おいしいそうなケーキ

「おいしそう」にしたつもりが「おいしいそう」だった

ギャル文学こと『一期一会』にオタクはハマる、確実に

 

  『一期一会』をご存知ですか。

  タイトルをご存知でなくとも、目にしたことはあるかもしれません。

 

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  これです。

 

  所謂「ウチら」にポエムが添えられた、オタクにはひとつも馴染みのない文学。ですがこれが凄いのです。

  いちいち叫びだしたくなるくらい良いです。

 

  先日、大阪のオタクと会った際、この『一期一会』が阪大の理系オタクの間でブームになっていることを知り、恐る恐る僕も目を通したのですが、完璧にやられてしまいました。

  『一期一会』、本当に凄いんですよ。勝手にギャル文学と呼んでいます。

 

  少しだけ、その傑作の数々を紹介します。

  

 

 

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  いっぱいかわいくなりたいから、おしゃれを楽しむ時間がいーっぱい必要なのだ!!

  とてもかわいい内容。女子高生が「かわいくなりたい!」と言うだけでときめいてしまいます。

  

  このポエムで凄いのは「おしゃれに費やす時間」ではなく、「おしゃれを楽しむ時間」と表現されているところ。

  かわいくなるために必要な時間は、辛く険しい苦行でなく、楽しい時間。目標を達成する過程は楽しむもの。

  これって本質じゃないですか。『一期一会』人生論じゃないですか。多分『ARIA』で同じこと言ってた。

  それも皆まで言わずに、ほのめかしてくるんですよ。『一期一会』にはそういうところがあります。

  

 

 

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 どこか切ない帰り道。夕陽を受けて地面に伸びた影に、ふと実感する。1人じゃないことを。

  これ情緒じゃん。

  伝える言葉が「アンタが親友でほんとによかった」なんて赤裸々なのも、気取ってなくて凄くいいです。ギャル文学の真骨頂です。

 

 

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  「何か」ってなに〜〜〜〜〜!???

  

  『一期一会』 は凄いので、実直な言葉を並べていたかと思いきや、「恋がはじまった」なんて野暮なことは言わなかったりします。

  突然「何かがはじまった」なんて目にして、気になって夜も眠れなくなってしまいました。

 

 

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  人という字は~の格言?を言い換えたような感じですが、「人間は必ず半分で産まれてくる」と断言するところ、強いです。

  「支え合って生きるの推奨です」とかでなく、「人は生まれながらにして不完全で、1人も例外がない」って言ってますよね?

  透き通った白い肌の美しい、いつも一人で素っ気ない、声をかけたら割れてしまいそうなクラスメイトの彼女だって、本当は話しかけられるのを待っているんですよ。誰かと一緒に生きたいんですよ。

 

 

 

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  ……それだけのことなんだけどネ。

 

  ほのめかしが良すぎる。

 

  話し言葉で書かれたポエムが、まるで女子高生が自分に語りかけているように感じられますが、全ては語ってくれません。大切な部分は胸に秘めたままで終わりです。

 

  絶叫してもいいですか。

 

 

 

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  雪を見るだけで思い出す出会い、ありますか?

  雪が降るような出会い、経験したことありますか?

  

  ギャルにとって、雪が降るのも人と出会うのも同じことなんですよ。

 

  『フリップフラッパーズ』は、「雪は食べると甘い」と言いました。

  『ゆゆ式』は、「雪は死んだ動物の記憶」と言いました。

『一期一会』 の、「雪は出会いを思い出す」。

  この三つを雪の三大童話と呼びます。

  

 

 

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  脳天を殴られた問題作。

 

  基本的にオタクは「かわいい女の子」になりたいじゃないですか。でも、ここではオタクが憧れるかわいい女の子が「女の子がカッコよくてもいいじゃない」と言うのです。

  それにより、女の子=かわいいの定義が崩れて、果たしてオタクが「かわいい」になりたいのか、「女の子」  になりたいのか投げかける、根底を覆したちょっと凄い一石なんですよ。なんですよと思いました。

 

 

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  声をかける勇気はないから早起きだけは頑張る女の子、どうですか。絶対にかわいい

  青春の真っ只中で、報われるかどうか瀬戸際のギリギリ意味があると思われる努力を続けるの、健気すぎて、アスファルトに芽吹いた蒲公英のようです。

 

 

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  間違いなく『一期一会』史に残る傑作の一つ。

 

 こんなの哲学じゃないですか。『少女終末旅行』で読んだ気がしてきた。

  「なんかとっても嬉しかったんだ」という漠然とした感情なのが好きです。ギャル文学は気取らない。

 

 

 

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  『一期一会』は基本的に日々を前向きに肯定するポエムばかりなのですが、これだけは違います。これだけは感傷的なのです。

  そして、感傷の内容があまりに僕にクリティカルで、「わかる〜〜〜〜!」と絶叫。後に息を引き取りました。

 

 明るいはずの『一期一会』 が、「ほんとはね、大人になんてなりたくないんだ」なんて笑顔を添えて言ったら、天真爛漫なクラスメイトが「私だって、悩みくらいあるよ」とぽつり漏らしたみたいで恋してしまいます。

 

  大人になりたくないね。

 

 

 

 

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  まだまだ言及したりないどころか、本当は余すところなくコメントをつけて紹介したいのですが、何せ全部で148個もあるので、これくらいにしておきます。

 

  『一期一会』は全部公式サイトで公開されているので、興味を持った方は読んでみてください。下記リンクです。

 

http://www.mindwave.co.jp/character/product/ichigoichie/index.html

  

 

 ところで、 『一期一会』の対象顧客はギャルじゃなくね?と言うのやめてください。ギャルだって『一期一会』好きだっつーの。ウチがかわいいの好きで悪い? ばーか。

 

『一期一会』を平成で終わりにしないで。

 

 

 

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