わたしの麻雀は……弱い。
一回性格診断のアンケートでもやるか。
★性格診断★
以下あなたに当てはまる項目を全てチェックしてください。
□サブカルチャーの知識が人並みよりも多くある
□サブカルチャーの知識が人並みよりも多くあることに誇りを持っている
□社会的集団では足を引っ張りがちだが、サブカルチャーの知識が人並みよりも多くあるので、取るに足らないことだと思う
□卑屈だ
□卑屈な自分のことを好ましく思う
□自身の失敗の原因は大抵環境にあると思う
□脚が早い人間が気に食わない
□自分はけっこう冷笑家だと思う
□当事者になりたくない
□頭がいいと思う
□すぐに逃げる
□逃げるのは悪いことでは無いと思う
□全てを放り出して今すぐ南の方に行ってしまいたい
□そこで偶然知り合った女の子と、いずれ別れると知りながらも今だけはこの幸せを噛み締めていたい
□弱気だ
□優柔不断だ
□何をやっても上手くいかない
□自分なりには頑張ってると思いたい
□きっといつかみんなから嫌われてしまうと思う
□困ったように笑う
□ふと、昔のことを思い出して寂しく笑う
□海のそばに家を買ったのは失敗だったと思う
□波の音で眠たくなってしまうから
如何だったでしょうか。
上記チェックの数が多いほど、あなたは麻雀が弱いです。突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です。
わたしが大好きな麻雀漫画『ノーマーク爆牌党』。
麻雀という不透明なゲームを「相手の思考を理解するゲーム」と捉えて、孤高の天才を誰よりも理解しようと努力するほとんどBL漫画です。これ百合でやって欲しい。
この漫画で一番好きな場面が、
これです。
この人は八崎さんという雀プロで、素人目に見て全ツッパしかしないカスですが、この言葉は大好きです。
麻雀にあるのは流れなどではなく
"意思"だけだ
そう。麻雀には意思しかありません。
お前が何を考えて、何を選択するか。その結果が河となって卓上に流れ出して、三原色の生き様を作る。
つまり麻雀には人生が色濃く表れます。生き様で強弱が決まります。打牌を見れば、その人がどんな人生を送るのかが分かります。実質『君たちはどう生きるか』なんですよ。
今日は麻雀が弱い人間の人生を一緒に見ていきましょう。
※当ブログに『君たちはどう生きるか』のネタバレは一切ありません。
①オタク
オタクは麻雀が弱いです。理由は弱い人生を送っているからです。
例えば、大人気漫画『五等分の花嫁』
この漫画であなたはどのヒロインが好きですか?
オタクの回答はこうです。
やっぱり三玖すこすこwだけど二乃も いいね で すこ なんだよなあ……w まあなんだかんだ五月に告られたら断らんがwww
死ねよ。
そんな軟弱な選択で、雀魂の修羅場をくぐれるわけがねえだろオタクがよ。
麻雀は取捨選択の連続です。その一回一回の選択の中に、「やっぱり三玖すこすこwだけど二乃も いいね で すこ なんだよなあ……w まあなんだかんだ五月に告られたら断らんがwww」なんて優柔不断な択はないんですよ。一つ一つの機会で、「二乃が好き」「二乃の勇気のあるところが好き」「絶対に二乃を幸せにしたい」と明確に断言しながら、自分の真剣な想いを確かめていくのが麻雀なんですよ。
一本の道を澱みなく歩き続け── その一歩一歩に意味を持ちながら── 最後に二乃が自分の気持ちに答えてくれるかどうか。甘酸っぱい聴牌に身を委ねるのも、告白の返事を待つのも変わりません。麻雀って恋だ。
一度に複数人の女に恋するオタクでは、麻雀には勝てません。ちなみにわたしのフォロワーの魂天のオタクは、二乃だけにひたむきに好意を向けてるからね。そういうことなんですよ。
オタクは麻雀に勝ちたければ、ただ一人の女を愛してください。麻雀は純愛だから。
② 卑屈なオタク
卑屈なオタクは殊更麻雀が弱いです。
卑屈さは、自分が傷つきたくない気持ちの裏返しです。何かに期待して裏切られないように、楽しいことなんて最初から考慮しないように。ひたすら自分の身がかわいいナルシストです。
卑屈さは時にかわいいですが、悪い点として「チャンスを物にできない」というのが挙げられます。
卑屈さがかわいい例 比企谷八幡たそ~!
例えば道端に突然五億円が出現したらどうしますか? 誰かの落し物とかではなく、突然無から出現した誰のものでもない五億円。
── それは兆候なく虚無から現れ、実在の質量となる。
通常の人間の回答。掴める限り掴む、キャリーバックを購入するために走る──なるほど、如何にも人畜無害で善良で凡庸。時には無自覚に他人を傷つけ、自分の傷は他人と分かち合い、子供の事や老後のことで悩んで、それでも結局死ぬ時には「生きててよかった」なんて月並みなことを思って眠る人間。そんな回答。
一方、ボクの回答はこうだ。
「道端の五億円は、無視する」
だって面倒じゃないか。ボクは貨幣を持たない主義なんだ。
なんて適当な理由をつけてみたのだけど、結局のところ面倒事に巻き込まれるのはごめんだった。そんなあまりにも好都合な五億円、好都合なだけのはずがない。受け取った瞬間にどこからともなく「あなたが世界を救うための前受金です」なんて声が聞こえてきたり、その五億円は大魔王アポカリプスの罠で、受け取ったものの人生を狂わせる魔力が込められたりするのだ。アニメの見すぎだって? だけど「五億円が無から出現する」なんて荒唐無稽で不条理でご都合主義なシチュエーションでアニメを教訓にしないのなら、それこそアニメはなんの役に立つのだろう。
ボクは世界を救わない。
ボクは世界を滅ぼさない。
ボクは世界に救われない。
ボクは世界に滅ぼされない。
ごく平凡な高校二年生として、くだらない誰かと関わることも無く教室の片隅でのんびり過ごせればそれでいい。
そんな問答を頭の中で繰り広げながら、ボクは── 机の前で英単語帳と睨み合っていた。つまりは、中間試験に向かう道すがらの現実逃避なのだけど。
お前はマジで何?
麻雀には時折、「こんなにいい手をもらっていいんですか!?」という最高の配牌や、可能性の塊が来ることがあります。
それを、「ま。これが身分相応ってヤツさ」とか息ついて台無しにするのがこの手の人種です。麻雀というゲームの備える、ロマンやギャンブル要素を冷笑し、手なりの愚系リーチで「また勝てなかったよ」と笑う。
ガチで麻雀向いてないよ。
この手のオタクは、一度自身の気持ちを正直に叫んでみる経験が、麻雀を強くするでしょう。
球磨川禊たそを週間少年ジャンプで描いたのは、西尾維新さんのやった事の中でも一番好きです。
そういう「」つけない泥臭さが、人の気持ちを動かし、試合をわかつ。分かりますか? 麻雀は"想い"が強い方が勝つんですよ。千秋の思いで打牌しろ。渇望して聴牌しろ。絶叫して溜めロンしろ。
(ここで五百文字ほど西尾維新について語っていたのですが、全部カットしました)
③逃避行
そうだ海に行こう。
包み込むような潮風、フルーツの色をした魚たち、不健康な身体にはうってつけの柔らかな波模様。
この終わりない就職活動に嫌気が差したわたしは、夜行バスの代わりに飛行機のチケットを取った。うんと南の方に行くやつの。
だけど思い返してみれば、何かから逃げ出すのはこれが初めてではなくて。わたしはいつだって逃げ出してばかりなのだった。
そういう人間は、悲しいことに麻雀で勝つことができません。
実は麻雀というゲームにおいて、「逃避」はかなり肯定される行為です。現実世界で目の前のレポートを放り出して海に行ったら滅茶苦茶になりますが、麻雀では目の前のメンタンピンドラドラを捨てて逃げ出すと、その逃避行が命を繋ぐことがままあります。
そしてこの逃避が肯定されるゲームデザインの性根が、かなり悪いと思います。マキマくらい悪いです。マキマ死んだらどうなんですか
「限られたパイの奪い合い」という性質上、大前提として麻雀は上がらなければ勝てません。逃げ回っている限り負ける確率は低いですが、勝つことは絶対にありません。
ところが「逃避」というテクニックは、勝てないにも関わらず失敗体験がかなり弱く、上がりに向かって突き進む行為は、勝ちに結びつくにも関わらず失敗体験が強い傾向にあります。逃げている限り負けないけど、前に突き進んで振り込むと負けるからです。
つまり、逃げ癖をつけるのに麻雀はうってつけなんですよ。
辛かったよね。いっぱい頑張ったんだから、もう頑張らなくていいんだよ。お姉ちゃんと一緒に逃げちゃおうよ。
麻雀は甘々お姉ちゃんの顔して ぎゅ~ してきます。バイノーラルで耳を ふー してきます。その甘言に唆されるまま よしよし されていると、やがて人はあらゆる局面で逃げ出し、人生の精算の結果が勝敗率として色濃く表れてきます。マジで。
思い出してください。麻雀にあるのは"意思"だけです。麻雀で逃げ回るということは、甘々お姉ちゃんに囁かれながら耳かきされたいという意思表明なんですよ。情けないよ。それ親に見せられる牌譜かよ。
「わたし、逃げ出してここまで来たんです。みっともないですよね」
アイス珈琲を運んできた店員のお姉さんに、わたしは告白した。それは「旅行で来たの?」という世間話の相槌にしては重たくて、面倒くさい。陰気な女の返事。
だけどお姉さんは、自嘲気味な声色に「素敵」と笑った。
「この島の旅人には多いの。疲れた人、泣きたい人、死んじゃいたい人。だけど何かから逃げ出してくるのは一番素敵。だって逃げるだけ元気いっぱいだもの」
歌うように言いながら、平然とわたしの前に腰掛ける。蒸し暑いテラス席に他の客はいなくて、わたしたちは海の眺めを独占した。
「ねえ。私のことも、このカフェから連れ出してよ」
あなたのその元気いっぱいの両足で。
「どこまで?」
「どこまでも」
海を越えて、島を二つ三つ通り過ぎて、太陽に背を向けて、波を盛大に立てながらイルカの群れと並走して。誰の目も届かないずうっと南の南まで。
それは想像するだけで清々しい提案だと思った。誰よりも遠くまで、喧騒も不安もない世界へ。
だけど
「そんなに逃げ続けたら、いつか逃げることから逃げちゃいそう」
その逃避行は逃避じゃなくて、ほとんど冒険だった。冒険には覚悟がいる。勇気も体力もいる。だからわたしの行き止まりは、このテラス席。ここがわたしの最南端。
「残念。だけどそれがいいわ」
間もなく店内から注文の声が上がり、お姉さんは店内に戻る。そして去り際に珈琲のグラスに指を突っ込んで、氷を一つ齧った。
「氷食症なの」
驚くわたしに、お姉さんは悪びれなく説明した。
「南極に行ってみたいのよ」
お姉さんはきっと、南極の氷を全部食べ尽くしてしまうつもりなのだろう。
翌日、そのお姉さんは死体となって自宅で発見された。拳銃でこめかみを打って自殺したのだそうだ。
わたしは暫くこの島での観光を楽しんだ後、飛行機に乗って、あの耐え難い就職活動の海に戻る。わたしにはとても、宇宙よりも遠い場所にはたどり着けそうにないから。
④お姉ちゃんってダメだよね。ごめんね……
ただいま~。弟くんが欲しかった漫画買ってきたよ。はい、『鬼滅の刃』……あれ? おかしいな。たしかに『鬼滅の刃』を買ったはずなんだけど……あはは。なんでだろう……ごめんね。お姉ちゃんが買った漫画、『鬼滅の刃』じゃなくて……『鬼灯の冷徹』だったみたい。
あるある
……ごめんね、お姉ちゃん間違えちゃったね。間違えてばっかりだね。ごめんね……こんな漫画、いらないよね。はあ……。あはは……ほんとわたしって、何やってもダメで……こんなお姉ちゃん嫌だよね。情けないよね。こんなお姉ちゃんで、ごめんね……
お姉ちゃんが頑張ってるのは分かってるよ;;
お仕事が忙しいお母さんに代わって家のことをいっぱいやって、学校の勉強も頑張って、同い年の女子高生が友達とカフェに寄って帰るのを羨ましく思っているお姉ちゃん。
ですが残酷なことに、こんなお姉ちゃんでは麻雀で勝てません。
麻雀において、自己肯定感は必要な要素です。「きっとわたしの運じゃこんな手完成しないから」とか、「どうせ何切っても一緒」とかさ。最初から全部諦めるなよ。
麻雀の可能性は分け隔てなく全員に与えられていて、裕福で幸せなあの子も、精神的成熟の速度に付いていけず幼馴染と疎遠になりつつあるあの子も、いつも失敗ばかりのお姉ちゃんだって、卓上には平等の喜怒哀楽が待っているんですよ。
俺、お姉ちゃんのこと応援してる。
普段怒ってばかりの弟くんが、そう言ってぶっきらぼうに渡した消しゴム。ケースの中には一言だけ、「いつもありがとう」と書かれていた。
それだけで泣いちゃうなんて、お姉ちゃん情けないかな。情けないよね。泣き虫のお姉ちゃんなんてかっこ悪いよね。
ちげーよばか!
……自慢の姉ちゃんだって、言ってんの。
この世界に情けないお姉ちゃんなんて一人もいないんですよ。自己評価は関係なく、お前は生まれながらにして誰かにとっての大切なお姉ちゃんなんだよ。だからそんなに、自分を卑下すんなよ。
……どうしよう。すごく嬉しい。
弟くんの言葉で、やっぱりダメダメなわたしはすぐに泣いちゃって。だけどすぐに涙を拭うことが出来た。だってお姉ちゃんだから。
わたしはもうずっと我慢してた。すごい痛いのを我慢してた。長女だから我慢できたけど次女だったら我慢できなかった。
弟くんの呼吸が聞こえてきた日から、わたしは姉の呼吸だった。呼吸っていうのは生きている証で、呼吸によって生き方が変わる。生き方によって呼吸が変わる。
わたしはお姉ちゃんとして生きる。頼りなくて泣き虫で間違えてばっかりのお姉ちゃん。だけど弟くんを守れる、弟くんのために戦える、弟くんの前では誰よりも強いお姉ちゃんとして。
お姉ちゃん、今日だけは炭治郎くんになるね。
その手に日輪刀を掲げて。
姉の呼吸 壱の型「【耳舐め超絶特化】あまあまお姉ちゃんとぐっすりおやすみ添い寝ボイス【KU100ハイレゾ】 」!!!
呼吸ってASMRだ。 ── earth music&ecology
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わたしの雀魂の戦績見て~。
;;
最近、放銃率を上げる打ち方を意識してます。
というのも、わたしは上記のケース③に近い人格なので、何事からも逃げてばかりなんですよね。逃げるのはガチで最高ですよ。お前らも早く逃げ出した方がいい。逃げ出した先の袋小路で惨めに死んだ方がいい
青い鳥が囁く。その壊れかけの青い鳥は、様々な人生を眺めて、しかし誰にも干渉することなく生きてきた。
お前はどう生きるんだよ。
逆に鳥に問いかけてみる。お前はどこに行くんだよ。どうなりたいんだよ。
Twitterの目的は、公共の場における会話に寄与することです。暴力、嫌がらせ、およびその他の類似行為は、ユーザーの自己表現を抑制し、その結果、世界中で行われる公共の会話の価値を下げることになります。
── 引用元URL
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-rules
↑お前本当に"そう"生きられてんのか?
分かりますか?
どう生きるかに言葉で答えを用意するなんて、マジでくだらねえんだよ。どう生きるかなんて、生きてみた答え合わせでしかないんですよ。そんなことは宮さんもわたしも分かってんだよ。ささたそ(彼はわたしをこう呼ぶ)は相変わらず賢いねえ、って宮さん言ってんだよ。
つまり『君たちはどう生きるか』っていうのは、お前も映画を撮れってことなんですよ。言葉を用意するな、映像で見せろってことなんですよ。今すぐ撮りましょう。スタジオジブリリーで百合映画を十三本
トントン ガチャ
あ。宮さんお疲──
あのさ
……
全然違うから
……
ささたそは明日からスタジオ来なくていいから
……
そもそも一度も呼んでないから
……
そもそもわたしは宮さんではなく、お前の中の弱い心だよ
……
君たちはどう生きるかというのは
……
お前の中の弱い心の叫びだよ
……
で。どう生きるの?
……うるせえよ
はいはい。生きないのね
バカカスカスバカがよ
はい幼児退行。逃避行動頂きましたw
死ね死ね死ね死ね
お前がね
わたしってどうしたらいいんですか?
~Fin.~
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ところで神域リーグ見てますか?
個人的に神域リーグseason2で一番好きな場面は、第二節の天宮こころさんのドラ三後々付けの仕掛け(実らず)です。後々付けって昔鈴木たろうプロがやってたのを見た記憶ありますけど、わたしは副露率三十パーセント切りの意気地無しなので、そういう自由な仕掛けに憧れがあります。
ていうか神域リーグ見てると、Mリーグの画面レイアウトって場の状況が把握しづらくて嫌になっちゃいませんか? これってわたしの雀力とか記憶力の問題ですか? Mリーグも雀魂でやって欲しいです。見やすいので。小林剛さんのプレイヤーキャラ「八木 唯」であって欲しいです。ウケるので。
参考画像 八木唯