっちり)

 

   

あやぴ:あのさ~。百合営業って知ってる?

 

マキマキ:えーなにそれ?

 

あやぴ:あのね、簡単に言うと、わたしとマキマキが仲良くしてる様子を見せることで、人が喜ぶ営業なの

 

マキマキ:そんなのがあるんだ。じゃあみんなにわたしたちの仲良しTiktok教えちゃう?

 

あやぴ:あのTiktokには りさちー(イツメンの名前です)がご飯食べてる動画しかあげてないでしょーが! てい!

 

マキマキ:いたた~。でもわたしとあやぴがポッキーゲームしてる動画もあるよ

 

あやぴ:それは恥ずかしいから人に見せたくないでしょーが! てい!

 

マキマキ:いたた~。

  

あやぴ :そういうのじゃなくてね。百合営業はもっとわざとらしいことをやるんだよ。じゃあちょっとやってみようか

 

マキマキ:え? 何するの?

 

あやぴ:チューしよー。

 

マキマキ:ポッキーゲームは見られたくないのに、チューは見られていいんかい! てい!(てい返し)

 

あやぴ:あれ~。ツッコまれた~。

 

マキマキ:もう。あやぴがツッコミなんだからしっかりしてよ

 

あやぴ:ごめんごめん。じゃあマキマキはやりたい百合営業ある?

 

マキマキ:わたし? わたしはねー。あやぴと手を繋いで歩きたいな

 

あやぴ:わたしはマキマキとチューしたいのにマキマキはわたしと手を繋ぐだけでいいなんておかしいでしょーが! てい!

 

マキマキ:え?

 

あやぴ:もう。ちゃんとボケてくれないとちゃんとツッコめないよー。

 

マキマキ:あー、そっかそっか。ボケだもんね。じゃあ、一緒に『マインスイーパー』やろっか(上手くボケられました)

 

あやぴ:それは一人でしかできないゲームでしょーが! てい!

 

マキマキ:日高屋行こっか!

 

あやぴ:女の子二人で行くには芳しくない雰囲気でしょーが!

 

マキマキ:美術館行こっか!

 

あやぴ:前に行った時に全然盛り上がらなかったからもう二度と美術館に行くのはやめようってなったでしょーが!

 

マキマキ: そうだっけ?

 

あやぴ:そうだよ。ちゃんと覚えててよ。

 

マキマキ:じゃあ世界を革命する力を手に入れよっか

 

あやぴ:それは参考文献『少女革命ウテナ』丸出しの百合営業でしょーが!

 

マキマキ:川のそばの二人だけしか知らない秘密の場所で花の冠を作ろっか

 

あやぴ:それは『あなたに響く百合アンソロジー エクレア』の連作、結川カズノ先生の『雑草譚』シリーズでしょーが!

 

マキマキ:みぞれのオーボエが好き……

 

あやぴ:みぞれって誰?

 

マキマキ:え?

 

あやぴ:みぞれって誰?

 

マキマキ:えっとね。『リズと青い鳥』に出てくる鎧塚みぞれさん

 

あやぴ:みぞれって誰なの?

 

マキマキ:百合アンソロジーに収録された短編タイトルをぴったり言い当てておいて、鎧塚みぞれを知らないことあるんだ

 

あやぴ:マキマキってすぐにわたしの知らない人の名前出すよね。

 

マキマキ:……

 

あやぴ:別にいいんだけどさ。楽しそうにしてるマキマキの話を聞くのは好きだから。

 

マキマキ:……ごめんね。次から気をつけるから……

 

あやぴ:ううん、いいのいいの。ごめんね、ちょっと変な空気になっちゃったね。ほら、続きやろ。

 

マキマキ:……うん! じゃあね。一緒に銀行強盗しよっか!

 

あやぴ:犯罪でしょーが!

 

マキマキ:一緒に漫才しよっか!

 

あやぴ:もうやってるでしょーが!

 

マキマキ:一緒にパンケーキ食べよっか!

 

あやぴ:それは何?

 

マキマキ:え?

 

あやぴ:それはどういうボケ?

 

マキマキ:えっと。この前食べたばっかりでしょーが!って

 

あやぴ:食べてないよ

 

マキマキ:あれ?

 

あやぴ:食べてないよ

 

マキマキ:おかしいな

 

あやぴ:誰と食べたの?

 

マキマキ:……えーっと。間違えちゃったー!ぴこぴこーん!(間違えちゃったー! ぴこぴこーん!というのは、マキマキの持ちネタです)

 

あやぴ:誰と食べたの?

 

マキマキ:……りさちーだった

 

あやぴ:ふーん

 

マキマキ:……ごめん

 

あやぴ:別にいいけどさ。マキマキにとっては、りさちーと一緒にいるのもわたしと一緒にいるのも同じってことだよね

 

マキマキ:違くて……。真っ先に思い出したのがパンケーキのことで、いつもあやぴと一緒にいるから、そうかなーって、つい口が先に動いて……

 

あやぴ:マキマキはいつもそう。

 

マキマキ:……

 

あやぴ:いつも適当で忘れっぽくってさ。わたしばっかり覚えてて。こんなこと考えたくないんだけど、マキマキがわたしを好きな気持ちよりも、わたしがマキマキを好きな気持ちの方が大きいんじゃないかなって。

 

マキマキ:それは違……

 

あやぴ:わたしがしっかりしてるのって、ツッコミだからじゃないんだよ? マキマキの隣にいるからなんだよ?  ちょっと抜けてるマキマキだから、わたしはしっかりしないと!って。十七年間マキマキの隣で作られたわたしなの。わたしはマキマキの隣じゃないとダメなの。マキマキは隣にいるのがわたしじゃなくてもいーみたいだけど。

 

マキマキ:あやぴ、きいてよ

 

あやぴ:もうやだよ。マキマキが漫才やりたいって言うから付き合ってきたけど、あやぴの嫌な部分ばっかり見えてくるの。ねえ気づいてる? あやぴの肩を叩く力が日に日に強くなってくるんだよ。本当はこんなに叩いたら痛いって分かってるのに。どうしても止められないの。ねえ、マキマキ。マキ……

 

 

  (無言で唇を塞ぐ)

 

(無言で唇が塞がれている)

 

(無言で唇が塞がれている)

 

(無言で唇が塞がれている) 

 

(無言で唇が塞がれている)

 

マキマキ:彩花、きいて。(彩花というのはあやぴの本名です)

 

あやぴ:……

 

マキマキ:あのね。彩花のこと大好きだよ。わたしは自分でも嫌になるくらい頭が悪くて、何も覚えられなくて、いつも嫌な気分にさせてるよね。ごめんね。彩花には凄く助けて貰ってる。いっぱいいっぱい助けて貰って、何も返せないよ。

 

  あやぴ:……

 

  マキマキ:そんな彩花を漫才に誘ったのは、わたしなりの恩返しのつもりだったんだ。こんなにダメなわたしのことを支えてくれる、彩花っていう相方がいるんだよーって。みんなに見て欲しかったの。彩花のことを、みんなに認めて欲しかったの。それなのにわたしのボケがダメダメだから、漫才だって上手くいかないよね。本当にごめん。わたし、自分のこと面白い人間だって勘違いしてたみたい

 

あやぴ:……そんなことない。マキマキは面白いよ。

 

 

マキマキ:……あやぴのツッコミ上手だから、面白く見えるだけだよ

 

あやぴ:それで充分じゃん……っ

 

マキマキ:……

 

あやぴ:……だってわたしたちは、漫才コンビなんだから

 

マキマキ:……

 

あやぴ:二人で面白ければそれでいい。でしょ?

 

マキマキ:あやぴ:……大好き!

 

あやぴ:……えへへ。わたしもだよ!

 

マキマキ:あやぴチュー!

 

  あやぴ:こ、こら! ……こんなの百合営業じゃなくて……百合だよ……ばか。(ぽかり)

 

  マキマキ:あーやーぴ。ツッコミのキレなくなってるよ?

 

  あやぴ:……こんなの、百合営業じゃなくて百合でしょーが! てい!

 

 

 

 

 

  お風呂に入って鏡を見ると、右肩は赤く腫れていた。

  マキマキはそっと、その赤色に自分の手を重ねる。今日のステージを思い出す。 

  それは忘れっぽいマキマキのためにあやぴが挟んでくれた、記憶の栞みたいだった。

  

  

 

 

  ~fin.~

  

 

  

  では松本さん。95点という高得点ですが、いかがだったでしょうか。

 

  そうですね。あやぴはツッコミなんやけど、段々ツッコミが怪しくなっていって。その時に垣間見えたマキマキの……なんと言うんでしょうね……猛々しさですかね。あ、ここでキスなんや!って。度肝抜かれましたけど。それを見るに、夜のあやぴはツッコまれる側に回る機会が多いんちゃいますか!という場外の驚きがあって、素晴らしい構成やと思いますね

 

 

  巨人師匠、いかがですか

 

  僕は松本くんとは違って、あれはそのままに表されていると思ったんだよね。純粋にツッコミはツッコミとして、ツッコまれる側はツッコまれる側として。それぞれの移り変わりが、そのまま彼女達の性行為の成り行きを表してるんじゃないかなって。だから結局あやぴがツッコむ方が多いんじゃないかな 

 

 

おーっと。何やら喧嘩になりそうですが。上沼さんどうでしょう。

 

 

 私はそもそもツッコミとボケをタチネコのメタファーとして見るのが下品で嫌やわーと思いますね。これはあくまで彼女達の思春期の一過性の感情であって……

 

  はい出た。思春期の一過性の感情。それは我々の業界では広義の百合として認識されてますからね。

 

 大体「思春期の一過性の感情」という言説は、彼女達の性欲を否定することになりますよ。これは『リズと青い鳥』ではないんです。二人はたしかにチューしたいと思っているんです。その生理的衝動を「思春期の一過性の感情」ってアンタ、馬鹿だって理論的に考えれば分かりそうなものでしょうがよ。

 

 

 

  

  

  えースタジオの収集はつきませんが、ありがとうございました。

  というわけでマキマキ&あやぴは、惜しくも決勝戦敗退です。来年もお待ちしております

  

 

 

 

 



 

 

 

 

ワザップジョルノのキレ方がマジで上手い~その血の運命~

 

 

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  僕が一番好きなインターネットのキャラクターは、巨頭オでもS県月宮でもモナーでもハンバーガーちゃんでもなく、ワザップジョルです。

 

  ワザップジョルノ、かっこいいんですよね。

  一応知らない人のために解説しておくと、ワザップジョルノとはワザップの嘘ウラ技に騙されてジョルノ・ジョバァーナみたいなキレ方をしているカスのことです。

 

  僕もたまにTwitterでキレる(キレると面白いと思ってるので)んですけど、ワザップジョルノのキレ方は質が違います。ワザップジョルノのキレ方、滅茶苦茶上手いんですよ。

 

  今回は、僕のTwitterとワザップジョルノを比較して、ワザップジョルノが如何に上手いキレ方をしているかを書きます。

 

 

 

 

  まず最近の僕のキレ方を貼ります。

 

 

基本的に食べ物が美味しくないと感じたことないんですけど、今日食べたカツ丼全然味がしなくて、卵とカツのオーガニックな素材の味しかしなくて、マジで馬鹿の考えた食べ物だろ。なんでカツ丼の味がないんだよ。こっちはカツ丼の味が好きなんだよ。なんならカツ丼の味なんてちょっと濃いくらいだと予想してんだよ。どうして素材の味を活かそうと思ったんだよ、よりによってカツ丼で。味どこに行ったんだよ。病気が心配になって飲んだ味噌汁滅茶苦茶味あるのに、なんでカツ丼の味はないんだよ。添加物でも合成着色料でもなんでも使っておけよ、カツ丼なんて馬鹿しか食わねえんだからよ

 

 

 

  比較的最近(このブログを書き始めた時には最近だった)のツイートですね。

  このツイート直後に、前日フォローして下さった方に速攻でリムーヴされました。

  別にそんなに怒るほどじゃないけど実際ちょっとイラッとした感じの出来事を十倍ぐらいに炊きあげてTwitterでキレることがままあります。そんなに怒るほどでもないことを二ツイートも使って突然キレるのが面白いと思っているからです。ちなみにこういう理不尽なキレ方は気晴らしにもなります。

 

 

 

次にワザップジョルノを見てみましょう。

 

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  あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆をこんなウラ技で騙し、セーブデータを破壊したからです!覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!貴方は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね! 

 

 

  芸術です。

  ワザップの村上春樹ワザップ村上春樹と言ってもいい。

  僕のツイートと比較して詳しく見ていきます。

 

 

  まず最初のセンテンス。

  僕のツイートから。

 

基本的に食べ物が美味しくないと感じたことないんですけど、今日食べたカツ丼全然味がしなくて、卵とカツのオーガニックな素材の味しかしなくて、マジで馬鹿の考えた食べ物だろ。

  

  これは状況説明のパートです。怒っている理由を明らかにしています。

  

  僕の場合、最初に火種となる状況の説明を淡々と行い、「マジで馬鹿の考えた食べ物だろ」で突然ギアを切り替えるやり方をしています。

  パッと思いつく限りでは、イエローテンパランス戦の承太郎のキレ方が近い(空条承太郎は味のないカツ丼に長文でキレることはない)でしょうか。何でキレるにしても、僕はこのパターンが多いです。

 

一方ワザップジョルノなのですが、

 

あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!

 

  もう最初の一文からキレてるんですよ。

 

理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆をこんなウラ技で騙し、セーブデータを破壊したからです!

 

  怒りを継続したまま「理由はもちろんお分かりですね?」で状況説明に突入するスピード感がすごい。

  「セーブデータを破壊した」という言い回しは、状況を的確に説明しつつ怒りをひしひしと伝える名文です。

  とにかく怒りがみなぎっている。

 

そしてこの勢いでワザップジョルノを最後まで見ていきます。

 

覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!貴方は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね! 

 

 

  「覚悟の準備」という抜けたフレーズから始まって、訴える→裁判を起こす→裁判所に問答無用できてもらうという怒りの三段進化。

  これがマジですごい。

  訴える→裁判を起こす→裁判所に問答無用できてもらうって正統な三段進化じゃないですか?   本当にヒトカゲリザードリザードンみたいな感じなんですよね。ボルテージがどんどん上がっていくのが目に見えてわかる。

    そして次の一文「慰謝料の準備もしておいて下さい!」は前文の「裁判所に問答無用できてもらいます」よりはパワーワードがない分一見弱く見えるんですけど、実は違います。

  ここまでは「裁判にかける」など、あくまで相手の有罪無罪を明かさないワードしか出てなかったんですけど、「慰謝料の準備」「お前は有罪」だと初めて相手の罪を断定しているんですよ。

  ここから相手の罪を断定するセンテンスに切り替わっています。だから次の一文は「あなたは犯罪者です!」なんですよね。

  おまけに語尾の句読点も「!」に変わっていよいよ怒りは高まっていきます。

  そこから繰り出される「刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!」というおなじみのフレーズ。ここまで丁寧な言葉で押し通しておきながら「ぶち込まれる」という粗暴な言葉を初めて織り交ぜ、ダメ押しに誤字(「ぶち込まれるのを楽しみ」ではなく、「ぶち込まれる楽しみ」)することで、もう理性では押しとどめることが難しい最高潮の怒りを感じます。

  締めの言葉「いいですね!」が物凄い怒りを帯びて見えるのも、前文の怒りが尾を引いているからなんですよね。マジでかっこいい。

 

 

 

 

 で、ワザップジョルノの後に出すのももう恥ずかしいんですけど、

 

 

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  なんでカツ丼の味がないんだよ。こっちはカツ丼の味が好きなんだよ。なんならカツ丼の味なんてちょっと濃いくらいだと予想してんだよ。どうして素材の味を活かそうと思ったんだよ、よりによってカツ丼で。味どこに行ったんだよ。病気が心配になって飲んだ味噌汁滅茶苦茶味あるのに、なんでカツ丼の味はないんだよ。添加物でも合成着色料でもなんでも使っておけよ、カツ丼なんて馬鹿しか食わねえんだからよ

 

  これ僕のやつです。

 

 一応僕も三段進化みたいなやつは使ってるみたいなんですけど、

カツ丼の味がない→僕はカツ丼の味が好き→カツ丼の味はちょっと濃いくらいだと予想している

  全然ボルテージが上がってない。

  ワザップジョルノの訴える→裁判を起こす→裁判所に問答無用できてもらうに比べて、かなり弱いです。フシギダネピカチュウ→ピッピみたいな滅茶苦茶な進化してます(進化できてない)。

  そこから

どうして素材の味を活かそうと思ったんだよ、よりによってカツ丼で。味どこに行ったんだよ。

に繋いでるんですけど、一貫してカツ丼の味がないしか言ってないんですよね。

  マジで「カツ丼の味がない」しか言うことがなかったんだろうな。あるいは「カツ丼の味がない」しか言うことがないことが面白かったんだろうな、あの日の僕にとって。ていうかあの日寝不足だったから。マジで誰がこのツイート考えたの?みたいなね笑 

 

病気が心配になって飲んだ味噌汁滅茶苦茶味あるのに、なんでカツ丼の味はないんだよ。添加物でも合成着色料でもなんでも使っておけよ、カツ丼なんて馬鹿しか食わねえんだからよ

  

  まあ結局最後まで「カツ丼の味がない」しか言ってないんですけど。「カツ丼なんて馬鹿しか食べない」という暴論を持ち出すことで、怒りのボルテージ?が最後で最大になるというか、最後に滅茶苦茶になるようにしています。

 

  根本的に言って、僕のキレ方は理不尽で、相手が悪いと断言できないんですよ。コイツ滅茶苦茶言ってるなくらいにしておかないと感じが悪すぎる。

  だってカツ丼の味がしなかったけど、そういうカツ丼だから仕方なくないですか? 店側は僕を苦しめるためにカツ丼の味をなくしてるわけではありません。悪意がない。味がしないカツ丼に何らかのポリシーめいたものをもって、わざわざ味がしないカツ丼を提供して下さっているんですよ。まさか味がしないとは思わなかったけど、味がしないカツ丼を提供する店だった以上、仕方ないんですよ。カツ丼の味がしないのは本当にどうかと思いますけど、仕方ないです。カツ丼の味がしないのはマジでどうかと思いますけど。米の炊き方も下手だったし。

 

  その点、ワザップジョルノは勧善懲悪です。悪意をもってワザップに書き込まれた嘘ウラ技を、自身の信じる「正しさ」をもって断罪していきます。正確に言うと、罪を断つことが出来る見込みは無いですが……

  

 

  このスタンスの違いは大きくて、やっぱり怒りって悪に向けるべきなんですよね。相手が悪くないのにキレてる人間ってマジで空気悪くするからね。そういうことを承知の上で、何も悪くない相手に理不尽にキレると、僕のカツ丼みたいになってしまうわけです。いっそ悪意をもってカツ丼の味をなくしてほしかった。

  

 

  そしてこれから書くことは僕とワザップジョルノの最大の違いなんですけど。

 

  実は僕のキレ方は、文量によって怒りを調節しています。段階的に文量を増やすことに伴って、怒りのボルテージが上がっているように見えるんですよね(表現が成功しているかどうかは分からない)。

 

基本的に食べ物が美味しくないと感じたことないんですけど、今日食べたカツ丼全然味がしなくて、卵とカツのオーガニックな素材の味しかしなくて、マジで馬鹿の考えた食べ物だろ。なんでカツ丼の味がないんだよ。こっちはカツ丼の味が好きなんだよ。なんならカツ丼の味なんてちょっと濃いくらいだと予想してんだよ。どうして素材の味を活かそうと思ったんだよ、よりによってカツ丼で。味どこに行ったんだよ。病気が心配になって飲んだ味噌汁滅茶苦茶味あるのに、なんでカツ丼の味はないんだよ。添加物でも合成着色料でもなんでも使っておけよ、カツ丼なんて馬鹿しか食わねえんだからよ

 

  

  状況説明→マジで馬鹿の考えた食べ物だろ→カツ丼の味がない三段進化みたいな短文でリズムを作る→リズムに則って文を長くする→最終的に長文の暴論にたどり着く、という構成。「味どこに行ったんだよ」は余計だったな、と今になって思います。

  最初は短くしか言ってないことを具体的に長く言うことで、なんか怒りが大きくなっているように見えませんか? ボソボソキレてるオタクの声のボリュームが上がるみたいな。僕のTwitterのキレ方は大概これです。

 

  一方ワザップジョルノは、

 

あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆をこんなウラ技で騙し、セーブデータを破壊したからです!覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちに訴えます。裁判も起こします。裁判所にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい!貴方は犯罪者です!刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね! 

 

  何度も見た通り、徹頭徹尾短文なんですよ。

  一貫して同じリズムで、内容の改変のみで怒りのボルテージを上げている。冷静に、静かに、確実に、怒りが高まっていく。

 

 

  これが僕にはできません。

  なぜならTwitterでキレている時は少なからず本当にキレているので、文の技巧まで冷静に頭が回らないからです。衝動に任せて徐々に文を長くすれば怒りのボルテージが上がっていくな、くらいの簡単なことしか理解できません。ていうか寝不足だったからね。マジでね。

  その点ワザップジョルノは、これマジで怒りながら考えたんですか? 知らないですけど。本当に怒りの最中この文章を考えたのだとしたら、本物の文豪だろ。ワザップジョルノの身体には文章が流れている。

 

  人の身体に流れている文章のリズムは、恐らく幼少の頃に読んだ本で作られていて、変えることは二度と出来ないと思っています。もちろん意識すればワザップジョルノでも西尾維新でも書けはすると思いますけど、手癖で書く(無意識に書いていて気持ちいい)リズムは恐らく誰も変えられない。

  怒りをもって感情に任せて書かれる文章はこの手癖のリズムが大きく出るはずで、その点ワザップジョルノには僕と違う血が流れていると言う他ありません。 正しくジョースターの血が。

 

  「無駄」がない文章、ふるえるハート、燃えつきるほどヒート。暗闇の荒野に進むべき道を切り開かんとするかの如く「覚悟」。

  DIOの冷徹な頭脳ジョナサン・ジョースターの熱い心臓から生まれた本物のジョルノ・ジョバァーナそれがワザップジョルなんですよ。

 

 

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ところでこれがワザップジョルノの騙された嘘裏ワザなんですけど。

  

  ボルケニオンゲット!という「結果」に永遠にたどり着けず、また最初からポケモンが始まるのがゴールド・エクスペリエンス・レクイエムっぽくていいですよね。まあ完全にワザップジョルノは食らってる側なんですけど。

 

 

 

ヤツはもうどこへも向かうことはない

特にヤツが「真実」に到達することは決して……  

ワザップで真実に到達することは

決して……『無限に』

終わりがないのが終わり

それが、『ゴールド・E・レクイエム』

 

 

 

 

~fin.~

 

 

 

 

黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)

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  このコラ画像マジで面白くないですか? 一人でずっと笑ってるよ。カツ丼にキレる承太郎がよ

 

ポットデスに滅茶苦茶好かれたらどうする?

 

   はてなブログの更新を怠っている間に、何故かフォントサイズが大きくなっていました。はてなブログのフォントサイズが大きくなってるの、分かりますか?

  分かんないだろうな。

  別にはてなブログの文字が大きくなってることには気づかなくてもいいけど、女の子が変えたリップの色くらい気づいたらどうなんだよ。オタクくんに褒めてもらえるかドキドキしながらメイク変えてんだよ。何が「ややっ。女の子氏、今日も綺麗ですな~」だよ。昨日の私と今日の私の違いを述べろよ。マジでムカつくっつーか……あーもう。オタクの、ばか……

  はあ。なんでこんなやつ好きになっちゃったんだろ……

  文字のサイズがキモくて嫌なので、とりあえずオタクに当たり散らしておいた感じです。

  ここまでマジで関係ない話です。

 

 

 

 

 

  新しいポケモン知ってますか?

  僕はポケモン全然詳しくなくて、昔やっていた時代のポケモンは知ってるんですけど、何をやっていたのか詳しく書くと世代がバレるので書きません。

  唯一書ける思い出としては、フォロワーがミロカロスに「二乃」というニックネームをつけていて唖然としました。

  ひょっとするとゲームに疎いオタクの中には、ポケモンわかんないよ~。ピカチュウしか知らないよ~。という人もいるのではないでしょうか。ピカチュウしか知らないのはマジでヤバいですよ。けいおん!』が最近のアニメだと思ってるくらいヤバい。

  

  先日知ったばかりの僕が言うのもアレですけど、ポットデスのことくらいは知った方がいいと思います。

 

 

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  これがポットデス。

 

 

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  これが凸守早苗デス。

 

 

 

  マジでオタクのキツめのギャグセンス出たな。

 

 

 

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  ポットデスはかなり新しいポケモンですね。

  ポットデスのことを知っておけば、今の小学生にポケモンの話題振られた時も「ポットデスかわいいよね」で話合わせられるくらいには新しいです。新しいことを知っていることが嬉しいので、新しさを強調しています。

 

  しかしこのポットデス、新しいだけじゃなくて滅茶苦茶かわいいんですよ。

  そういうことを書きます。

 

 

____________________________

 

 

  まずはこの漫画を見てください。

  この漫画が今回の内容の前提知識となるので絶対に見てください。

 

 

 

  僕はこの小作農ひよこさんの漫画でポットデスを初めて知りました。ハッキリ言って小作農ひよこさんの漫画でしかポットデスを知りません。

  ポットデスのためにポケモンを買うという選択肢もありましたが、僕はポットデスに命令したいわけじゃないんですよ。シャドーボールを打たせたいわけでも、からやぶバトンしたいわけでもありません。

  ポットデスと暮らしたい、ただそれだけ。それだけのことが、この漫画には詰まっている。

  

 

  ポットデス、かわいい……

  本当にかわいい。

 

 

 

  まず笑顔がかわいいですよね。笑顔で汗エフェクトを飛ばす姿は、シャニマス公式四コマの幽谷霧子さんを彷彿とさせます。

 

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(参考画像 幽谷霧子さん)

 

 

 

  愛らしいビジュアルだけでなく、僕がポットデスに感じている魅力が三つあって、ここから話が長くなります。

  

  一つは、なんか知らないけど滅茶苦茶トレーナーのことが大好きなところ。

 

  漫画に出てくる女の子がポットデスに対して何をしたのか、ポットデスとのどんな思い出があるのか分かりませんが、ポットデスは女の子が滅茶苦茶好きじゃないですか。これは恐らくなんですけど、十中八九大したことはしてないと思うんですよ。

  ポットデスのそばにいて、ご飯をあげて、たまに遊んでいただけだと思う。そんなことは僕でも出来ます。そんな僕でも出来るようなことが、ポットデスにとっては凄く嬉しいんですよね。

  これがいじらしい。

  ポットデスにとっての特別な人は、ありふれているんですよ。ありふれているけど、特別。

 

  もしもですよ。もしも僕がポットデスと暮らすことになるとするじゃないですか。

  そうなるとポットデスは僕のことが滅茶苦茶好きになるんですけど←おいw ←こいつ誰?

  ポットデスはよりによって僕のことを好きになってしまうわけです。

  この事実がかなり重い。

  ポットデスは、僕と暮らさなければ他の真に愛するに値する人間(例えば、HIKAKINとか。浜田雅功とか。ギャルとか。幽谷霧子さんとか)を愛せたかもしれないのに、僕なんかのことが滅茶苦茶大好きになってしまうんですよ。これはポットデスがどう思うかはともかく、大事故です。

  ポットデス同士のお茶会があるじゃないですか。あるんですよ。そこで「自分のご主人様」の話になるんですけど、他のポットデスの「私のご主人様は年収八百万」とか「Twitterのフォロワーが一万人いる」とか「毎日夕飯にカニが出る」とか色々な話が聞こえるんですよ。そんな中ウチのポットデスが話す内容は「私のご主人様は、年収三百万ないし、Twitterのフォロワーも少ないし、夕飯を作るのもあんまり上手じゃないけど、いつも一緒にアニメを見て、感想をいっぱい聞かせてくれて、私はアニメのことはあんまり分かんないんだけどさ。楽しそうなご主人様を見るのがとても好き」なんですよ。

  他のポットデスのご主人様トークに劣等感を覚えることもなく、ウチのポットデスは本気でそう思ってるんですよ。マジで泣けてくる。ケーキの味を知らずに育った子供のようないじらしさ。

  だから僕はせめて、ポットデスの前では見栄を張り続けます。「ポットデスに好かれるだけの価値がある人間」であろうとします。被っているポットは毎日磨いてあげますし、夜は早く寝て朝早く起きてランニングしてシャワーを浴びてトーストを焼いて「今日もいい一日になりそうだな、ポットデス!」と呼びかけます。本当はただの無能なのに、今日は会社で上司に褒められた!などと嘘のエピソードを話しますし、ありもしない過去の武勇伝を聞かせます。「ポットデスがいると毎日楽しいな!」と言います。

  本当はもう、ポットデスの前で「いい人間であろうとする」生活に疲れているのに。

  

  ポットデスの無条件の好意は十字架です。 

  シャニマスで小宮果穂に「プロデューサーさんは、凄いですっ!」と言われるのと似た感覚を覚えます。善く生きることの強要。

  なんの張合いもない人生なので、十字架を背負って生活するのは憧れるんですよね。そうやって人は大人になる気がしますし、僕は何も背負っていないからいつまでも大人になれない気もします。

 

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  二つ目のポットデスの魅力として、人間の言葉が理解できるのに、ポットデスのコミュニケーションが人間には理解できないというのがあります。

  まあポットデスの魅力と言うよりは、漫画で描かれている関係の魅力なんですけど。

 

  これはいわゆる不思議ちゃんキャラクターで応用できる関係で、具体的に言うとシャニマス幽谷霧子さんなどで上手く応用がききます。

 

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(参考画像 幽谷霧子さん)

 

  幽谷霧子さんは人の言葉を理解できるのに、人は幽谷霧子さんの童話的なコミュニケーションを完全には理解できません。それでも、理解してもらえなくとも幽谷霧子さんは人が好きじゃないですか。ポットデスにもそういうところがある。月岡恋鐘さんが「なんね。おかしか霧子ばい 」と言った瞬間、幽谷霧子さんはポットデスになっているんですよ。幽谷霧子さんの話は今は置いておきますが。

 

  もしもですよ。もしも僕がポットデスと暮らすことになるとするじゃないですか。

  そうなると僕はポットデスの考えていることが全然分からないわけなんですけど。

  何故か毎日自分の体の一部を飲ませてくるし、コーラとか珈琲とか飲んでるとちょっと拗ねたりするんですよ。

  

  夏場の暑い時期、お仕事から帰ってくたくたで、早くコーラが飲みたいのに、ポットデスが飲んで!飲んで!って自分のカップを押し付けてくるんですよね。喉ごし独特のポットデスは生温かく、とても夏場の喉を潤すには適していません。

  その日、会社で嫌なことがあった僕は「あのさ。その自分の身飲ませるのやめてくれる? コーラ飲むから」ついキツい口調でポットデスに当たってしまいます。

  

  ポットデスはおろおろして、早く僕に謝りたいんですけど、僕はポットデスのコミュニケーションが分からないから、謝られることができないんですよ。

  そうなるとポットデスは泣いてしまって、イライラしてる僕ですけど流石に悪いこと言ったなと思って。だけど素直じゃない僕はすぐに謝ることができず、お互いに気まずい時間を過ごします。

  そもそもポットデスは謝る必要がないんですよ。僕が勝手にイライラしてるだけで、ポットデスは何も悪くないのに。これだから他人と暮らすのは嫌なんだよ。

  

  「ごはんできたよ

  一緒に暮らしている手前、喧嘩しているとは言え虐待したいわけじゃないですから、ご飯はポットデスの分もあるわけです。

  しかしいつもは「ごはん」と聞くと飛んでくるポットデスが、今日は恐る恐る近寄って、僕の顔色を伺って、シュンとして食べ始めるんですよ。

  こうなるといよいよ僕は耐えかねて謝ります。ごめん、ポットデス。酷いこと言ってごめん。いつも紅茶ありがとう。美味しいよ。本当にごめんポットデス。抱きしめながら謝ります。

  ポットデスは僕と仲直りできて本当に嬉しそうで、自分の身体の一部を飲ませてくれるんですけど、おいおいポットデス笑 今は食事中だって笑 俺のヘタクソなパスタじゃお前の紅茶がもったいないって笑

  それでも今飲んで!今飲んで!って。かわいいなあポットデスは。

    

 

  

  なあポットデス。

 

ポットデス(なになに? という反応でニコニコ話を聞いている)

 

  僕はこれから先も、きっとつまらない理由でお前に酷いことを言って、たくさん傷つけてしまうんだ。

 

ポットデス(ニコニコ頷いている)

 

  だからポットデス。

 

ポットデス(ニコニコ頷いている)

 

  お前はもっと幸せな家に行くべきなんだよ。

  

ポットデス(よく分からずニコニコ頷いている)

 

  お前はもっと幸せになれるんだよ。

 

ポットデス(笑顔が曇り始める)

 

  だからさよなら。ポットデス

 

ポットデス(えっ。という表情)

 

 

 

  僕はポットデスの考えていることが分からないから、「僕が思い描いたポットデスの幸せ」を簡単にポットデスに押し付けてしまうんですよ。ポットデスにとっての幸せは僕と一緒にいること、それだけなのに。

  マジで書いてて辛いよ。じゃあ書くなよ。馬鹿かよ。ポットデスを曇らせるなよ。

 

  なまじ人の言葉がわかるポットデスも、人の言葉の裏に潜んだ真意までは読み解けないから、きっと別れを告げた僕が本当にポットデスを愛していたということは一生分からないでしょうね。

 

  そういう最後がお似合いなんですよ、きっと僕とポットデスには。 僕はどうしてもポットデスに好かれることが怖く、僕はポットデスに好かれる価値がありません。

   

 

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  三つ目のポットデスの魅力として、偽物コンプレックスがあります。

 

  ポットデスは生まれながらにして偽物と本物が定められた残酷な存在(まあ贋作・真作という分別は、人間が勝手に作っただけで、ポットデス同士の間では差別的な意味合いはないと思いますけど)で、漫画の場合だと過去のトラウマから「自分が贋作である」という点に大きな劣等感を抱いているわけです。

 

  「本物」「偽物」というのはオタクの大好きな言葉です。しょうもない人間はすぐに「フェイク野郎」と叩かれてしまいますが、最近の傾向としてはむしろ「フェイク野郎」って冗談めかして自分を卑下する際に使われるセコい言葉の印象もあります。

  僕自身とんでもないフェイク野郎な上に生まれながらにして動作性IQがアホほど低い業を背負っているので、贋作のポットデスには仲間意識を抱いてしまいます。

 

  もしもですよ。もしも僕がポットデスと一緒に暮らすことになるとするじゃないですか。

  そうなったら、きっとポットデスと共依存してしまうんですよね。

  お互い生まれながらの偽物でありながら、お互いにとっては唯一無二本物の人間とポットデスなので。

 

  僕がポットデスとたまたま出会ってしまっただけの好意を抱かれる価値のない人間だという嘆きは散々やりましたが、実はポットデスもそうかもしれないんですよね。

  そうというのは、僕が絶賛しているポットデスも、実は僕の出会いの可能性を奪ってしまったことを気に病んでいるかもしれないということ。

  もしも僕と出会わなければ、丸くて陶器に艶のある真作のポットデスに僕が出会えていて、そのポットデスを愛していたのかもしれないと。そうすれば僕が今より幸せに暮らしていたのかも分からないと。

 

  ですがそんな悩みは僕からすれば馬鹿馬鹿しくて、ポットデスはお前以外ありえないんですよ。お前はかわいくて大切な僕だけの本物のポットデスだろうが。

  陶器に艶がなくたって、贋作だって、疲れているのに身体の一部を執拗に飲ませてきたって、唯一無二の僕のかわいいポットデスなんですよ。なあポットデス。そんなつまんねえこと考えんなよ。

 

  ここまで書いて、ようやくブーメランがぶっ刺さります。

  だからポットデスにとっての僕もそうなんだなって。

  どれだけ自分を卑下しようと、ポットデスにとって僕は愛するに足りる人間だし、僕が唯一無二のご主人様なんだなって。

  そこで初めて僕はポットデスの愛を受け止めることができるんですよ。

  取り繕うことなく、等身大の自分自身で、ポットデスに向き合うことができるんですよ。

 

 

  ねえポットデス。

  本当は、僕……

  朝早く起きるのが苦手なんだ。

 

  初めて漏らした本音にポットデスは眼をしばたかせて、それから凄く嬉しそうで。その日から一緒に夜更かしして、時間ギリギリまで一緒に眠って時々寝坊します。

  ポットデス……お前な。たまには起こせよ!

  語気強く言っても、ポットデスは知らん顔でおどけてみせたりします。

  ポットデスに言えることが増えました。

  会社の愚痴は漏らすし、過去の人間関係のトラウマも赤裸々に、今月は厳しいからポットデスの食事を減らすという話もします。

  食事を減らすと言っておいて、僕だけいい物を食べているとポットデスは当然怒ります。僕の食事を横から奪ったりします。以前はニコニコしているだけのポットデスが表情豊かになりました。

  あるいは、ポットデスの表情の機微が、コミュニケーションが、僕にわかるようになってきたのかもしれません。

  喜んだ顔、怒った顔、悲しい顔、楽しい顔。

  だけどそれは。あまり僕が知る必要はありませんでした。

 

  だってポットデスは、僕と一緒にいるだけでいつも嬉しくて、笑ってばかりいるのですから。

 

 

 

                                                     ~fin.~*

 

 

  

 

 

  

 

 

 

  という感じなんですけど。

 

 

  本当にポットデスかわいいですね。ポットデス好きです。かわいいポットデスが好きな自分自身が好きみたいなところもありますが、ポットデス自身、自分を好いてくれる僕のことが好きなので、実質僕=ポットデスみたいなところがあります。何言ってるか分かりますか?

 

 

  ところで、漫画のポットデスと女の子の関係を見ていると、男女ラブコメの女同士の関係を見ているような気持ちになってしまいます。具体的に言うと由比ヶ浜結衣さんと雪ノ下雪乃さんを見ているような気持ちになってしまって、どうなって欲しいのかよく分からなくなります。

 

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(参考画像 由比ヶ浜結衣さん 雪ノ下雪乃さん)

 

  ポットデスと女の子に付き合って欲しいわけじゃないんだけど、恋人が出来るのはちょっと違うよなみたいな。「ただ二人が第三者に所持されて欲しくない」という感覚。

 

  恐らくこのワガママは『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている・完』で由比ヶ浜結衣さんが抱えている気持ちとほとんど同じ(実質僕=由比ヶ浜結衣)で、由比ヶ浜結衣さんがどのような結末を迎えるのか、どのようにこの気持ちに折り合いをつけるのか参考にしたいと思っています。近状報告でした。

 

 

  ポットデスになったり由比ヶ浜結衣になったり忙しい。ポットデスに言わせてみれば、僕は僕でしかないんですけどね。

  

  

  もしもですよ。

  もしも僕がポットデスと一緒に暮らすことになるとするじゃないですか。

 

  

 

 

 

 

 

  そんなことを考えても胸が痛むばかりだから、僕は第三者として関係を眺めている方が好きになったのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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き、霧子さん!?

 

 

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 ;;

 

 

 

 

~fin.~

 

 

 

  

 

ポケモンセンターオリジナル ぬいぐるみ ポットデス

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  • 発売日: 2020/04/18
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射精しないと投稿できない──‬ 射精報告SNS「Nuita」

 

  ちなみに私は、自慰は人類最高の発明であり、娯楽であり、見知らぬ人々を性的に興奮させて自慰に至らしめるための官能小説執筆を世にも尊い仕事であると信じています。

──‬ 森 奈津子『先輩と私』あとがきより

 

  インターネットの文化に射精報告というのがあります。文字通り、男性が射精したことを報告する文化です。

  一概に射精と言っても、報告の対象となるのは性交に伴う射精ではなく、自慰行為に伴う射精のみを指すように思われます。

  あるいは、射精報告という文化に身を投じる人間は、総じてセックスパートナーを獲得しにくい、という話なのかもしれません。

  そう思わせるほどに、射精報告という文化は、「射精報告=自慰行為の完了」という暗黙の了解で成り立っているのです。

 

 

  この時点で、書いてて気分悪くなってきたんですけど。せーので全員ブラウザバックしよっか。しないで……

 

  僕自身、射精報告という文化に理解のない立場なのですが、最近の社会ではこの忌むべき射精報告が見直される風潮があります

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  これ。

   昨今提唱されるこの概念は、人々の性の営みにさえ影響が及び、性におけるソーシャルディスタンス、つまり自慰行為が必要とされる時代が来ているのです。

   そして「性におけるソーシャルディスタンスの証明」こそが射精報告であり、これは最早社会活動と言っても過言ではありません。

  射精報告者たちはウイルスが流行るよりずっと昔から、今を見据えてこの文化を継承してきたんですよね。きたんだよ。そうじゃないと射精報告畜生共が社会に生かされている理由がわからない。

  

   それでは、もし我々が射精報告の必要に駆られた際、どこで射精を報告すれば良いのでしょうか。ふたばちゃんねる? Facebook?  Twitterのタイムライン? Twitterのタイムラインはマジでやめて

 

 

 

  射精報告はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……

 

 

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  賢者のためのSNS

  射精報告SNS Nuita の紹介です。

 

目次

                ↑今回初めて目次設定しました。綺麗な目次ですよね♪

 

Nuitaとは……

 

↓Nuitaリンク

https://nuita.net

 

ヌイート(とは?)の投稿について

 

 射精報告SNS Nuitaは、僕が観測する限り、射精報告に特化したTwitterという印象です。

  Twitterに置き換えて説明すると分かりやすいと思うので、そうします。

  ただ、説明するよりも先に、一度見てもらった方が理解が深まりやすいですね。

 

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  これは何?

 

 

 

  ご覧いただいた通り、Nuitaにはタイムラインがあり、ツイート的な投稿があり、いいねがあります。

 

  ただしNuitaでは、ツイートにあたるポスト機能が「ヌイート」と名付けられています。※ツイートは「鳥のさえずり」という意味を持つ英単語なので、Twitterの存在しない深い森の奥でも、英語さえ通じれば言葉として伝わりますが、ヌイートは完全に新しく誕生してしまった言葉です。Nuitaでしか使えません。

 

  そしてここからがとりわけ重要なのですが、Twitterにおけるツイート機能は二十四時間いつでも利用可能で、自由にテキストを投稿できます。

  しかしNuitaにおけるヌイート機能は、射精時のみにしか活用できないという制限があります。

  だからみんな揃って、

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射精してるわけなんですよ。

  これが「射精報告SNS」たる由縁です。全ての投稿が射精と紐づいています。

 

  更にそこから考えなくてもいいことを考えると、つまるところNuitaの総ポスト数は、ユーザーの総射精回数ということになります。

 

 

  1年間で6680ものヌイートが投稿されたそうです。

  マジで怖くなってきた。

  恐怖は別として1周年おめでとうございます(社交辞令)

  

 

 

  ヌイートにはテキストを添えることも出来るため、

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  我に返ったり、

 

  他にも

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射精時に用いたコンテンツをurlで共有することもできます。

  僕がこの共有で初めて『餅に便所と達磨』を知ることが出来たように、Nuitaのある生活には日々新しい発見が溢れていることでしょう。

 

 

 

ヌイートの閲覧について

 

  Nuitaの特徴として、タイムラインに全ユーザーのヌイートが表示されます。いつ射精報告をしても、誰かの投稿が傍にいてくれます。

 

  ひょっとすると、あなたがヌイートを投稿したタイミングで、他の誰かも同時にヌイートを投稿するかもしれません。それは同じタイミングでの射精を意味しているわけで、なんだか照れくさくなっちゃうかもね。

  いやぁどうも。ははぁ、あなたもですか。いやはやこれは素敵な偶然ですね。みたいな。そちらも空は晴れ晴れしてらっしゃるでしょうか。いえ、こちらはどんよりしとります。 左様ですか、空の色は違えど精液の色は……みたいな。これ以上考えるのをやめたい。

  

  一応フォロー機能は存在しており、これを活用することで個人の射精記録を追うことも出来ます。

  しかし「フォローしたアカウントだけで構築したタイムライン」は存在せず、フォロー機能はあくまでブックマークのようなものです。

 

  例えば一人フォローしてみると、

 

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  プロフィールページのフォロー数が一になっています。そこをタップすると、

 

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フォロー中のユーザーが表示される。

 

ここから、

 

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ユーザーのプロフィールに飛ぶ。

 

下にスクロールすると、

 

f:id:sasatanwwwww:20200427224015j:image

 

個人のヌイートが表示されるというわけです。

 

  自分のプロフィール画面から、好きなヌイッタラーのプロフィールに飛びやすくなる。それがNuitaにおけるフォロー機能だということを、スクショを四枚も使って説明しました。

  

  

  ちなみにですが、射精報告に証拠写真を求められるようなことはありません。完全な自己申告制。スペルマも男性器も見る心配なし。Nuitaは人と人の信用で成り立っています。

  射精報告者の肩を持つ訳では無いですけど、流石に虚偽の射精報告をするのはどうかと思いますよ。そういうユーモアはTwitterでも現実社会でも相手にされないから。

  僕が心配しているのは、嘘の射精報告が積み重なった末に、「射精の証拠写真の提出」が求められる本物の地獄爆誕することなんですよ。

  ただでさえ取り上げようか一年迷ったSNSなのに、地獄を取り上げたとあればその日をもってこのブログは閉鎖されます。

 

 

Nuita開発者インタビュー

 

  今回はなんと、Nuita開発者の きぷ さんにお話を伺ってまいりました。会話苦手なのでDMですけど。

  他人のメッセージが書かれることは、この独りよがりのブログでは大変珍しいことです。以下記載。

 

⭐︎開発者⭐︎

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きぷさん (@_kypu_)

  日々漫画タイムきらら編集部のツイートをリツイートしている。かいけつゾロリ たべられる!!』で精通した異色の経歴を持つ

 

 

   *

Nuitaの開発を志したきっかけを教えてください

 


> 私は以前から保健の教科書を読むのが好きでした。小学生のときもわざわざ人体の仕組みに関する漫画を詳しく読み込んだり。特に、自分とは少し違う異性の身体は――(赤面)

 

  (赤面)じゃないんだよ。

 

>でも、そんなこと(性への興味)他の人には言えませんよね。恥ずかしいし。そうやって大きくなっていって、男性の射精、そして射精報告という文化に触れたとき、何かシナプスのようなものが繋がる感覚がありました。そうか、こんな世界が向こう側に開けていたのか、と。それからこの大好きな射精報告のコミュニティを守りたいという気持ちが芽生えて、今のNuitaの開発につながっています。

 

  これはインターネットの方々には少なからず共感できる部分があるのではないでしょうか(射精報告という文化ではないにせよ)。

  現実では隠さなければならない本音を、インターネットでは叫ぶことが出来る。現実では見つからなかった同志を見つけることが出来るということ。

  そしてそんな自分の愛する場所を守るために行動を起こしたのが、きぷさんの熱いところです。なまじ射精報告が大衆から受け入れられるコミュニティではないので、アナーキーでいいと思う。世界VS射精報告者でサイバーパンクやってほしい。

 

   *

「Nuitaを開発して、今のところ『良かった』と思えたことはありますか?」


> 特にありません。ただ、周りの人が少し優しくなった気がします。

 

  優しくなるんだ。

  いいことがないというのは、自慰行為然としてていいと思う。

 

  *

「射精報告にはどういったメリットがあると考えていますか? というかメリットがあるんですか? 何故射精報告をするんですか?」


> 利用者の方によって様々ですが、私は2つの要因を考えています。

  1つには、好みのオカズを保管・共有できるということ。今って「いいね」するだけでTLに流れたりしちゃうんで、なかなか好きな成人向けコンテンツとかを言いづらいんですけど、Nuitaはどんなオカズでも気軽に共有できます。

 

  つまり、性的コンテンツを大人数で共有することで、同じ趣向の人間が、好みの性的コンテンツを見つける機会が増える。という合理的な話のようです。

 

>そしてもう1つは、どんな状況でもポジティブになれるということ。どんなに辛いことがあっても、他の人が射精しているということを知ったら、なんだか元気が出てきませんか?出ないか……。

 

 僕は出ませんが……

 なんというか、きぷさんの考える要因二つとも、「自分の射精報告が自分にとってのメリットになる」という方向ではなく、「一人の射精報告が誰かにとってのメリットになる」という方向なので怖いんですよね。社会的行動なのかよ。

   どうやら射精報告って、複数人で行うことを前提とされた、自慰以上セックス未満の性行為みたいです。

  

 

  *

「(ユーザー情報なので答えて頂けるのであれば)利用者の中で、多い人はどれくらいの頻度で射精していますか?」

 

> 1日に平均2回程度射精されている方がいます。

  最初は虚偽申告を疑ってたんですが、1週間程度間があいたあとに、「コミケで風邪もらってしばらく射精できなかった」と。

  その後また1日2回のペースに復帰されて、あ、この方は本物だなと思いました。最近は「射精回数減らしたい」と言いながら毎日射精していて、少し心配になります。大丈夫?

 

  熱心な方もいらっしゃるんですね。

  しかしこの話で気づいたのが、Nuitaにはヘルスケアとしての機能も存在しているということです。

  もしTwitterで「熱が出た」とか「頭が痛い」とか「手首切った」とか報告しても、自分で思う以上に身体情報ってフォロワーに把握してもらえないんですよ。ていうか僕が人の病状報告を適当に流してるという告白なんですけど。

  Nuitaは身体情報(射精のことですが……)を共有するためのSNSなので、恐らくTwitterよりも他人の身体の変化に敏感になる。

  多くの人に自身の身体を気にかけてもらえるというのは、それだけで心強いこと。ちなみに伊藤計劃もNuitaが着想になって『ハーモニー』のWacthMeを思いついたらしいです。

  

  *

「なりきりアカウントでのNuitaの利用は認められますか? (例:涼風青葉になりきったアカウントを作り、ユーザーが実際に射精した際「射精したぞい♪」(雑)と報告するような使い方)」


> 版権のあるキャラクターや実在の人物に射精させるのは、Nuitaとして許しても大元が許さなさそうのでやめておいたほうが良いと思います。

 

  ルフィ【射精垢】フォロバ100%が見たかった気持ちと、なりきりアカウントでジャンプキャラクターに射精報告させるブームが来れば、腐の方面でも話題になる可能性を考えたんですけど。怒られたくはない。

 

>ただ、Nuitaでだけ別のHNを名乗ったりして、もう1人の自分になりきるのはありだと思います。まあ、涼風青葉は1日1回きっちり射精してそうだよね……。

 

  射精報告には秘匿性が大切だと思うので、Twitterスクリーンネームとは別にするのは良さそう。一部オタクからフェイク野郎と叩かれるかもしれませんが。

  涼風青葉に関しては解釈違いだったのでスルーします。

 

  *

「女性のNuita使用についてお聞かせください(女性専用サイトの運用予定など……)」


> 射精する女性が出現したら考えます。あと、女性専用サイト作るなら管理は別の人に任せたいです。緊張しちゃうから……。

 

  あくまで射精に関するSNSのみに着手したいとのことです。

  開発に至る経緯を踏まえると、当然かもしれません。

 

  *

「今後の展望・目指すべき場所について」


> 現実の色々なニュースがネットにも流れてくるようになって、ネットが本来の居場所というか、現実をあまり見たくない人は少し肩身の狭い思いをしているのではないかと思います。

  Nuitaは射精に話題を絞ることで、ネガティブな感情が湧きづらい、どんなときでも笑顔になれる最高のSNSにしたいです。

 

  冒頭で現実のニュースに結びつけた導入をしてしまい、大変申し訳ないです。

  目指す場所は、いわゆるTwitter2(だれも社会や政治の話をせず、毎日みんなでアニメを観たりゲームをしたりして1日がおわるマジで楽しいSNSに近いかもしれません。みんなで移住しませんか?

 

  ゆくゆくはNuitaで法人化も目指したいとのことです。夢が大きいのはいいことだよね……

 

  *

「最後に、Nuitaに興味を持った方々へのメッセージを」


> 興味を持った人は、ぜひNuitaに登録して、射精してほしいです。冗談半分で続けているうちに、いつの間にか辛いときにはNuitaを見て癒やされるような、そんな優しい存在になれていたら嬉しいです。

 

 

  冗談半分で始めた何かが継続すること、よくありますからね。僕も冗談半分で始めたシャニマスが継続してるし。

 

  Nuitaはまだ発展途上のSNSのため、フィードバックを丁寧にすることで、自分たちがSNSを育てているという実感もあるかもしれません。

  興味のある方は登録してみてはいかがでしょうか。

 

 

  以上、きぷさんご協力ありがとうございました。これからも優しく生きてください。

  

↓Nuitaリンク

https://nuita.net

 

____________________________

射精報告者達の戦いはこれからだ!

 

  色々書きましたが、Nuitaの存在は道満晴明先生の漫画の世界のようで面白いと思います。

 

  射精報告が本当に社会活動として推奨される時代が来て、しょうもない逆張りが発動した結果、「自慰はダサい。時代はセックス」と言い出したオタクが垢抜ける展開があったらいいなと思います。それがまたインターネットに「イキリ」と叩かれ、性根はキモイままだから現実にも愛想を尽かされ、最終的に身を置けるコミュニティが消滅する展開もまた嬉しい。

  

  

 

  しかし、まだ発展途上のSNSということで、僕の目にも問題点が見えました。

 

  例えば、ユーザーに共有されている射精使用時のコンテンツが、ほとんど「二次元」なんですよ。

 

  それどころか、

 

 

   三次元がグロテスクと同列に扱われてるの、誰かに怒られるのでは?

 

   つまり現状では利用顧客がオタクのみということです。

 

  法人化するにあたって、このSNSの一つのゴール地点は、福山雅治に利用されることだと個人的には考えています。

  現状では、福山雅治も困惑してしまうでしょう。「ここで俺が射精を報告するのかよ!?」と言うかもしれません。詳しくないので雑な言動ですが。

 

  やはり幅広いコンテンツの共有は必須であり、しかし二次元でしか射精できないオタクに現実の女体での射精を強いるのは無理があります。

  究極のところ、オタク以外に射精報告という文化が如何に浸透するかが鍵であり、Nuitaの課題は射精報告の課題、Nuitaの繁栄は射精報告の繁栄なのかもしれません。

  射精報告そのものと一蓮托生である事実に気がつくと、なんだかNuitaが大きなものを背負った立派なSNSに思えませんか? 

 

  僕はNuitaについて理解を深めるにつれて、少しずつ見え方が変わってきました。

 

  最初は嫌悪感しか存在しなかったはずの射精報告が、Nuitaが。改めて考えれば何も嫌悪することなんてなかったのです。

 

  射精報告とNuitaの真っ直ぐな情熱に当てられて。

  部屋に出したままの炬燵が一層熱く感じる午前九時。

  気がつけば、外では桜の木々も青く生い茂るのでした。

 

 

 

 つまり「射精報告」という文字列に触れすぎると、精神に異常が発生するということです。

 

 

 

 

        ~fin.~

 

 

 

先輩と私 (徳間文庫)

先輩と私 (徳間文庫)

 

 

 ※『先輩と私』は、「男性に頼ることなく自慰行為で性的な満足を得ることが、女性の性的自立に繋がる」という官能コメディ百合小説です。射精報告SNSの与太話と一緒に読むと、何らかのバランスが取れる。

  

 

 

原作には存在しない文脈で花園ゆりねと邪神ちゃんの関係が描かれてるじゃん(絶叫)

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  『邪神ちゃんドロップキック』連載八周年おめでとうございます!!!!

 

 

  とてもめでたいことなので、『邪神ちゃんドロップキック』のお祝いツイトでもするか。 

 

 

 

 

 は?

 

 

 

   最近始めたシャニマスがかなり忙しいです。

  ですが『邪神ちゃんドロップキック´』はAmazonプライムで二回全話見ました。他のアニメは見れてない。月ノ美兎さんのシャニマス配信は見てる。近状はそういう感じです。

 

 

  『邪神ちゃんドロップキック´』、一期と変わらずしょうもないパロディしょうもないメタネタ純粋にしょうもなすぎるネタが原作の五割増しで突っ込まれ、キツく感じるオタクもいれば、ちょwwwアウトーwwwww とコメントして楽しそうにするオタクもいると思います。

 

  個人的には、しょうもないネタで作られる無邪気な空気が、何故か懐かしく感じています。いつかの休日の早朝アニメを思い出すような……具体的になんのアニメなのかは分からないですが……何だ。何なのだ、この感覚は。かつてその身に人の心を宿していたはずの魔王のようになってしまいます。

 

   恐らく『邪神ちゃんドロップキック』を好む同世代のオタクは同じ懐かしさを感じている気がして、泣いている幼児に反町隆史『POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は』を聞かせると、お腹の中で聞いていた音を思い出して泣き止むように、二十代のオタクは『邪神ちゃんドロップキック』を見ると、いつかの休日の早朝を思い出して心が安らぐんですよね。 キモ赤ちゃん共がよ。

 

  

  キモ赤ちゃんの話はどうでもよくて、邪神ちゃんと花園ゆりねの関係、滅茶苦茶いいですよね。

  関係性や感情の機微を丁寧に読む作品ではないですけど、日常的に殺し合いをしつつも、一つ屋根の下で仲良く暮らしてるって、それだけで最高じゃん。

 

  実際のところ花園ゆりねも邪神ちゃんも、相手を悪からず思ってはいるだろうに、面と向かって口に出すことは一切ないので、二人が仲良くお喋りする「悪からず思ってそう」な場面を見るだけでかなり笑顔になってしまいます。

 

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   OPの百合営業からして笑顔になる。一緒に百合営業をするくらいには仲睦まじい関係が嬉しい。

  

  

  そんな殺し合いをしつつも仲良しな二人ですが、実は現在放送中の『邪神ちゃんドロップキック´』には、原作に存在しなかったはずのエモい関係が描かれています。

 

  今回伝えたいのはそれです。これからが大切なことで、ここまで全部読まなくて良かったテキストです。

 

  

____________________________

 

  『邪神ちゃんドロップキック』原作漫画は平均十ページの一話完結型です。

 

  アニメでやるには短すぎるので、複数の原作エピソードを繋ぎ合わせてアニメの一話が形作られています。まあ漫画原作アニメって全部そうですが。

 

  基本的にはサザエさんよろしくの三本建て構成なのですが、例外的に、脈絡のない複数のエピソードたちを絶妙に組み合わせて、上手いこと一本のストーリーに仕立てあげてしまった回もあります。

 

  その一つが8話(『邪神ちゃんドロップキック』のアニメってサブタイトル無いんですね。カッコいい)(アニメの話数表記は算用数字、原作の話数表記は漢数字を用います。文法警察の方は了承をお願いします)です。

  まだテレビ放送前の話なので、触れていいのかよく分からない。触れますが。

 

  この8話、ヤバいんですよ。

  頑張って分かりやすく解体します。

 

 

   8話は、人間界の悪魔が全員魔界のお祭りに行ってしまい、邪神ちゃんが寂しくて落ち込むお話です。

 

 

  この話の下敷きとなっているのが、原作百三話「こっけいでおじゃる」。

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 落ち込む邪神ちゃんの元に、最後はミノスとメドゥーサが帰ってきて元気を取り戻す、という邪神ちゃんにとっての二人の大切さを描いたエピソードです。

 

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嬉しそう。

 

  原作ではサクッと10Pで終わってしまうんですけど、アニメ8話では、

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  邪神ちゃんの孤独と、

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  元気のない邪神ちゃんを心配する花園ゆりねの描写が増やされています。

  

  また、別の原作エピソードからの引用で、

 

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花園ゆりねが悪魔のコスプレをするくだりが途中に挟み込まれています。

 

  このくだりは、原作58話「悪魔の衣装」より。

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  原作におけるこのエピソードは、

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「バイト先のハロウィンフェアで着る衣装」を花園ゆりねが試着するという内容なんですけど。

 

 

    アニメ8話においては、コスプレの理由が「気分転換」に変わっているんですよ。正確に言うと、花園ゆりねが邪神ちゃんに「ただの気分転換よ」と説明する

  花園ゆりねのバイト関係の話はアニメでは触れてないから無難な理由に変えただけ、とかそういうことではなく、ここはかなり重要なポイントです。

 

  いくら『邪神ちゃんドロップキック』とは言えど、落ち込む邪神ちゃんの話の流れをぶった切ってまで、脈絡なく「気分転換」する花園ゆりねを出さないんですよ。

  たしかに花園ゆりねだったら、風が吹けば桶屋が儲かる並の理由で悪魔のコスプレするのもありえるんですけど。ありえるんですけど、この場面に関しては違うじゃないですか。

 

  f:id:sasatanwwwww:20200422234729p:image

 あまりにもチープなコスプレ衣装に、「私がゆりねの衣装を直してあげますの!」と元気になった邪神ちゃんを見て、

 

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この表情。

  

  

  つまり、邪神ちゃんを元気づけるために花園ゆりねが悪魔のコスプレをしたという場面なんですよね。

 

  それは分かるけど…だから?という感じかもしれませんが、これが原作には存在しなかった文脈であり、かなり脳にいいポイントです。

 

  花園ゆりねのやってること、滅茶苦茶エモくて、孤独に苛まれる邪神ちゃんを、独りにしないための手段が安っぽい悪魔のコスプレなんですよ。人間界の悪魔は全員魔界のお祭りに行ってしまったので、「あんたの他に悪魔がいないなら、あたしも悪魔になってあげる」ってことなんですよ。

  これを花園ゆりねが考えて、実行したという事実が、何よりも嬉しい。

  だって安っぽい悪魔のコスプレって、超いじらしいじゃないですか。これ僕の大好きなやつ。

 

  幼くして両親が他界し、姉妹二人暮し。苦しい家計を支えるおねえちゃんの力になるために、「私もね。タンポポいっぱい売るよ。これでお金稼ぐよ」外で摘んできたタンポポを両手いっぱいに抱えてる妹みたいな。その気持ちだけでおねえちゃんは充分だから……みたいな。そういういじらしさが、安っぽい悪魔のコスプレにはある。

 

 

  原作の何の変哲もないエピソードが、花園ゆりねにとっての邪神ちゃんという存在を仄めかすエピソードに変換されるの、凄くないですか?  凄いんですよ。

 

   

  おまけに、原作では

 

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「悪魔」じゃなくても、魔女だって化け猫だって、ハロウィンっぽかったらなんでもいいのに、アニメの文脈では「悪魔」じゃないとダメ。原作の「悪魔」のコスプレに意義を見出している。

 

  独立した全く関係のないエピソードの部品が組み合わされて、違う文脈に仕上がるの、本当に脳にいい。かなり上手だと思う。

 

 

 

  そして、ここからは怪文書になってくるんですけど、邪神ちゃんを元気づけるために花園ゆりねが悪魔のコスプレをしたと解釈することで、花園ゆりねの人格が少し詳しく見えてきます。

 

  要するに、「これは邪神ちゃんを元気づけるためのコスプレで……」と説明せず、「気分転換」だと誤魔化した部分から、花園ゆりねのあまり素直ではない性格が読み取れます。

 

  てっきり、いざと言う時には「あんたが落ち込んでるから、元気づけようと思ったのよ」くらい邪神ちゃん相手でも平気で言いそうだと思っていたので、これが意外でした。

  邪神ちゃんの素直じゃない姿は何度も描かれているのですが、花園ゆりねに関してそういう姿を見た記憶がなかったので。

  インフルエンザを邪神ちゃんに看病してもらった時も、普通に「助かったわ。ありがとうね」って言ってたし。

 

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 好き

 

  そう考えるとこの原作改変、解釈違いに指先が触れるか触れないかの瀬戸際か?と思ったんですけど、やっぱりそうでもないな。

  

  素直に気持ちを伝えられるかどうかって、状況に依存しますよね。病気の看病に対しては素直に感謝できるけど、相手を元気づける時に意図を説明できないというだけのことですね。むしろ人を元気づける時に「あなたを元気づけてます」って、よほど可愛げがないと言えないですよね。当たり前のことですが。書きながら理解できました。そういう感じで……もう……終わってもいいですか?

  

____________________________

 

 

  本当は一週間前にシャニマスの話をブログに書いてたんですけど。書きたいことが多すぎてまとまらず、やめてしまいました。

 

  書きたかったはずなのに書かなかった想いって、どうなるのかな。どこかに消えちゃうのかな。

 

  ううん。消えないよ。いつまでもお腹の中でぷかぷか~って、浮いているよ。

 

  ぷかぷか~?

 

  うふふ。そう。ぷかぷか~って。いつか書いてもらえる日を、お腹の中で待ってるの。

  

 

  という会話が、幽谷霧子のサポートコミュにありそう。

 

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(参考画像:【娘・娘・金・魚】幽谷霧子)

 

  なんで幽谷霧子のサポートコミュって、あんなに文学的?……ていうか……詩?になってしまうんですか? 

  他のコミュもそれぞれ色が異なり、ついこの間月ノ美兎さんの配信で知ったんですけど、ユニットごとに違うライターが書いているらしいですね。

  

  ガルパは、関係性や人格を誰でも分かりやすく読み解けるように書かれた素晴らしいテキストなのですが、シャニマスのテキストはまた別方向にベクトルが振ってあってとても新鮮です。

  

  

 

  邪神ちゃん。『邪神ちゃんドロップキック』の記事でシャニマスの話はやめなさい。

 

 シャニマスの話はやめますの……

 

 

 

                                                        ~fin.~

 

 

 

 今だけ『邪神ちゃんドロップキック』のkindle版がセール中です。1巻から3巻まで100%ポイント還元(実質無料)4巻と5巻が50%ポイント還元(実質半額)で買えるよ。あなたの今が「今」なのか分かりませんが……

 

邪神ちゃんドロップキック(1) (メテオCOMICS)

邪神ちゃんドロップキック(1) (メテオCOMICS)

 

 

 

二年前にサービス終了したソシャゲがエモくてハマってしまったが既にサービス終了している

 

  絶対に自分ではやらない確実に時間の無駄に分類されるゲームの動画YouTubeで見るのが趣味なんですけど。

  そんな中で最近知った対人型ソーシャルゲームに『WAR OF BRAINS』というのがあります。

   ブログ表題の通り、2018年にサービスは終了しているのですが、僕はここ最近で一からルールを覚えて、YouTubeの対戦動画をたくさん見ました。積まれた漫画も小説も関係性も放置して、『WAR OF BRAINS』の「戦略」を日々「勉強」してます。多分今の僕ならけっこう強いデッキ組めると思う。既にサービス終了しているのですが……

 

 

  この場末のソーシャルゲームがエモい。 

 

 

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  『WAR OF BRAINS』はデジタルカードゲームというジャンルで、有名なところで言うと『Shadowverse』や『ハースストーン』の親戚です。

  カード並べて攻撃して相手のライフ0にしたら勝ちのやつ。

  

  特筆すべきこのゲームの面白い点として、強いカードを出す度にゲーム内BGMが変化するという演出があります。

  要するにカード専用のテーマソングが個別に設定されているわけで、こういうの東方project』のオタクなので大好きなんですよね。レミリア・スカーレットが『亡き王女の為のセプテット』背負ってるみたいなの、超いいじゃん。

 

  そしてこのBGMの全てが滅茶苦茶いい……

 

   携わっている人々が、僕の名前を知ってるところでも、t+pazoliteさん(グルコスでおなじみ)とか、分島花音さん(アニメタイアップでおなじみ)とか、削除さん(Twitterの白いアイコンでおなじみ)とか、Kotokoさん(さくらんぼキッス)とか、いるんですよ。音楽に極振りしたデジタルカードゲームだな。

 

 

  このBGMが切り替わる瞬間の演出が、まずエモい。

  動画をご覧下さい。

 


【ウォーブレ】個人的トップ10ゲームチェンジャーBGM

 

  見ましたか?

  まあ今すぐ見なくても後で見てくれればいいから……出先とかかもしれないし……

 

  

  キャラクターの登場ボイスが入ってからBGMが流れだすのいいよね……

  これ、BGM単体で聞いた時に物足りなくなるやつでしょ。

CAUTION! CAUTION!→『霊知の太陽信仰~Nuclear_Fusion』みたいな

「あなたが、コンティニュー出来ないのさ!」→『U.N.オーエンは彼女なのか?』みたいな

「じごくで もえて しまえば いい」→『Megalovania』みたいな

オンミョーン→シロナのテーマみたいな

「北斗ッ!有情破顔拳」→『戦闘』(テレッテー)みたいな

「どうせ一夜限りの幻だろう?」→『Light colors』(プリズムヲー)みたいな

「これで決めるぜェ」→『crosswise』(オーモーイーガー)みたいな

白き羽根は潔白の証明。黒き羽根は原罪の咎。我ら神の代理となりて罪を裁き刑を執行する者なり!結審、瞬きの間に…。全ての罪に、断罪を!!……貴方の罪を、引き受けます→『碧羅の天へ誘えど』(アオニソマルマデー)みたいな

『Grand symphony』→「我々鉄壁のチームワークに嫉妬しているのだな」みたいな

「今日を素敵な記念日にしましょう…」→『Black shout』みたいな

「『Caravan』だ。僕が合図を出す」→『Caravan』みたいな

     アイタイ
  イマカラ
  シスラナ
  テ ハイ→I god'd chaild この腐敗した…みたいな

 

  どうにか一つは伝わってほしくて必死になっています。

 

   こういう演出マジで好きなので、Twitterもツイートする瞬間に演出流れて欲しい。僕が本気のツイートをする時だけに「もう終わりにしよう…」のカットインが入って、久石譲の『One summer's day』(『千と千尋の神隠し』より)が流れる。

 

 

  あまりにも気に入ったので、曲だけでも買おうかなと思ってAmazonを見たのですが、

 

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サントラの価格が約七千円でした。高すぎる。 

 

 

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  しかも在庫が残り四点しかない。

    iTune storeでも売ってないし、Amazon musicにもありませんでした。

   つまりAmazonの在庫がなくなったら、これらの音楽はYouTubeにアップロードされた残骸を遺して失われます。初音ミクさんを忘れないでください。とか言ってる場合じゃないんだよ。今ここに、失われそうなミュージックがある。

 

 

  ところで、幾つかカードを紹介してもいいですか? カードゲームに疎くても、かなりエモいものがあります。

 

 

  

 

  まずこちら。

 

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 永遠の蜃気楼 ペリドット

 

効果:mirage in august」を残し、タイムトラベルする。

 

  理解できますか? 解説します。

 

  まず「タイムトラベル」というのは、ゲームの独自効果の通称ではなく(敵の攻撃を防ぐ効果を「ブロッカー」と表記したり、すぐに攻撃できる効果を「速攻」と表記したりするのとは、違うということ)、このカードだけに用いられた専用表現になっています。

  つまり永遠の蜃気楼ペリドット「タイムトラベルという名称のゲーム効果」を発動する訳ではなく、マジでタイムトラベルするんですよ。時間旅行です。タイムトラベルとは時間旅行という意味です。永遠の蜃気楼ペリドットはマジでタイムトラベルします。

  

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  そして「mirage in august』を残して」という意味深なテキスト。そういう名前のトークンカードをフィールドに残していくのかな? とカードゲームのオタクなら想像するはずです。

  ですがこの「mirage in august」というのは、永遠の蜃気楼ペリドット専用BGMの名称です。

  つまりこのカードのテキストに書かれているのは、「音楽のみを残して時間旅行をする」ということなんですよ。意味不明ですが、そういうことです。mirage in august」を残し、タイムトラベルするカードが、永遠の蜃気楼ペリドットなんですよ。

 

 

  「mirage in august」を残し、タイムトラベルする。

 

  このテキストが、あまりにも美しい。

  ツイートしたかったけど、誰もわからないのでやりませんでした。

 

 

  別のカードを見ます。

 

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慟哭のジル・クライハート

 

 

効果 運命を選択する。

 

  

 

  運命を選択するって何?

 

 

  当然「運命」という通称の効果はゲームに存在せず、慟哭のジル・クライハートのみに用いられる表現なので、コイツもマジで「運命を選択」してるんですよね。運命を選択するカードとしか言いようがない。

 

 

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(比較画像:レミリア・スカーレット 運命を操る程度の能力)

 

  僕は一度も運命を選択したことはなく、何も考えずに流されていたらこんな人生になっていたのですが。慟哭のジル・クライハートは運命を選択するんですよ。

  運命を選択する。

 

  エモい。

 

 

  慟哭のジル・クライハートになりたい。

 

 

  エモいテキストのカードはこの二つくらいなのですが、かっこいいですよね。男子こういうの好きそう。ていうか男子、汗くさ……

 

 

 

 

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  そして、絶望の使徒 イム

 

  イムシリーズは、他にも希望の使徒イム転生の福音・ラストイム、がいます。どれもKOFシリーズで言うところのオロチとか禍忌みたいなオタク好みのかっこよさがある。KOFをやったことはない。

  

  効果の通り、条件を満たすと変身します。

 

 変身した姿がこちら。

 

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セカンドチェンジ・イム・ネオに震えろ。

 

 

 当たり前のように書かれている「素数」というテキスト、恐らくカードゲームで採用してるのは『WAR OF BRAINS』くらいのものでしょう。偶数でも奇数でもなく、素数なんですよ。

  なんで素数なの!? エモいからいいじゃん。了解!

 

   

 

 

  そしてサービス終了している事実により、複数の文脈を背負って滅茶苦茶エモいカードがあります。

 

 守銭踊女 ダンシング・アリス

 

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  かわいい。

  別にテキストがエモいわけでは無く、効果もどうでもいいので割愛するのですが。

 

  ダンシング・アリスは、当ソーシャルゲーム最後に発売されたパックに収録されたカードです。

  このカードが発表された時には、既に運営からサービス終了の告知が出ていたらしく、少数の熱心なプレイヤーは静かに涙したとか。当事者ではないので知りませんが。

 

  このダンシング・アリスの何がエモいかと言うと、BGMなんですよ。YouTubeの動画を貼ります。

 


Best VGM 745 WAR OF BRAINS Blaze of Starlight - a Respectable Showtime / 守銭踊女 ダンシング・アリス

 

  作曲 t+pazoliteさん(ホント好き…)歌 伊波杏樹さんの『a Respectable Showtime』というこの歌。

 

サビの歌詞を書き出します。

 

 

走り抜いて でもしおらしく
ドヤっとキメる私のFantasy
目つぶんないで! 劇場は最高潮
カーテンコールにはまだ早いでしょ?

 

 

  これ;;

 

  最後の最後まで、サービスが終わるその一瞬まで、みんなで走り抜けよう(でもしおらしく……)目はつむっちゃダメ。今が一番楽しい時間。カーテンコールには、まだ早いんだから。最後まで、笑顔で。

  この場末のソーシャルゲームへの愛が、いっぱいに溢れてる……;;

 

  こんなにエモい歌詞ある?

 

  みなさんが好きなBUMP OF CHICKENの『K』だって、作り話ですからね。実際に週末の大通りを黒猫が歩いていたということもなければ、彼のスケッチブックがほとんど黒ずくめということもありません。ていうかジョジョ一部で「LUCK」の剣にPを足して「PLUCK」の剣にしたパクリ? みたいな。ごめん、言いすぎた……

 

  BUMP OF CHICKENの悪口が言いたかった訳ではなく、こっちは本当にソーシャルゲームが終了するという話なんですよ。

  ソーシャルゲームが終了するからこそ、カーテンコールにはまだ早いでしょ。の背負う文脈が、重みが、暖かみが、ヤバい。

  当事者だったら泣いてたかもしれない。

 

  フルバージョンでは、最後に「カーテンコールでは喝采の拍手を」という歌詞でこの歌は締められます。

  ニコニコ動画で言うところの、

         8888888888888

8888888888          8888888888888

       弾幕薄いよなにやってんの  8888888888

   88888888888888888         ちと目から汗が……

          

じゃん。

  

  僕も思わず童心に帰って、最高のゲームだった。おまいら、いい祭りだったな!などとコメントしてしまうかもしれません。「おまいら」をインターネットで使った過去はありませんが…

  

 

  こういう歌本当にズルいと思う。

  タイトルの『a Respectable Showtime』もいいよね……「アリス」と語呂を掛けた、小さな「a」が大切なんですよね。天才じゃん。いつからそのタイトルを考えていたんですか? やっぱり思いついた時には舌なめずりで手帳にメモしたんですか?

  t+pazoliteさんの曲の多くは、Amazon Musicで聴けるのでよろしくお願いします。

  

  

 

  

  とにかく僕が伝えたかったのは、一生披露する機会もなければ誰とも分かち合えない無益なコンテンツに費やした時間は、場末のインターネットブログという形であれ、どうにか昇華しないと報われないということなんですよ。

  マジで時間を返して欲しい。

 

  そもそもこのゲームの存在を当時知っていたとして、絶対にやらないんですよね。ゲームと言えば、ガルパとスーファミの『風来のシレン』しかやらないので。

 

 

  しょうもないゲームの動画見るの、もう本当に止めたいです。

 

  百合漫画読んでアニメ見てTwitter見てガルパして意味不明なゲームの動画見て終わる俺の人生(カーテンコールにはまだ早い)

 

 

 

TAKARA TOMY 「WAR OF BRAINS・オリジナルサウンドトラック」 ALL GAME CHANGER ・COMPLETE BOX

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  • アーティスト:OST
  • 出版社/メーカー: ビーイング
  • 発売日: 2018/09/19
  • メディア: CD