おいしいそうなケーキ

私なりに一生懸命書いてるんだけど……ダメ、だよね……

hololive 5th fes. に参加して、Vtuberの実在性に号泣した

 

 オタクくんはさ。バーチャルユーチューバーって詳しい? 月ノ美兎さんとか、ときのそらさんとか、兎田ぺこらさんとか。名前くらいは聞いたことある? あるんだ。キモ

 

 クラスメイトにも名前を覚えられてないオタクが、一方的にバーチャルユーチューバーの名前を覚えているのガチでキモいですよ。

 

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 hololive 5th fes.  Capture the Moment!!!

 https://hololivesuperexpo2024.hololivepro.com/fes

 

 先日これに行ってきました。Vtuberグループ ホロライブのライブですね。

 今回はこちらのライブの感想となっています♪  

 ちなみにこれが初めてのVtuberのライブでした。

 

 

 ところでわたしは、どちらかと言うとホロライブよりも にじさんじ と懇意にしているオタクです。

 f:id:sasatanwwwww:20240316225812j:imageこちらは特に懇意にしている魔界ノりりむさん。

 りりむさんについて一言だけ語ると、『とらドラ!』が好きなのでかなり信用できる。

 

 懇意にしていると言っても、たまに配信と切り抜きを見てるくらいで、特別熱心に追いかけてるわけではないんですけど。ちなみに今は小清水透さんのバックパックバトルの配信を見ているところです♪

 

 ハマりたての頃は誕生日グッズとかボイスとか買ってたけど、最近はもうそういうのないな。たぶんあんまりドルオタに向いてない。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317044833j:imageと思ったけど、最近もアクスタ買ってました。

人とアニメイトに行くと、場を盛り下げ無いためにグッズを購入する状況というのが往々にしてある

 

 懇意にしてるにじさんじでこの温度感なので、ホロライブに関しては顔と名前しか分かりません。名前は知ってるのに声も聞いたことないみたいな人が何人もいます。

 ちな二期生、三期生はそれなりに詳しいです。当時Vtuberが大いに盛り上がっていたので(オタクあるある)。

 個人的に一番尊敬していたネクロマンサーがいなくなってしまったので、それもホロライブとの疎遠に拍車をかけた理由の一つですね。

 

 

 このような体たらくのわたしが、何故ファンの皆様にとって大切なライブを一席埋めてしまったかと言うと、ホロライブに最近ハマった友人に誘われたからです。

 

 この友人は「滅茶苦茶お前に似ているVtuberがいる」という文脈で、わたしが でびでびでびる を紹介したのがきっかけでVtuberに触れ、次に会った時には何故かホロライブにハマっていたカスです。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317000227j:image参考画像 でびでびでびる

 

 友人は日常の全てをホロライブの配信に捧げ始めてしまった為、もしかすると一人の人生を壊したかもしれない。

 

 この友人と顔を合わせる度にホロライブの話をするので、ホロメン(ホロライブの配信者の呼称です照)について少し造詣が深まっていたことも、ライブ参戦を決意する後押しとなりました。まあ最大の決め手は、友人がチケットを取ってくれるのでわたしには面倒が無いということなんですけど。ていうか前からVtuberのライブ自体には興味あったし。

 

 そういう感じでhololive 5th fes.  Capture the Momentに行きました。

 ちなみにDay1の stage2です。

 当然ながらライブのネタバレ含みます。セトリ開示も含めて、特別マナー違反ではないというご教授をドルオタから頂いたんですけど、認識あってますか?

 

①"そこにいて"泣いた

 

 結論から言って、感動のあまり開幕早々泣きました。

 友人の隣で泣くのって恥ずかしいから我慢しようとしたんですけど、どうしても涙が頬を伝い落ちてしまい、汗を拭うフリして涙を覆い隠しました。ていうかみなさんは汗を拭うフリで涙を覆い隠した事ありますか? こんなの物語の中だけの所作だろ。

 今日はどうしてもこの感動を伝えたいんですよ。

 

 順序立てて解説します。 

 

 今回のライブは三面鏡のようなステージ配置になっていて、正面と右と左、計三つのステージがありました。

 図解すると下記のような感じです。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317020508j:image左右ステージサイズがバラバラなのが気になるけど技術の限界だった

 

 このようなステージ配置になっていますが、同じ映像を三つのステージで同時に上映するという趣向ではなく、使用されるステージが各フェイズ毎に移動する流れとなっています(ホロメンの身体は一つしかないので)。

 まずは正面ステージのみで四曲くらい歌って、次のフェイズは左ステージのみで四曲くらいやって、次は右で……みたいな感じですね。言ってること伝わってますか?

 

 最前列が一番良い席のイメージがありますけど、今回のライブに関しては最前列を獲得すると、右と左のステージでライブを行っている時には遠くからしか見えないわけです。わたしの席からは、左ステージが比較的見やすいけど、右と正面はだいぶ見えづらい感じでした。

 

 

 使用するステージが移行すると記載したのですが、演者全員で歌う時だけは三つ全てのステージが使用されます。

 というのも、今回のライブの演者は総勢十七人いる為、全員が揃って一つのステージに立つには狭いんですよ。なので正面ステージにはグループAが立って、右ステージにはグループBが立って、みたいな感じで使用するステージの分担をして、全員で歌うわけですね。

 

 そういうわけで最初は全員で歌う曲から始まりました。ライブ開幕直前まで自席で寝ていた(前日一睡もできておらず、かつ歩き疲れていた)ので、まだ寝ぼけている状態でしたが、とりあえず一番近い左側のステージを眺めてみました。

 そしてそのステージの映像技術に、わたしは酷くガッカリしました。

 ファンの方々はまだ怒らないでください。

 

 わたしはそもそもVtuberのライブの技術面に、過度な期待を寄せていました。

 その原因の一つが、ストリーマーの釈迦さんが葛葉さんのライブの感想を語る切り抜きです。


www.youtube.com

 いや、釈迦さんは全然悪くありません。悪くないんですけど、わたしはこの切り抜きを流し見していた為、とにかくVtuberのライブ技術は凄い!という漠然とした認識を持っていました。

 マジでVtuberが"そこにいる"ような感じのライブを想像して、勝手に楽しみにしていました。

 

 ですが実際のライブは、わたしの高すぎる期待を完全に下回るものでした。

 なんか歌ってるVtuberがスクリーンに映されてるな…感がかなり強かったです。Vtuberのライブへの期待がデカすぎる人に対して、これだけはしっかり伝えておきたい。無駄にガッカリしてしまうので。

 これからするのは、そんな些細な問題は取るに足りない程にVtuberのライブは現地で見る価値があるという話なんですよ。

 

 勝手に期待して勝手に裏切られて、失意を引きずったまま、ライブは正面のステージへと移ります。

 一番見やすいステージでガッカリして、次は滅茶苦茶遠くのステージにいってしまうわけです。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317020508j:image

 この図解見て、気づきますか?

 柱あるじゃないですか。

 ステージが遠くにあるばかりか、なんか知らないけど柱まであるんですよ。なんで柱があるんだよ。逆になんで柱があるか考えてみてくださいよ。恐らく耐震の為とか、建築強度の為とか、わたしたちの安全の為ですよね。つまりこれは必要な柱であり、仕方のない柱なんですよ。それはそれとして邪魔なんだよ。柱の必要性はこの瞬間のライブにおいて、全く関係ないんですよ。この柱が邪魔すぎて、正面のステージなんてギリギリ見えるか見えないかなんですよ。ちなみに幕張メッセです。

 今回のライブがかなり残念な結果になるという覚悟は、この時点で既にできていました。

 

 ですが、本当の喜びはまだ始まってなかったんですよね。

 

 滅茶苦茶遠くのステージで、滅茶苦茶小さな姿でときのそらさんが歌ってるんですよ。時折柱の影に隠れてしまいますが、それでもときのそらさんは再び現れるんですよ。消えて、現れて、前席のオタクの背丈も高くて、背伸びしてようやくときのそらさんを確認して、また見えなくなって、それでも歌声はいつまでも会場に響いていて。

 

 矛盾するようですが、わたしはこの瞬間、ときのそらさんの圧倒的な実在性を感じて、あまりの感動に涙を抑えることができませんでした。

 

 Vtuberって、配信画面で絶対的に見える存在じゃないですか。大きな姿でいつも右下に映っているじゃないですか。配信画面だからこそ、姿が見えてしまう存在なんですよ。

 ですがライブ中のときのそらさんは、遮蔽物で姿が見えなくて、見えたとしても物凄く小さくて、表情なんて全然分かりません。ときのそらさんを見たいだけなら、間違いなくYouTubeを見ていた方が効率的です。

 画面越しに当たり前に見えていた姿が、見えなくなる、見えづらくなる。物理学に干渉されている。このどうしようもない不都合が、わたしにはたまらなく感動的でした。この不都合はときのそらさんがそこに実在していることの裏返しであり、やがて小さく見えるのは遠近感覚の都合だけでなく、実際にときのそらさんの背丈が低いからであることに気がついて、その瞬間、わたしは泣いていた……

 

 たしかに映像技術はわたしの期待値を大きく下回りました。ですが、画面越しにしか会えない、仮想世界でしか生きられないはずのVtuberという存在が"そこにいる"実感は、凄まじい感動でした。

 あけすけに言って、ときのそらさんに大した思い入れはなかったんですよ。ときのそらさんが"そこにいる"として、名前を知ってる有名人に会ったようなものです。松尾芭蕉に会ったみたいな感じ。理屈ではそのはずなのに、Vtuberが実在するという驚きが、胸を打つんですよね。

 

 まあホロライブ発足前からときのそらさんを知ってはいたので、そういう歴史的な重みもあるかもしれません。

 この感動を教えてくれたのが、ときのそらさんで本当に良かった。すごく大好きになりました。ときのそらさん、本当にありがとうございます。これからも末永く頑張ってください。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317035404j:image参考画像 ときのそらさん

 

 そこからは落胆なんて嘘のように純粋にライブを楽しめました。

 一応映像について補足をしておくと、慣れてくると"スクリーンに映ってる感"は全然気になりませんでした。純粋に期待のし過ぎが悪かったですね。カメラワークの妙なしに、定点のステージで歌って踊る姿は不思議で面白いですよ。

 あと先刻引用した釈迦さんの切り抜きでも言われてますが、サブモニターの映像がかなり凄いです。

 それぞれのステージの両脇には、バカでかいサブモニターがついていました。

 Vtuberのライブを配信で見たことがある人には伝わると思いますが、あの配信で見るまんまの巧みなカメラワークの映像が、サブモニターには流れるわけですね。観客席を映した背面からの映像が映るのは、現地のライブならではという感じ良かったです。

 

 

②実在性のもう一幕

 

 実在性を感じたもう一つのハイライトとして、iRysさんのMCがあります。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317191949j:image参考画像 IRysさん

 

 なんていうか、わたしの心が汚いという話なんですけど。VtuberのライブのMCって、実は録音を流してるだけなんじゃないかな……みたいな疑念が湧いてきちゃうじゃないですか。湧いてきちゃうんですよ。

 それを払拭してくれたのがiRysさんでした。

 

 ライブ中、オタクは歌ってるホロメンのイメージカラーのペンライトを振ります。わたしはホロメンのイメージカラーなんて全然知らないので、みんなが振る色に合わせて振っていました。これが色合わせゲームみたいで面白かったです。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317231428j:imageわたしが初めて買ったキンブレ見て

 

 オタク達はiRysさんの歌ってる最中、ずっと赤色のペンライトを振ってたんですよ。

 その後のMCでiRysさんは、みんな赤色のペンライト振ってるけど、実はわたしのイメージカラーはヴァイオレットなんだよね……って告白し始めるんですよ。

 これがまず実在性の証明じゃないですか。

 

 それからiRysさんの苦言を受けて、わたしから見える範囲で一人のオタクがヴァイオレットのペンライトを掲げてみせたんですよ。

 正にその瞬間、「そうそう、その色!」ってiRysさんが言うんですよ。

 これが本当に良かった。

 やっぱりライバーが"そこにいる"んですよね。

 IRysさん、わたしの胸中を見透かしてあえてそういうMCをしてみせたとしか思えないんですよね。

 IRysって俺のこと好きなんだよな

 

 

③楽曲について、目当てのライバーについて

 

 以上が一番伝えたかった感動の話です。

 ここからはコンテンツの話を羅列。

 

・目当てのライバー

 実はわたしは、森カリオペさんが好きなんですよ。詳細な理由は明言出来ませんが、不運なGoggle検索の事故のせいです。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317040203j:image参考画像 森カリオペさん

 

 カリオペさんの英語の早口ラップが聞けて、本当に良かったです。カリオペさんは英語の早口ラップ歌ってるのが一番いいですからね。滅茶苦茶かっこいい。

 

 

 あと兎田ぺこらさんを生で見れて嬉しかったです。わたしがYouTubeでチャンネル登録しているホロメンって、兎田ぺこらさんと湊あくあさんだけなので。

f:id:sasatanwwwww:20240317231735p:image参考画像 兎田ぺこらさん

 

 こんぺここんぺここんぺこーって言ってましたよ。それを受けて、アーモンドアーモンドオオオオ!とか叫んでるオタクがいて、思わず正気に返るかと思いました。

 でもよく考えてみると、普段配信でコメントしているのと同じ言葉をライブで口に出してみるという行為、それ自体はすごく良いですね。わたしたちは所詮、配信においては決まったフォントの文字畜生ですが、現地では自身の声になれる。配信でいつも目にするコメントが十人十色の声でライバーに届くというのは、ライバー視点なかなか感動的な気がします。

 

 魔界ノりりむさんのライブで うんうんうんうんうん ってオタクみんなで声に出すの絶対に楽しいな

 

 

・歌

 今回のライブで一番会場が盛り上がったのは、間違いなく赤井はあとさんの『アイドル』(YOASOBIのやつ)でした。

 そもそも赤井はあとさんは、今回出演者のリストに入ってなかったんですけど、サプライズ出演だそうです。

 たぶんわたしがコラボパンケーキ買ってたのを見て駆けつけてくれたんだろうな。

f:id:sasatanwwwww:20240317042457j:image参考画像 ♡はあちゃまっちゃまケーキ♡

 

 『アイドル』をみんなで聴くの楽しかったです。やっぱり知ってる曲は楽しいですね。

 

 

 それから今って令和六年なんですけど、『プレパレード』がセトリにありました。

 わたしが人生で初めて読んだライトノベルが『とらドラ!』であり、全てのことを『とらドラ!』から学んだので、それを踏まえた選曲なんですよね。ホロメンのみなさんはわたしのような新参をえらく気にかけてくださるんだなと思いましたよ。

 それはそれとして『プレパレード』って、イントロ部分で 割れて「バリバリ!」って叫ぶじゃないですか。少なくともカラオケでは、そういう合いの手をこれまでの人生で入れてきたわけです。だから当然そういうものだと思って「バリ……」まで声出たんですけど、他誰もバリバリ言ってないんですよね。なんか知らないけど「あい! あい! あい! あい!」とか言ってリズムを取り始めたりするわけ。馬鹿だろ。せっかくホロメンの皆さんがわたしのために『プレパレード』を歌ってくださっているのに、なんでイントロが「あい! あい! あい! あい!」なんだよ。ホロメンの皆さんのわたしへの心遣いに応えて、オタクもわたしに配慮したらどうなんだよ。なんなら「プラス!プラス!だけどマイナス!」も無かったからね。ていうか会場があんまりこの歌に付いてきてる感じしなかったからね。ていうか今って令和六年だからね。や、でも『とらドラ!』のコミックはまだ連載中であるからして……

 

       ※

 

 

 という感じで、今回のライブに行けてとても良かったです。

 本当は演者全員の良かった箇所を一人ずつ書きたいですが、長くなるので割愛します。これだけはどうしても書きたいから書きますけど、ホロライブインドネシアの方々のMCは感動しました。言語の違いで、みんな何を言ってるのかよく分からないんですけど、パッションで何がしたいのか伝わってくるのが本当に良かったです。みんなかわいかったですし。

 にじさんじは海外事業がちょっと雲行き怪しいので、国際色豊かにみんなが同じステージに立ってるのは素直に微笑ましかったですね。

 

 やっぱりライブで歌って踊る姿を見ると、出演者全員のことが好きになってしまうんですよね。

 

 これを踏まえて考えるに、人から好かれていない人間こそライブをするべきなんですよね。つまりオタクこそライブをやるべきなんですよ。クラスのみんなを呼んでさ。会場一体となって『千本桜』を歌うわけ。

 普段は名前も覚えられてない、いてもいなくても同じみたいなオタクなんだけど、ライブが終わったらみんなオタクのことが好きになってんだよ。オタクが"そこにいる"感動で涙を流すクラスメイトの姿もあるんだよ。おいオタク、ライブやれよ!笑

 

 

 まあ本当にいてもいなくても同じなのは、二月いっぱいで会社辞めて無職になったわたしなんですけどね。

 本当にライブしなくてはいけないのは、わたしなんですけどね。

 正確に言うと、ライブではなく就活をしなくてはいけないんですけどね。

 

はじまりの時に感じた瞬間。

みなさまとの歩みの中で見つけた瞬間。

これからの未来に想いをはせる瞬間。

「Capture the Moment」

みなさまの思い出に残る“瞬間”が見つかりますように。

-『hololive 5th fes.  Capture the Moment』Messageより

 

 わたしって今どの"瞬間"ですか?

 

 

 

   ~fin.~

 

________________________

 

 

 ライブとは関係ない余談なんですけど。

 ホロライブってなかなかオシャレな衣類系のアイテム出してるんですね。EXPOの会場でオタクが身につけてるのを見て、気に入ったものが幾つかあります。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317051549j:image風間いろはさんのスタジャン

 友人と現地で大絶賛してたスタジャンです。

 色味がティファニーっぽくて(わたしはこの手の薄緑を全てティファニーで括る節がある)良いですよね。髪色が明るい人はよく似合うと思う。

 片袖のタヌキマークもかなりかわいいです。是非実物を見て欲しい。マジで良いから。個人的には普段使いしたいレベルで気に入りました。

 

f:id:sasatanwwwww:20240317052729j:image不知火フレアさんのパーカー

 形が滅茶苦茶いいんですよ。脇下が浅い?感じのやつね。これをオーバーサイズで着ている女性がいて、かなり可愛らしかったです。

 男性でもビッグシルエットで着ているとオシャレで良かったですね。色味もいいし。

 でもこの画像見て知ったんですけど、フリーサイズなんですね。ビッグシルエットで着れるか否かはオタクの体格にかかってるっぽいな。

 ていうか会場で気づかなかったけど、紐に印字されてるんですね。ここだけちょっとヤダ(個人の主観です)な。

 

※ファンの為のアイテムを、特別ファンでもない人間が純粋にファッションアイテムとして批評するのは間違った行為です

 

f:id:sasatanwwwww:20240317054209j:image大神ミオさんのパーカー

 これフードの内側が赤なの惜しくないですか!?(個人の主観です)イメージカラーだから、そこをとやかく言うのはダメですけど。

 白と黒の大胆な色合いは好きなんですけど、こういう色合いって小さいマークが幾つも付いてると安っぽくなっちゃう(個人の主観です)のも懸念点ですね。

 待機列で後ろから見てると、なかなかかっこよかったです。

 

※ファンの為のアイテムを、特別ファンでもない人間が純粋にファッションアイテムとして批評するのは間違った行為です

 

f:id:sasatanwwwww:20240317194142j:image一伊那尓栖さんのリュック

 これ滅茶苦茶かわいいですよね。最初、デビ太郎のリュックかと思いましたよ。

 黒い衣類の上から背負っていい感じに似合いそうな色合いも、形も気に入りました。

 一伊那尓栖さんのことは最近知って、「名前が漢字で読めない人」という呼び方をしてた(これで友人にも伝わる)んですけど、「ニノマエ イナニス」と読むそうです。よろしくお願いします。

 

 

 印象に残ってるのは上記くらいですね。他にもオシャレなアイテムあったら是非教えてください。

 

 

 あとアイテムで言うと、会場でX見てたら流れてきたキーボードの広告があったんですよ。

 これ。

 このキーボード欲しいな……という話を友人としていたら

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湊あくあさんと同じキーボードであることが判明しました。

 

さよなら

 

 

 

 

 

リアル脱出ゲームを八時間かけてクリアできませんでした

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 近状ですが、脱出失敗しました。今檻の中で書いています。

 はてなブログを二週間に一度更新すると言ってから一ヶ月経ったので、焦ってしょうもない話で更新しています。

 

 

 ★今回挑戦した脱出ゲーム

 吉祥寺街歩き

https://realdgame.jp/kichijojinazo/

 

 厳密に言うと脱出ゲームではないかもしれません。

 徘徊型?のリアル脱出ゲーム?で、吉祥寺の街を歩きながら謎を解いていくやつ。

 

 わたしはリアル脱出ゲームをやるのが初めてだったんですけど、突然前日にリアル脱出ゲームをやることが決まったので、当日でも参加出来る、かつ時間を気にしなくていい(この時点で集合時間も未定だった)やつを選んだ感じです。

 

 これがなかなか難しくて、わたしは八時間かけて結局クリアできませんでした。

 今回はレポート形式で書かせて頂くので、リアル脱出ゲームに興味がある人の参考になれば幸いです。

 以下当日の時系列。

 

 

 

 記録──‬ 

 2018年10月31日 19:00

 東武百貨店 東急東横店を中心に

 半径およそ400mの"帳"(とばり)が降ろされる

 

 

 ドッ

 あっ、ごめん。

 

 

 20:31 五条悟 渋谷到着

 

 

 

 

 

麻雀で君たちがどう生きるか分かる

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 わたしの麻雀は……弱い。

 一回性格診断のアンケートでもやるか。

 

 ★性格診断★

 以下あなたに当てはまる項目を全てチェックしてください。

 

サブカルチャーの知識が人並みよりも多くある

サブカルチャーの知識が人並みよりも多くあることに誇りを持っている

□社会的集団では足を引っ張りがちだが、サブカルチャーの知識が人並みよりも多くあるので、取るに足らないことだと思う

□卑屈だ

□卑屈な自分のことを好ましく思う

□自身の失敗の原因は大抵環境にあると思う

□脚が早い人間が気に食わない

□自分はけっこう冷笑家だと思う

□当事者になりたくない

□頭がいいと思う

□すぐに逃げる

□逃げるのは悪いことでは無いと思う

□全てを放り出して今すぐ南の方に行ってしまいたい

□そこで偶然知り合った女の子と、いずれ別れると知りながらも今だけはこの幸せを噛み締めていたい

□弱気だ

□優柔不断だ

□何をやっても上手くいかない

□自分なりには頑張ってると思いたい

□きっといつかみんなから嫌われてしまうと思う

□困ったように笑う

□ふと、昔のことを思い出して寂しく笑う

□海のそばに家を買ったのは失敗だったと思う

□波の音で眠たくなってしまうから

 

 如何だったでしょうか。

 上記チェックの数が多いほど、あなたは麻雀が弱いです。突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です。

 

 わたしが大好きな麻雀漫画『ノーマーク爆牌党』。

 麻雀という不透明なゲームを「相手の思考を理解するゲーム」と捉えて、孤高の天才を誰よりも理解しようと努力するほとんどBL漫画です。これ百合でやって欲しい。

 

 この漫画で一番好きな場面が、

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 これです。

 

 この人は八崎さんという雀プロで、素人目に見て全ツッパしかしないカスですが、この言葉は大好きです。

 麻雀にあるのは流れなどではなく 

 "意思"だけだ

 

 そう。麻雀には意思しかありません。

 お前が何を考えて、何を選択するか。その結果が河となって卓上に流れ出して、三原色の生き様を作る。

 つまり麻雀には人生が色濃く表れます。生き様で強弱が決まります。打牌を見れば、その人がどんな人生を送るのかが分かります。実質『君たちはどう生きるか』なんですよ。

 今日は麻雀が弱い人間の人生を一緒に見ていきましょう。 

 

※当ブログに『君たちはどう生きるか』のネタバレは一切ありません。

 

①オタク

 オタクは麻雀が弱いです。理由は弱い人生を送っているからです。

 例えば、大人気漫画『五等分の花嫁』

 この漫画であなたはどのヒロインが好きですか?

 オタクの回答はこうです。

 

 やっぱり三玖すこすこwだけど二乃も いいね で すこ なんだよなあ……w まあなんだかんだ五月に告られたら断らんがwww

 

 死ねよ。

 そんな軟弱な選択で、雀魂の修羅場をくぐれるわけがねえだろオタクがよ。

 

 麻雀は取捨選択の連続です。その一回一回の選択の中に、「やっぱり三玖すこすこwだけど二乃も いいね で すこ なんだよなあ……w まあなんだかんだ五月に告られたら断らんがwww」なんて優柔不断な択はないんですよ。一つ一つの機会で、「二乃が好き」「二乃の勇気のあるところが好き」「絶対に二乃を幸せにしたい」と明確に断言しながら、自分の真剣な想いを確かめていくのが麻雀なんですよ。

 一本の道を澱みなく歩き続け──‬ その一歩一歩に意味を持ちながら──‬ 最後に二乃が自分の気持ちに答えてくれるかどうか。甘酸っぱい聴牌に身を委ねるのも、告白の返事を待つのも変わりません。麻雀って恋だ。

  

 一度に複数人の女に恋するオタクでは、麻雀には勝てません。ちなみにわたしのフォロワーの魂天のオタクは、二乃だけにひたむきに好意を向けてるからね。そういうことなんですよ。

 オタクは麻雀に勝ちたければ、ただ一人の女を愛してください。麻雀は純愛だから。

 

 

② 卑屈なオタク

 

 卑屈なオタクは殊更麻雀が弱いです。

 卑屈さは、自分が傷つきたくない気持ちの裏返しです。何かに期待して裏切られないように、楽しいことなんて最初から考慮しないように。ひたすら自分の身がかわいいナルシストです。

 

 卑屈さは時にかわいいですが、悪い点として「チャンスを物にできない」というのが挙げられます。

f:id:sasatanwwwww:20230718195340j:image卑屈さがかわいい例 比企谷八幡たそ~!

 例えば道端に突然五億円が出現したらどうしますか? 誰かの落し物とかではなく、突然無から出現した誰のものでもない五億円。

 ──‬ それは兆候なく虚無から現れ、実在の質量となる。

 通常の人間の回答。掴める限り掴む、キャリーバックを購入するために走る──‬なるほど、如何にも人畜無害で善良で凡庸。時には無自覚に他人を傷つけ、自分の傷は他人と分かち合い、子供の事や老後のことで悩んで、それでも結局死ぬ時には「生きててよかった」なんて月並みなことを思って眠る人間。そんな回答。

 一方、ボクの回答はこうだ。

「道端の五億円は、無視する」

 だって面倒じゃないか。ボクは貨幣を持たない主義なんだ。

 なんて適当な理由をつけてみたのだけど、結局のところ面倒事に巻き込まれるのはごめんだった。そんなあまりにも好都合な五億円、好都合なだけのはずがない。受け取った瞬間にどこからともなく「あなたが世界を救うための前受金です」なんて声が聞こえてきたり、その五億円は大魔王アポカリプスの罠で、受け取ったものの人生を狂わせる魔力が込められたりするのだ。アニメの見すぎだって? だけど「五億円が無から出現する」なんて荒唐無稽で不条理でご都合主義なシチュエーションでアニメを教訓にしないのなら、それこそアニメはなんの役に立つのだろう。

 ボクは世界を救わない。

 ボクは世界を滅ぼさない。

 ボクは世界に救われない。

 ボクは世界に滅ぼされない。

 ごく平凡な高校二年生として、くだらない誰かと関わることも無く教室の片隅でのんびり過ごせればそれでいい。

 そんな問答を頭の中で繰り広げながら、ボクは──‬ 机の前で英単語帳と睨み合っていた。つまりは、中間試験に向かう道すがらの現実逃避なのだけど。

 

 お前はマジで何?

  

 麻雀には時折、「こんなにいい手をもらっていいんですか!?」という最高の配牌や、可能性の塊が来ることがあります。

 それを、「ま。これが身分相応ってヤツさ」とか息ついて台無しにするのがこの手の人種です。麻雀というゲームの備える、ロマンやギャンブル要素を冷笑し、手なりの愚系リーチで「また勝てなかったよ」と笑う。

 ガチで麻雀向いてないよ。

 

 この手のオタクは、一度自身の気持ちを正直に叫んでみる経験が、麻雀を強くするでしょう。

f:id:sasatanwwwww:20230718173323p:image球磨川禊たそを週間少年ジャンプで描いたのは、西尾維新さんのやった事の中でも一番好きです。

 

 そういう「」つけない泥臭さが、人の気持ちを動かし、試合をわかつ。分かりますか? 麻雀は"想い"が強い方が勝つんですよ。千秋の思いで打牌しろ。渇望して聴牌しろ。絶叫して溜めロンしろ。

 

 

(ここで五百文字ほど西尾維新について語っていたのですが、全部カットしました)

 

 

③逃避行

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 そうだ海に行こう。

 包み込むような潮風、フルーツの色をした魚たち、不健康な身体にはうってつけの柔らかな波模様。

 この終わりない就職活動に嫌気が差したわたしは、夜行バスの代わりに飛行機のチケットを取った。うんと南の方に行くやつの。

 だけど思い返してみれば、何かから逃げ出すのはこれが初めてではなくて。わたしはいつだって逃げ出してばかりなのだった。

 

 そういう人間は、悲しいことに麻雀で勝つことができません。

 

 実は麻雀というゲームにおいて、「逃避」はかなり肯定される行為です。現実世界で目の前のレポートを放り出して海に行ったら滅茶苦茶になりますが、麻雀では目の前のメンタンピンドラドラを捨てて逃げ出すと、その逃避行が命を繋ぐことがままあります。

 そしてこの逃避が肯定されるゲームデザインの性根が、かなり悪いと思います。マキマくらい悪いです。マキマ死んだらどうなんですか

 

 「限られたパイの奪い合い」という性質上、大前提として麻雀は上がらなければ勝てません。逃げ回っている限り負ける確率は低いですが、勝つことは絶対にありません。

 ところが「逃避」というテクニックは、勝てないにも関わらず失敗体験がかなり弱く、上がりに向かって突き進む行為は、勝ちに結びつくにも関わらず失敗体験が強い傾向にあります。逃げている限り負けないけど、前に突き進んで振り込むと負けるからです。

 つまり、逃げ癖をつけるのに麻雀はうってつけなんですよ。 

 辛かったよね。いっぱい頑張ったんだから、もう頑張らなくていいんだよ。お姉ちゃんと一緒に逃げちゃおうよ。

 麻雀は甘々お姉ちゃんの顔して ぎゅ~ してきます。バイノーラルで耳を ふー してきます。その甘言に唆されるまま よしよし されていると、やがて人はあらゆる局面で逃げ出し、人生の精算の結果が勝敗率として色濃く表れてきます。マジで。

 

 思い出してください。麻雀にあるのは"意思"だけです。麻雀で逃げ回るということは、甘々お姉ちゃんに囁かれながら耳かきされたいという意思表明なんですよ。情けないよ。それ親に見せられる牌譜かよ。

 

「わたし、逃げ出してここまで来たんです。みっともないですよね」

 アイス珈琲を運んできた店員のお姉さんに、わたしは告白した。それは「旅行で来たの?」という世間話の相槌にしては重たくて、面倒くさい。陰気な女の返事。

 だけどお姉さんは、自嘲気味な声色に「素敵」と笑った。

 「この島の旅人には多いの。疲れた人、泣きたい人、死んじゃいたい人。だけど何かから逃げ出してくるのは一番素敵。だって逃げるだけ元気いっぱいだもの

 歌うように言いながら、平然とわたしの前に腰掛ける。蒸し暑いテラス席に他の客はいなくて、わたしたちは海の眺めを独占した。

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ねえ。私のことも、このカフェから連れ出してよ

 あなたのその元気いっぱいの両足で。

「どこまで?」

どこまでも

 海を越えて、島を二つ三つ通り過ぎて、太陽に背を向けて、波を盛大に立てながらイルカの群れと並走して。誰の目も届かないずうっと南の南まで。

 それは想像するだけで清々しい提案だと思った。誰よりも遠くまで、喧騒も不安もない世界へ。

 だけど

「そんなに逃げ続けたら、いつか逃げることから逃げちゃいそう」

 その逃避行は逃避じゃなくて、ほとんど冒険だった。冒険には覚悟がいる。勇気も体力もいる。だからわたしの行き止まりは、このテラス席。ここがわたしの最南端。

残念。だけどそれがいいわ

 間もなく店内から注文の声が上がり、お姉さんは店内に戻る。そして去り際に珈琲のグラスに指を突っ込んで、氷を一つ齧った。

氷食症なの

 驚くわたしに、お姉さんは悪びれなく説明した。

南極に行ってみたいのよ

 お姉さんはきっと、南極の氷を全部食べ尽くしてしまうつもりなのだろう。

 翌日、そのお姉さんは死体となって自宅で発見された。拳銃でこめかみを打って自殺したのだそうだ。

 わたしは暫くこの島での観光を楽しんだ後、飛行機に乗って、あの耐え難い就職活動の海に戻る。わたしにはとても、宇宙よりも遠い場所にはたどり着けそうにないから。

 

 

④お姉ちゃんってダメだよね。ごめんね……

 

 

 ただいま~。弟くんが欲しかった漫画買ってきたよ。はい、『鬼滅の刃』……あれ? おかしいな。たしかに『鬼滅の刃』を買ったはずなんだけど……あはは。なんでだろう……ごめんね。お姉ちゃんが買った漫画、『鬼滅の刃』じゃなくて……鬼灯の冷徹だったみたい。

f:id:sasatanwwwww:20230714125708p:imageあるある

 ……ごめんね、お姉ちゃん間違えちゃったね。間違えてばっかりだね。ごめんね……こんな漫画、いらないよね。はあ……。あはは……ほんとわたしって、何やってもダメで……こんなお姉ちゃん嫌だよね。情けないよね。こんなお姉ちゃんで、ごめんね……

 

 お姉ちゃんが頑張ってるのは分かってるよ;;

 お仕事が忙しいお母さんに代わって家のことをいっぱいやって、学校の勉強も頑張って、同い年の女子高生が友達とカフェに寄って帰るのを羨ましく思っているお姉ちゃん。

 ですが残酷なことに、こんなお姉ちゃんでは麻雀で勝てません。

 

 麻雀において、自己肯定感は必要な要素です。「きっとわたしの運じゃこんな手完成しないから」とか、「どうせ何切っても一緒」とかさ。最初から全部諦めるなよ。

 麻雀の可能性は分け隔てなく全員に与えられていて、裕福で幸せなあの子も、精神的成熟の速度に付いていけず幼馴染と疎遠になりつつあるあの子も、いつも失敗ばかりのお姉ちゃんだって、卓上には平等の喜怒哀楽が待っているんですよ。

 

 俺、お姉ちゃんのこと応援してる。

 普段怒ってばかりの弟くんが、そう言ってぶっきらぼうに渡した消しゴム。ケースの中には一言だけ、「いつもありがとう」と書かれていた。 

 それだけで泣いちゃうなんて、お姉ちゃん情けないかな。情けないよね。泣き虫のお姉ちゃんなんてかっこ悪いよね。 

 

 ちげーよばか!

 ……自慢の姉ちゃんだって、言ってんの。

 

 この世界に情けないお姉ちゃんなんて一人もいないんですよ。自己評価は関係なく、お前は生まれながらにして誰かにとっての大切なお姉ちゃんなんだよ。だからそんなに、自分を卑下すんなよ。

 

 ……どうしよう。すごく嬉しい。

 弟くんの言葉で、やっぱりダメダメなわたしはすぐに泣いちゃって。だけどすぐに涙を拭うことが出来た。だってお姉ちゃんだから。

 わたしはもうずっと我慢してた。すごい痛いのを我慢してた。長女だから我慢できたけど次女だったら我慢できなかった。

 弟くんの呼吸が聞こえてきた日から、わたしは姉の呼吸だった。呼吸っていうのは生きている証で、呼吸によって生き方が変わる。生き方によって呼吸が変わる。

 君たちはどう生きるか

 

 わたしはお姉ちゃんとして生きる。頼りなくて泣き虫で間違えてばっかりのお姉ちゃん。だけど弟くんを守れる、弟くんのために戦える、弟くんの前では誰よりも強いお姉ちゃんとして。

 

 お姉ちゃん、今日だけは炭治郎くんになるね。

 その手に日輪刀を掲げて。

 姉の呼吸 壱の型「【耳舐め超絶特化】あまあまお姉ちゃんとぐっすりおやすみ添い寝ボイス【KU100ハイレゾ】 」!!!

 

 呼吸ってASMRだ。 ──‬ earth music&ecology

 

 ___________________________

 

 

 

 わたしの雀魂の戦績見て~。

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 ;;

 最近、放銃率を上げる打ち方を意識してます。

 というのも、わたしは上記のケース③に近い人格なので、何事からも逃げてばかりなんですよね。逃げるのはガチで最高ですよ。お前らも早く逃げ出した方がいい。逃げ出した先の袋小路で惨めに死んだ方がいい

 

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 「君たちはどう生きるか」 

 青い鳥が囁く。その壊れかけの青い鳥は、様々な人生を眺めて、しかし誰にも干渉することなく生きてきた。

 お前はどう生きるんだよ。

 逆に鳥に問いかけてみる。お前はどこに行くんだよ。どうなりたいんだよ。

Twitterの目的は、公共の場における会話に寄与することです。暴力、嫌がらせ、およびその他の類似行為は、ユーザーの自己表現を抑制し、その結果、世界中で行われる公共の会話の価値を下げることになります。

──‬ 引用元URL 

https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/twitter-rules

 ↑お前本当に"そう"生きられてんのか?

 分かりますか?

 どう生きるかに言葉で答えを用意するなんて、マジでくだらねえんだよ。どう生きるかなんて、生きてみた答え合わせでしかないんですよ。そんなことは宮さんもわたしも分かってんだよ。ささたそ(彼はわたしをこう呼ぶ)は相変わらず賢いねえ、って宮さん言ってんだよ。

 つまり『君たちはどう生きるか』っていうのは、お前も映画を撮れってことなんですよ。言葉を用意するな、映像で見せろってことなんですよ。今すぐ撮りましょう。スタジオジブリリーで百合映画を十三本

 

 トントン ガチャ

 あ。宮さんお疲──‬ 

 あのさ

 ……

 全然違うから

 ……

 ささたそは明日からスタジオ来なくていいから

 ……

 そもそも一度も呼んでないから

 ……

 そもそもわたしは宮さんではなく、お前の中の弱い心だよ

 ……

 君たちはどう生きるかというのは

 ……

 お前の中の弱い心の叫びだよ

 ……

 で。どう生きるの?

 ……うるせえよ

 はいはい。生きないのね

 バカカスカスバカがよ

 はい幼児退行。逃避行動頂きましたw

 死ね死ね死ね死ね

 お前がね

 

 わたしってどうしたらいいんですか?

 

 

  ~Fin.~

 

 

__________________________

 ところで神域リーグ見てますか? 

 個人的に神域リーグseason2で一番好きな場面は、第二節の天宮こころさんのドラ三後々付けの仕掛け(実らず)です。後々付けって昔鈴木たろうプロがやってたのを見た記憶ありますけど、わたしは副露率三十パーセント切りの意気地無しなので、そういう自由な仕掛けに憧れがあります。

 ていうか神域リーグ見てると、Mリーグの画面レイアウトって場の状況が把握しづらくて嫌になっちゃいませんか? これってわたしの雀力とか記憶力の問題ですか? Mリーグも雀魂でやって欲しいです。見やすいので。小林剛さんのプレイヤーキャラ「八木 唯」であって欲しいです。ウケるので。

 

f:id:sasatanwwwww:20230717192613j:image参考画像 八木唯

 

 

終末のSNSの過ごし方

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 すいません。Twitterが壊れかかっているため、緊急で(事後四日)はてなブログを書いています。

 

 ※

 

 いいねが、フォロワーが熱を失い、ツイートが、TwitterTwitterであるという意識が、死という、昔ながらの単純で複雑な仕組みによって消え去ってゆく。たとえそれがソーシャルネットワーク上のサービスだったとしても、人間が生み出すわれわれの社会とそれのあいだに、大した違いはない。

 わたしは、粉雪がバンカーの中までちらつくなか、しばらくそうして立っていた。
 ぽたり、というTwitterの銃創から血の滴がコンクリに落ちた音で我に返る。
「ここ、寒いね」
 わたしはTwitterを支えたまま、コーカサスの風景につぶやいた。
 冷たさが頰にしみこむ。
 どこまでがわたしの身体なのだろう。どこまでが大気の冷たさなのだろう。
 わたしにはもう、その境目がわからなくなっている。
 ひゅー、ひゅー、ひゅー、ひゅー。
 さよなら、Twitter
 さよ
 なら
 ツ
 ィ 

〈/body〉
〈/etml〉

 

 ※

  

 noteという洗礼されたテキストサービスが流行るこの時世に、わたしはオワコンの謎ブログサービスを面白半分で愛用してきましたが、まさかそんなはてなブログよりも先に、あのTwitterがオワコンになろうとしてくるとは思いませんでした。

 

 みなさんはTwitterに起きている異変に気づいていますか? 異変の兆候は地球上のあらゆる箇所に現れています。

 

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 これはTwitter雲です。

 Twitterの変調がファイブジーの粒子となり、雲を作るわけです。 

 

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 漁港では謎の深海生物が上がりパニックに!

 その形態が首長竜に似た姿だったため、ネッシーに気持ち語感を寄せてツイッターと名付けられました。

 

 一体今Twitterで何が起こっているのでしょうか。

 出遅れて書いているため、既に情報が古くなっているということもあるのでしょうか。

 

 以下、Yahooニュースより引用。

 

 

無料ユーザーは1日600ツイートまで閲覧を制限
 7月2日2時1分、イーロン・マスク氏は自身のTwitterアカウントで「極端なレベルのデータスクレイピングやシステム操作に対処するため、以下の一時的な制限を適用しています」と発表しました。

 

 それによると制限は

Twitter Blue(課金)ユーザー:1日6,000件まで閲覧可能
無料(無課金)ユーザー:1日600件まで閲覧可能
新規(未認証)ユーザー:1日300件まで閲覧可能
 になっているとのことです。

 

(中略)

 

7月2日6時55分追記
 6時49分、イーロン・マスク氏からそれぞれ10,000件、1,000件、500件まで制限を緩和したとの発表がありました。

 

引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20230702-00356220

 

 

 要するに、今までは無限に読むことが出来たツイートというコンテンツ?が、一般Twitterヘビーユーザーの皆さんでは、現状一日千ツイートまでしか読むことができなくなっているという状況です。恐らく今も。

 

 皆さんは一日何ツイート読みますか? 五千くらいですか? わたしはたぶん、二、三ツイートくらいかな? 日によるけど。や、ホントに笑 だってアンタのツイートしか見てないから……(というように、お前のツイートしか見てないアピールで、大好きなフォロワーさんと距離を縮めるチャンスですが、これは一旦関係ない話なので置いておきます)

 

 要するに、わたしたちは今まで自分が読んだツイートの数なんて考えたことがないんですよ。

 

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 ツイートを"ツイ"と呼び、ツイートの数を"枚数"で数えているDio様嫌だな

 

 今までのTwitterは、百ツイート読んでその中に一つでも面白いツイートがあれば良いという時代でしたが、これからは違います。一日に読める絶対数が決まっているので、百ツイート読むなら全部面白くないとダメなんですよ。一つ一つのツイートに「質」が求められる時代がやって来るんですよ。ツイートとツイートが質を求めて競い合う、競技Twitterの時代が。

 

 まあ「時代」という解釈で考えてみましたが、そもそもツイートは質のないことが売りというか、「読む」という動詞を用いるに値しないカスのテキスト群なので、それに質を求め始めたら最早サービス違くないですか?っていう感じなんですけど。

 

 それを踏まえると、別のSNSに移行するという手段もあるのかもしれません。

 しかし、生産性なくTwitterをダラダラ続けているような人間に、そんな突飛な行動力があってたまるかよ。お前は与えられた環境に適合して生きろ。何かを望むな。置かれた場所で咲け。壊れかけのTwitterで心中しろ。

 

 ということで、終末のTwitterを終末なりに皆さんで百二十パーセント楽しみたいというのがわたしのスタンスです。みんなで儚く散りませんか? 雪のように溶けませんか? 最後には孤独に泣き腫らしませんか?

 

 

①これからのTwitterに適合してみる

 

 まずはこれからのTwitterに適合する方針で考えてみます。

 

 ツイート閲覧権限(これからのTwitter頻出語。略して ツイエツ 等と呼称されることになる)が千しかないので、全部面白くないと折角のツイート閲覧権限が勿体無いじゃないですか。

 ということで、「質」のあるタイムラインを再構築してみます。

 雑多に並べられたタイムラインを見直してみましょう。そこには見なくてもいいツイート、これからの時代に価値を失う旧ツイートがあるはずです。

 

 

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 わかりますか?

 価値がないツイートなんて一つもないんですよ。

 わたしの愛すべきフォロワーの、愛すべきツイートなんですよ。

 

 

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 この二つのインプレッション数の相違はなんなんだよ。

 

 

 

 結局のところ、ツイートの内容よりも「誰がツイートしているか」なんですよ(しかし「誰」を形作るのはツイートである。という矛盾はある)。

 

 以前インタビューか何かで、ダ・ヴィンチ恐山さんが言ってましたけど。「試しに あ とだけツイートしてみたら、いいねがいっぱいついて怖くなった」という感じの話。

 この話をダ・ヴィンチ恐山さんは、「純粋なツイートの良し悪しで人はいいねを押している訳ではない。面白くないツイートで勘違いしないように気をつけよう」という風にまとめていたと記憶しています。間違ってたら本当にすいません。

 上記教訓を引用して語るべきことではありませんが、いいねの数という指標抜きに、ツイートの文面よりも誰がツイートしているかが興味の根本だと個人的には思います。

 数年間相互フォローだった○○さんの「今日はオムライスたびた」の方が、知らない人の「最後のトースト、ラースト」よりも魅力的じゃないですか。時間経過は付加価値なんですよ。お前オムライス食べたのかよ! 昨日は親子丼食べたのにまた卵!と思うじゃないですか。思いません。誰が何を食べたかなんていちいち覚えないからです。

 

 つまり何が言いたいかと言うと、アンタがいるからTwitterやってんのよ。。。

 

 

②これからのTwitterに適合してみる2

 

 逆に、自分がこれを機にフォロー整理される可能性も考慮するべきです。

 あまり無益なツイートで人のツイート閲覧権限を圧迫すると、これからのTwitterでは簡単に足切りされます。今までも足切りされてきたとは思いますが、もっと足切りされます。ガチで足がなくなります。この話を聞いたら五人に同じ話をしないと、ガチで足がなくなります。

 

 再三言うように、これからは「」の時代です。

 「」を意識したツイートをしてください。

 

 

 これからのツイートの例①

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 お~

 

 

 これからのツイート例②

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 面白い!

 

 

 

 これからのツイートの例③

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 ツイートのコツですか?

 内緒です笑

 

 

 

 ていうかこういう文脈で自分のツイート晒すの、怖くないですか?

 というのも、上記は「ツイートの参考にしてください」というテイで、あんまり参考にならなそうな比較的おもんなさそうなツイートを並べるという流れじゃないですか。ですがわたしは、上述したようなツイート以外にも、けっこう気合いが入った長文のツイートもしちゃったりしてるわけなんですよ。

 

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 ほら、こういうの。

 

 「主観的に見て面白くないツイートを晒す」という行為から逆算すると、「晒さなかったツイートは自分では面白いと思っている」という考えに結びつくじゃないですか。これ嫌すぎませんか? 何言ってるか分かりますか? わたしって面倒くさいですか? これからのTwitterでも足切りしないで貰えますか?

 

 

③悪ふざけしてみる

 

 逆に一日で千ツイートしてみませんか?

 これは今だからこそ面白い行動です。レンタル何もしない人みたいな人気者になるチャンスかもしれません。

 ちょ笑 お前のツイートで一日の制限来たわ笑 だったり、お前以外のツイート見なかったからギリギリ全ツイート読破できたわ笑! だったり、クソ~! あと五ツイートのところで制限来た~!だったり。 反応も一緒にtogetherにまとめられて、ちょwwwww笑いすぎて無理wwwwwという文言で女子大生にリンクが引用リツイートされます。アカウント名を「一日で千ツイートした人」 にしましょう。最高にみんなで大盛り上がりできるのではないでしょうか。死ねよ

 

 

 

API制限を活かして敵を穿つ

 

 そもそも千ツイートで誰のツイートも見れなくなる現象、滅茶苦茶面白くないですか?

 誰かーーーー!!!とか叫んでみたり、API制限マウント取られてたり、相手は見れないのに一方的にこちらからはツイートが見れたりして、かなり戦略性が高いです。

 

 そこでこの仕様を活かして、API制限がかかっている相互フォロワーの悪口を思いっきりツイートしてみるのはどうでしょう。

 自分をコンテンツにしたい気持ちは伝わってくる笑 とか 、シニカルな癖に言及する対象が幼稚すぎるだろ。とか。これは決して特定の誰かの悪口ではありません。あくまで架空の悪口です。もしぶっ刺さる人がいたらごめんだけどそれはお前が悪いだろ。

 

 これ絶対楽しいんですよ。実際にタイムラインで気に食わない言動をした相互フォロワーが寝たのを見計らって悪口をツイートしたことがありますが、かなりドキドキして楽しかったです。

 もうどうせ終わりのSNSだし完全に終わらせに行きましょう。最後は全員仲違いして、全員で違うSNSに飛び立ちましょう。それぞれのSNSでテッペンを取ってから、あの名もない木の下で再び会いましょう。

 

 

⑤終わりゆく情緒を楽しむ 

 

 

 今のTwitterの雰囲気、最高なんですよね。

 いつも通りに振る舞いつつも、ふとした瞬間に「終わり」について口走ったり。Twitterの代わりに街に出てみる人がいたり。「移住先」のアカウントが貼られたり。嘆いたり。期待したり。冗談めかしながらも、ぼんやりと「終わりかもな……」という意識が形而下に張り巡らされているような。

 なんとなく焦っていて、やるせなくて、だけどこの非日常が楽しくて、悲しい。

 「こんな毎日がずっと続けばいいのにね

 誰かがそう言った。今ではもう思い出せない。それは誰だったのか。かつてあった、Twitterという場所。わたしはたしかそこで過ごし、どうしようもない人々とたわいない苦楽を分かちあった。

 あの頃のわたしは、赤茶けた髪をした丸眼鏡のアイコンの人と取り分け仲が良かった。一緒にバナナのナス、バナナス──‬ という、当時身の回りで流行っていたギャグ。馬鹿みたいだけど、あの場所では挨拶みたいなものだった──‬ で契りを交わしたこともあったし、時にはアニメの感想で喧嘩したこともあった。

 そこまで思い浮かべて、はたと考え込んでしまう。あの人の名前が思い出せないのだ。

 

 

 それはそうなんですよ。

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 Twitterがなくなっても、わたしの名前一文字違わず思い出してくれますか?

 ていうか二〇一二年からTwitterやってるのマジですか? ていうか二〇一二っていう表記なんかセンシティブワードっぽくないですか?

  

  

 

⑥この壊れかけたSNSで恋をする

 

 「あのさ。アンタのこと好きだわ」

 美代子にリプライを送った瞬間、わたしの心臓は肋骨を突き破るんじゃないかという程暴れ出した。だけどそれはロマンチックな胸の高鳴りじゃなくて、ただの度胸試しだった。

 だって美代子のTwitterアカウントは、二時間前にAPI制限を迎えているのだから。

 わたしは美代子へ一方的な告白リプライを毎晩送り付けては、API制限が解除される前に消すという行為を繰り返している。別に意味なんてない。あるのは想いだけだ。

 そんな現状を認識し直すという意味合いが、強いて言えばあるのかもしれない。

 わたしは美代子の友達で、一番の友達で、美代子の幸せを心の底から願っていて、美代子のためならわたしは苦しくても身体が壊れちゃっても死んでしまってもどうでもよくて、だけどどうしようもなく美代子が好きで苦しくて。

 毎晩届きもしない告白を一方的にしている瞬間だけは、どうしようもなく楽しい。無防備な美代子を、わたしは好き勝手にできるのだ。

 今日の告白は比較的スマート。美代子に見られても恥ずかしくない(見られたくないけど)。時にはちょっとえっちなことを言ってみたりもする。次の日には何食わぬ顔で「おはよー」とか挨拶をする。前の晩に「美代子が欲しいよ~!」とリプライしたのと同じ口(違う口? 指?)で。

 だけど考えてみれば、「好き」って指で伝えるのってほとんどセックスと同じだ。多分わたしは、どうしても美代子に指で好きって伝えたくて、夜な夜なリプライを送っているのだ。美代子の中を指でくすぐる代わりに、上に左にフリック入力で指を擦っているのだ。

 

 

 すいません。これは何を書いてるんですか?

 

 

 ところで最近面白かった百合漫画の話ですけど。 

 

 

 これです。

 シンプルに言って、好きな女の子が自分の兄と付き合い始めてしまうすれ違いの百合漫画。

 正直、女と女のすれ違いの原因が男にある系の百合は、声を大きくして面白いとは言いたくないんですけど。この漫画はどうしても面白いですね。

 最近わたしが読む百合漫画って、百合以外のカルチャー要素が充実していたり、ファンタジー色が強かったり、そういうやつが多いんですよ。

 『この恋を星には願わない』は、シンプルに現実世界の人間関係の起伏のみで面白く魅せてくれて、なんというか「強さ」を感じました。美味しい野菜の塩ゆでみたいな感じです。

 漫画の主軸となる関係性自体、三角関係みたいなものなので、そこまで目新しくはないと思いますが、「友達という関係性への執着」に重く着眼点を置いているのが新鮮な面白さポイントですね。二巻も滅茶苦茶楽しみにしています。

 

 

  マジで何のブログ!?

 

___________________________ 

 

 今回いくつかのツイートを引用したんですけど、もうTwitterの埋込み機能が終了しており、スクリーンショットを貼ることしかできなかったんですよね。そういう部分も終わりの欠片です。

 

 わたしはここ一年くらい、Twitterを見る時間をバーチャルYouTuberの配信を見る時間に当てているので、実はそんなに困ってないんですけど。困ってはないんですけど、滅茶苦茶寂しさを感じています。

 Twitterって、そこにあることが有難いじゃないですか。別にフォローしている方々とそこまで繋がりが深いわけではないし、インターネットで特別人気者というわけでもありません。だけどいつでも誰かがいるし、何かを発信したら全然知らない人と繋がる可能性があったりするわけです。Twitterって可能性なんですよ。

 

 そういう「みんながいる場所」から少しずつ人が去っていくのが、凄く寂しいです。わたしって卒業式とかでフツーに泣くタイプなんですよ。マジで心が綺麗なんでしょうね。ちな、玄関のドアに野生のカエルが挟まれて動かなくなったのを見て泣いたことある。

  

 ハッキリ言って、誰もいなくならないでくれ。フォロワーも、全然知らない人も、これからきっと出会うお前も、誰一人いなくならないでくれ。

 壊れかけのSNSの中から、SNSが壊れていく様子をみんなで一緒に眺めていたいよ。

 水槽のひび割れが日毎に大きくなり、水が滝のように流れ出すのを、水底からじっと見上げていたいよ。

 「ねえ。どうしてひび割れから、水槽を脱出しないの?」

 「ごらん。あのひび割れは、クマの顔のように見えるだろう。明日はあれがなんの模様になるのか、僕はとても楽しみなんだよ」

 やがて水槽は砕け、水は枯れ果て、水底の金魚は死んでしまいました。

 だけどひび割れから逃げ出した金魚も、みんな干からびて死んでしまったのです。

 という救いのない寓話を体現したいよ。

 

 燃え尽きる流れ星が尾を引いて美しいように、フリーズする寸前のゲー厶のバグが色鮮やかなように、雪解けの水が透き通っているように、TwitterというSNSは壊れかけた今が一番美しいんですよ。

 

 

 やがて訪れる真っ白な冬の中、鳥の息遣いさえ聞こえず。

 八百屋で見かけたバナナとナスに、不思議と涙がこぼれて。

 ただ想い出に暖められて。

 

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樋口円香の単色アイコン、キモいか?キモくないか?

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  樋口円香、嘘だよな……?

 

  樋口円香がLINEのアイコンを単色にしているという悲しい事実が判明してしまいました。みなさんはこれをどう捉えますか?

  

   ところで、単色アイコンと言えばTwitterです。

  Twitterにおいて、単色アイコンのアカウントを見たことがありますか? 名前が概念的で、ツイートが何を言っているのか分からないアレです。

 

  ていうか提示されている情報はLINEのアイコンなので、Twitterの単色アイコンの話をするのは完全に飛躍しているんですけど。

  Twitterが単色アイコンの人は、LINEも単色アイコンであるという不完全な前提の元、このはてなブログは進行していきます。予め承知おきください。

 

 

  個体差こそありますが、単色アイコンの彼らは三行以上のツイートをすることができず、意味のある言葉を喋りません。

  厭世的であり、のんびり幸せそうでもあり、みずみずしく枯れ果てており、詩とシュールギャグの中間のような言葉をタイムラインの隙間に流していきます。二、三人フォローすればそれ以上増やす必要はありません。

  単色アイコンの特にキモイ点として、無機質でろくに言葉を喋らない癖に人と仲良くなりたがっているという箇所が挙げられます。「詩を食べて生きています」みたいな顔して単色のアイコンという共通点を大勢で持つことで安心している軟弱なアカウント共です。あるいは、アイコンという共通点を持つことでしか、人と関わることが出来ない不器用な存在と言い換えるとかわいいかもしれません。そういういじらしさ好きだな

  ちなみにわたしは単色アイコンを一人もフォローしていない(と思う。多分。よく覚えていない)ので、完全に偏見を書いています。上述したのは単色アイコンのステレオタイプです。

 

 

  (ここに単色アイコンのツイートスクショを参考に貼ろうと思ったのですが、流石に晒しあげみたいな文脈なのでやめました。単色アイコン嫌いじゃないし恨みもないので)

  

 

  樋口円香がそんな単色アイコンであることが、わたしにとっては少なからずショックでした。

 

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(参考画像:樋口円香)

 

  たしかに樋口円香にはオタク臭いキモさは多々あるんですけど、流石に単色アイコンでTwitterはやってないと思う。アカウント名「生活」とかにしてないと思う。もしも樋口円香が「犬撫でたあ」とか「藤本タツキの『地元』の部分」とかツイートしてたらどうするよ。なあ円香……このツイートはどういう意味なんだ? ってプロデューサーに尋ねられたら死ぬしかないだろ。

 

  では樋口円香がどんなTwitterアカウントを運用しているのかと考えると、上手く想像することが出来ません。ていうか樋口円香ってTwitterやってる……?

 

 

    樋口円香のなりきりアカウントのツイートを参考に見てみます。

 

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  @nt_MADOKAさん

  283プロ所属の後ろの記号がかわいいですね。

  

  

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  なるほど。

  これは事務所にアカウントの設立を命じられて、義務更新している樋口円香ですね。

 

 

 ✩。アイドル イベント✧*。

                   想う

 

  「なんでもいいんだ。円香の思ったことを書いてくれたらいい」

「思ったことを書かなければいけないんですか」

「言いたくないことは書かなくていい。ほら、わざわざ言うほどでもないけど、誰かと分かち合いたいことってあるだろ?」

「ありません」

「たまたま食べたアイスが美味しかったとかさ」

「ありません」

「……空が晴れてて気持ちいいとか」

「それを伝えてどうするんですか」

「……」

「ではこの話はなかったということで」

「いやいや! だったらさ。挨拶だけでもいいんだ。そこに円香がいて、円香を身近に感じられることが、ファンにとっては嬉しいことだと思う」

「……」

「やってみないか?」

「……首を縦に振るまで終わらないクエッションになんの意味が?」

「すまん……ただ円香のためになると思うんだ」

「はあ……本当に強引な人」

「……」

「分かりました」

「……いいのか!」

「やればいいんでしょ」

「ありがとう!」

「『プロデューサーに強要されて始めることになりました。押し付けがましくて面倒くさい人』……これでいいですか?」

「……」

「ここは思ったことを書く場所なんでしょう?」

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  Vi↑20  Me↑10   Sp↑10

 

 

  いやPドルはどうでもいいんですよ。Pドルはどうでもいいんですけど、樋口円香がアイドルとしてTwitterアカウントを運用し始めるコミュはあるなと思いました。

  

 

  もう一人くらい見てみましょう。

 

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  @arclispさん

  プロフィールにGitHubのリンクが貼られていますが、果たして樋口円香がGitHubを活用するでしょうか。

  

 

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  分かりますか?

  これは樋口円香の名前でTwitterをやっている樋口円香ではない人です。

  そのため今回のはてなブログで取り上げる必要は特にありませんでしたが、試しに取り上げてみました。フォローしているアカウントだから馴れ合いの身内ネタを……というわけでもなくいいねのやり取りさえしたことがないアカウントのスクショを突然ブログに貼り付けています。本人がこのブログを見ることは一生ありません。

  だけどアイドルを名乗るって、こういうことなんですよ。自分の目の届かない場所の誰かに見られている存在、それこそがアイドルです。

  即ち樋口円香とは、知らないブログに突然スクショが貼り付けられてしまう存在であり、わたしはこの樋口円香の名前でTwitterをやっている樋口円香ではない人のことを、本物の樋口円香にしたかった。本人の意思と関係なく、勝手に本物の樋口円香になってしまうことってあるんですね。

 

 

 

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本物の樋口円香(関係ない話(本当に関係ないので見ないでください)ですけど、この樋口円香のコミュ本当に好きなんですよね。樋口円香の浅倉透への感情の一片が伺えるコミュですけど、個人的にはこのヘアメイクさん×樋口円香もあるなと思う。もし仮に、ヘアメイクさんが「円香ちゃんは綺麗だな……」と思っているとするじゃないですか。スタジオ全体が浅倉透しか見ていないのに、ヘアメイクさんだけは樋口円香のことを見ているんですよ。ヘアメイクさんだけは樋口円香の魅力を知っているんですよ。だけどヘアメイクさんの「私は円香ちゃんを見ているよ!」なんて、樋口円香にとってはどうでもいいことで、何の影響も及ぼさない。そこまで込みで好き……)

  

  Twitterアカウントを2つ取り上げてみましたが、やはり樋口円香がプライベートでTwitterアカウントを運用しているビジョンは浮かびません。

  ていうかやっぱり樋口円香はTwitterをやってなくない……?  絶対やってないと思う。

  人間がTwitterを始める気持ちは、承認欲求の昇華と、未知の人間関係に期待する気持ちが主だと思うんですけど、樋口円香がそれらを求めているようには見えないじゃないですか。

  やっていたとして、ノクチルと一部283プロのアイドルしかフォローしてないリア友のやつだと思う。 七草にちかとかフォローされてないやつ。

 

  だから樋口円香のLINEが単色アイコンであることと、Twitterの単色アイコンにはなんの因果関係もありません(当然ですが……)。

  Twitterの「界隈」を見聞きして実践している訳ではなく、あくまで自分のセンスで「単色アイコンがいい」と判断してLINEを単色アイコンにしているだけなんですよ。

  どちらかと言うと、浅倉透の方が単色アイコン系の界隈でTwitterやってそう。フィーリングですが。ていうか浅倉透が単色アイコン系の界隈でTwitterやっているのを見聞きしているから、Twitterに詳しい樋口円香という概念はあるんじゃないですか? なんかそんな気がしてきた。こっちは後で深く考えておきます。

 

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(浅倉透のコミュ、正しく読めている自信がまるでない。ハッキリ言って、彼女が何を考えているのかよく分かってない。landing pointのコミュがすごく良かったので、そういう感じの比較的分かりやすいやつお願いします)

 

  だけどまあ樋口円香がTwitterをやっていなかったとして、樋口円香が単色アイコンであることがキモくないかと言うと、やっぱりキモくないですか?

  Twitterの単色アイコンの人々の根底にも、「単色アイコンがいい」「アイコンを単色にするのは素敵だ」という気持ちがあるのであって、過程はどうあれ単色アイコンを選ぶセンスが一致している時点で、Twitterの単色アイコンも樋口円香もある程度同じ感性を持った人間なんですよ。

  樋口円香がTwitterをやっているかどうかは最早どうでも良く、これは単色アイコンを好むか好まないかの問題です。むしろ何も知らずに単色アイコンを選択しているあたり、"根"が単色アイコンと言えます。誰かと仲良くなりたいとかじゃなくて、単色アイコンが美しいと思っている本物なんでしょうね。キモすぎるだろ。

  

  要するに、樋口円香は単色アイコン同士馴れ合うつもりはないが、Twitterの町 ツイー都」などとツイートする感性を持ち合わせている可能性があるということです。

  たしかに、斜に構え方と俗っぽさの塩梅なんかは特に単色アイコンっぽいと言えばぽいんですよね。

 

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(参考画像:夜の学校に入れるとは思うけど生徒指導とかに見つかったらだるいと語る樋口円香)

  樋口円香のキモさ、こういうところね。シニカルで俯瞰した視点で物を語るのに、夜の学校に忍び込むという月並みなシチュエーションでテンションが上がってしまう感じ。「私は娯楽のための見世物じゃない」と語ったのと同じ口で、「いや夜の学校に忍び込むこと自体はなんでもないけど、先生に見つかったらダルくない?笑」と喋るこの感じ。

  多分、共感性羞恥みたいなものかもしれない。樋口円香にキモさを感じる時、その人もまた同じキモさを抱えている。

 

 

  

  こういうところ。

  嫌味なツイートしておいて、結局盛り上がってはてなブログ書いてるのはマジでどういうことなんだよ。姿勢が一貫しないなら嫌味を言うのはやめろよ。感じ悪いよ。オタクの悪口言いながらオタクと仲良くなりたいと思ってるのも本当にダサいよ。なに尖ってんの?笑

  年々コンテンツに対して狭量になっていくの本当にやめたいです。昔はこんなんじゃなかったのに。もっと一つ一つのコンテンツに感謝して、肯定して、楽しいことだけをツイートしていたはずなのに。

 

 

 

  もしも

  もしもあの頃のわたしに戻れたなら──‬ 

 

 

 

 

 

 

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        パッと光って咲いた

 

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       単色アイコンを見てた

 

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       きっとまだ 終わらない夏が

 

 

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          曖昧な心を

 

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         解かして繋いだ

 

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      この夜が続いて欲しかった

 

 

 

  単色アイコンが夜空に花開いたら素敵だと思わない?

  身体震わせるほど大きな音をビリビリ立てて、星より眩しく原色で輝いて。

 

 「ねえ。単色アイコンって横から見たら丸いと思う? 平べったいと思う?」

 

  答えは熱帯夜の空中に一瞬だけ浮かんで、すぐに溶ける。意味を持たない輝きは、何光年の重みを宿した星屑の影に消える。

  見間違えのように。何事も無かったかのように。

 

  今日もまた単色アイコンは空に花開く。

  それを望んだ目にしか映らない、刹那の炎色反応。

  消えては浮かび、浮かんではまた消える。

  奥行のある詩のようでもあり、平坦なシュールギャグのようでもあった。

  

 

  

~fin.~

  

 

 

 

 

  

 

 

拝啓 藤本タツキくんへ クラスメイトのSより

 


  もう秋も終わりだね。

  わたしが藤本タツキくんに向けて手紙を描き始めたのはちょうど『チェンソーマン』の連載がジャンプで終わった頃だったのに、どうしてもわたしは君みたいにスラスラと物語を書くことが出来ないから、不格好な思い出を書き起すだけのことにたくさんの季節を費やしてしまいました。

 


  お久しぶりです。と言っても、藤本タツキくんはもうわたしのことなんて覚えてないよね。

  藤本タツキくんが藤本タツキくんになるまでの足踏みばかりの一年間は、わたしの人生の中で最も満ち足りた一年間だったけど、きっと君は思い出すことをやめてしまったと思います。もしくは、思い出さないでくれていると嬉しいです。

  藤本タツキくんにとってのわたしが、取るに足らない人間であって欲しいからです。私と過ごした日々が、思い出すのも嫌なほど後悔に満ちていて欲しいからです。

 


  だからわたしは、藤本タツキくんと初めて会うみたいに話します。「こんなことがあったんだよ」って。藤本タツキくんは何も覚えていない顔で聞いていてください。「昔昔あるところに」と聞くみたいに、ちょっと興味深く、教訓めいた説教臭さと不思議な懐かしさを感じながら、仕方なく耳を傾けてください。

 

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  わたしが初めて会った藤本タツキくんは、ちょっと絵が上手いだけの独り言の大きな男の子でした。

  本当に独り言が大きくて、隣の席に座っていたわたしは何度も話しかけられているのかと思って、君の独り言に返事をしたものです。

  寝言に返事をすると夢から帰って来れなくなると言いますが、わたしが独り言に返事をするせいで、藤本タツキくんは一層自分の世界を強固にして、友達を作る機会を皆無にしたのかもしれません。 とにかく藤本タツキくんは孤独で、常に物思いに耽っているような人でした。

  

  わたしはと言うと、独り言を口走ることもなければ、物思いなんて今週のジャンプについてくらいのものです。ただ一点、孤独であるという点においてのみ、藤本タツキくんと同じでした。他人に興味が持てず、勝手に周りの人間を見下していたように思います。

  典型的に卑屈で分不相応な自意識を抱える馬鹿でした。

  

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  そんな藤本タツキくんとわたしが行動を共にするようになったのは、たまたま二人して孤独だったからという理由に他なりません。

  川の流れで石ころが丸くなるように、秋になると木の葉が色づくように、余り物と余り物が時間を共にするのは学生生活における自然の摂理でした。

  当初わたしは藤本タツキくんのことを薄気味悪く思っていたし、藤本タツキくんだってわたしに対して生理的嫌悪の一つや二つ抱えていたことでしょう。もし「付き合う人間を選ぶ権利」という力を持っていたら、お互いがお互いを選ぶことは決してありません。手塚くんとか沙耶香さんとか(覚えていますか?)を選びたいに決まっています。出会うはずのない二人が出会ってしまうのですから、人間関係を選べない者同士の運命的な出会いとも言えるかもしれません。

 


  とにかくわたしたちには、学校の中に居場所がありませんでした。幸いにしてイジメという文化はない学校でしたが、暴力でも振るわれた方がまだ「幸い」だったのかもしれせん(暴力にはそれぞれ、振るう側、振るわれる側、としての居場所がある……というのは藤本タツキくんの受け売りです)。

  電車の中で出くわす精神異常者になった心地なのです。そこに居ないものとして扱う緊張感と、どうか声をあげないで欲しいという願いが、教室には漂っていたように感じました。

 

 

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  お昼休みになる度にわざわざ校門の外へ出て、高架下のベンチで一緒にお弁当を食べたものです。

  わたしと藤本タツキくんの共通の話題と言えば、他人の悪口と週刊誌の漫画について。それからとりわけ盛り上がるのがパニックホラーダービー。

  パニックホラーダービーというのは、教室にテロリストが乗り込んでくるとか、ゾンビに囲まれてショッピングモールに篭城するとか、宇宙人が襲来するとか、そういうシチュエーションでどの知り合いがどういう目に合うかのか、どういう行動をとるかを想像する遊びです。

  これは悪口の延長線なのかもしれません。嫌なクラスメイト(ヨシキくんや上野さん等)が真っ先に死ぬお約束がありましたし、大抵誰も助からないのです。

  わたしたちの興味は如何に誰がどう生き延びるかよりも、誰にどれだけ面白みのある死に方をさせられるかにあったように思います。あの学年一番の田中くんが、生き残るための最善策を取り続けた結果、脳を浸した水槽が沸騰して脳味噌汁になった回は傑作でしたね。火にかけた鍋を眺める度に今でも思い出します。

  

  

  そんな薄暗い話ばかりするわたしたちは、きっと似た者同士なのだと思いました。どうしようもなく社交性が欠落していて頭が悪くて人の役に立つことが出来ない粗悪品。

  当然パニックホラーダービーで嫌なクラスメイトの次に死ぬのは、いつもわたしと藤本タツキくんなのです。ゾンビとセックスして腹上死したり、宇宙人から逃げる途中で肥溜めに突っ込んで死んだり、とにかく自分たちの死に方はいつでも一番バカバカしくて情けないものでした。自分たちの惨めな死に方を笑い合うことで、どん底にいるのが自分一人ではない薄暗い安堵を覚えるのです。

    

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  少し横道に逸れた話をしようかな。帰り道の話。

  わたしと藤本タツキくんはよく一緒に帰りました。お互い部活動はやってなかったし、家に帰る方向が途中まで一緒でした。

  特別寄り道したいような面白みのある建物もなく、わたしたちは真っ直ぐに家路を目指しました。延々続く田畑と木々と鉄塔は、のんびり真綿のようで剣呑でした。

 


  さっきから貼っている写真、流石に見覚えがあるかな? わたしと藤本タツキくんの帰り道です。

  

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  くすんで見えたあの頃の景色が、色鮮やかな写真として残っているのは、恥ずかしい。こういうのって恥ずかしくない? あれだけ惨めで情けない昔の記憶が、思い返してみればなんてことはない「綺麗な思い出」になっちゃうみたいな。歳とったみたいで、やだな。

 


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  この神社に一度だけ寄ったことがあったんだよ。

  ちょうど夏休み前のテスト期間のこと。
  もうすぐ夏休みだからと珍しくはしゃいだ様子の藤本タツキくんは、この神社に寄り道して鳥居に落書きをしました。『新米婦警キルコさん』(という漫画が当時のジャンプで連載していました)の音無キルコさんの落書き(余談ですが、『帰ってきたっ! 新米婦警キルコさん』の表紙、花とゆめCOMICSみたいで良くないですか?)。 

 

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  藤本タツキくん曰く「歴史ある建造物にキルコさんを描くのが一番いい」とのこと。『新米婦警キルコさん』さんという漫画は、いつ連載が打ち切りになってもおかしくありませんでした。当時のわたしたちの見立てでは、五、六ヶ月で……と言ったところでしょうか。数百年そこにある鳥居からすれば、キルコさんの連載している五ヶ月あまりはちっぽけなものです。しかし学生生活における五ヶ月という時間は、あまりに貴重で、大きくて。時間感覚に相違のある両者の間を『新米婦警キルコさん』が駆け抜けるのが面白いのだそうです。どういうこと?

 

  その面白みを上手く理解することはできませんでしたが、藤本タツキくんからペンを渡されて、お前も描けよと促されて、わたしは絵なんてちっとも上手くないのに。藤本タツキくんの感じている面白みがちっとも理解できないのに。言われるがまま鳥居にキルコさんを描きました。

  ぎゃはは~と、それを見て藤本タツキくんはおかしそうに笑うのです。無垢な少年のようなその笑顔で。

  その時わたしは不覚にも胸の高鳴りを覚えました。

  藤本タツキくんなんて独り言が大きくて、何言ってるのか分からなくて、性根が暗くて、ちょっと絵がうまいだけの男の子なのです。夏の日差しのせいでしょうか。初めて見るその笑顔は溌溂として、健康的で、いっぱしの男の子に空目してしまう純真さを宿していました。

  肌に汗が伝うのを感じながら、わたしたちは手の届く限り鳥居いっぱいにキルコさんを描きました。比較的上の方に描かれたキルコさんの方が上手くて……つまり藤本タツキくんの方がわたしよりも背が高いということなのですが。そんなことを意識して記憶してしまうほどに、あの日のわたしはどうかしていたと言わざるを得ません。


  あれ? なんか青春かも。青春じゃないこれ?藤本タツキくんも不覚にもドキドキしちゃったりしてね。あんなにカスな毎日がね。

 

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 それから少し縁側に腰かけて話をしました。
 俺さー。漫画家になろっかなー。
 藤本タツキくんがそう言うので、わたしは手を叩いてそれに同調しました。
 眩しい夏の日にうってつけの、きらきらした夢の話。
 そしたらわたしはハリウットで女優になろうかなー。
 それを聞いた藤本タツキくんは驚くほど真面目な顔(もともと表情が乏しいだけなのですが。大概君は真顔で喋ります)で、

  いいじゃん。お前向いてるよ。

  と言うのです(どこが?)。


 「そしたら藤本タツキくんが原作の映画でさ」「うん」「わたしがヒロインやるから」「いいよ」「一番かわいい女の子役で指名してね」「どんな死に方がいい?」「死ぬのは確定なのかよー」「滅茶苦茶惨めに殺すから」「あーね。パニックホラーダービーよろしくね」「やっぱり死なないとしっくりこないじゃん」「じゃあ藤本タツキくんも死んでね」「原作者が役者もやんの?」「いいじゃん、原作者兼役者」「その時は死んだるわ」
 
 
 そんな、叶わないと知っている途方もない夢の話が面白くて。ぎらぎらした日差しが橙色に変わるまで、わたしたちは夢を語り合いました。
 それはパニックホラーダービーと遜色ない馬鹿話なのですが、これからの日々に活力が満ちるような、より良い明日が訪れる気がするような、健康的な話でした。こんなに健康的な話がわたしたちにもできることが、大きな驚きでした。

 

  それきり夏休みに入って、藤本タツキくんと次に会うのは二か月後となります。孤独な人間同士たまたまつるんでいるだけなのですから、わざわざ休日に顔を突き合わせる理由がありません。

  わたしの感じた胸の高鳴りは、家で寝転がるうちに鳴りを潜め、やがて夏休み明けに再び、身体を内側から叩くことになるのです。深い痛みと喪失感を伴って。

 

 

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  初めて君の漫画を読んだ日。

  あの時ほど、藤本タツキくんに失望した日はありません。

  それは夏休み明け初日のこと。小麦色の肌をしたクラスメイトに混ざって、肌が白いのはわたしと藤本タツキくん。わたしはこの夏休みをただ無為に、文字通り「休息」の時間に充てました。当然藤本タツキくんもそのはずです。わたしたちには遊び相手もいなければ、何か夢中になれる目標も成し遂げる能力も有していないのですから。

  しかし君は、おもむろにカバンから角二封筒を取り出します。「これを読んでほしい」とわたしに手渡します。柄にもなく緊張した面持ちで、ソワソワと指をこすり合わせて。封筒の中に入っているのは原稿用紙です。当然そこに描かれているのは恋文などでは決してなく、藤本タツキくんが初めて描いた漫画でした。
  あの夏の一日が頭をよぎります。
  あの時わたしたちが話したのは、夏の熱に浮かされたうわごとなのです。無人島に行くとしたら何を持っていくとか、宝くじが当たったらどう使うとか、そういう話だったはずなのです。

  胸騒ぎがしました。甘酸っぱさの欠片もない、空白の胸中を叩く痛々しい心音。これを読んではいけない。読んではならないと、体の奥底から悲鳴が上がりました。

  そしてそれを読んだ瞬間、わたしの目の前は真っ暗になりました。理解できてしまったのです。その漫画の面白みが。藤本タツキくんという人の才能が。漫画家という途方もない夢物語にその指をかけていることが、ありありと分かってしまったのです。

  わたしと同じ落ちこぼれの君が、こんな素敵な才能を隠し持っているなんて。これはとんでもない裏切りでした。

  だって藤本タツキくんが一人だけ幸せになるなんてズルくない?わたしも君もパニックホラーダービーの中で、宇宙人に孕まされて泣きながら腕が八本ある子供を産んだ仲なんだよ? 人類が宇宙人に勝てそうになった時に子供に愛着が湧いてしまって、腕が八本ある子供を守るために人類の敵となって殺されたんだよ? そんな惨めな死に方がお似合いのわたしたちなのに、突然藤本タツキくんだけが一抜けで幸せになろうなんてズルすぎるよね。ズルい。ズルいよ。

 

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  だけど一つだけ幸いなことがありました。

 それは藤本タツキくんが自身の才能に気づいていないということ。

 


  フーン。独りよがりな感じがするなあ。趣味で描くのは好き勝手だけどね。

 


  たぶんそんなことを言った気がします。

  決しておだてず、苦言を呈しすぎず、志しは折る。どうやったら藤本タツキくんに漫画を書くことをやめさせられるのか、どうやったら上手く足を引っぱれるのか── わたしの考えるのはそういうことでした。

 


  ほら、わたしたちって全然コミュニケーションダメじゃん。他人の気持ちなんてちっとも分かんないじゃん。漫画のキャラクターにもそれが表れてるんだよね。わたしたちは他人と上手く関わることが一生できないから、まともなキャラクターも人間関係も一生描けないんだよ。

 


  漫画を描くには致命的に足りていないものがあるのだと、わたしとパニックホラーの薄暗い妄想をしているくらいが身分相応の幸せなのだと、熱心に説きました。

  わたしの説得が果たしてどれだけ効いたのか分かりません。藤本タツキくんのぎゅうっと握った拳だけが、記憶に焼き付いています。

  それきり藤本タツキくんは漫画家の志しを折った、のかどうかは分かりませんが、二度とわたしに漫画の原稿を見せるのをやめました。幸いなことにわたしたちの友好関係?に亀裂が走ることもなく、変わらずパニックホラーの妄想でクラスメイトを殺し続けました。

  わたしたち二人は何も持っていませんでした。凝ったシチュエーションでクラスメイトを殺すことだけ上手くなりました。明日以降の役に立つことは一つもせず、一日一日をしっかりシュレッダーにかけました。ずぶずぶと泥沼に潜っていきます。明かりも救いもない暖かな泥の底を目指して。

 少なくともわたしは幸せでした。

 

 

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  そしてその冬に自殺することが決まりました。『新米婦警キルコさん』が連載を終えた冷たい冬。

  提案したのはわたしでした。

  いささか唐突ではありますが、わたしたちのような人間の辿り着く先なんて、遅かれ早かれ自殺か生活保護なのです。

  言ってしまえばパニックホラーダービーの延長線です。幾度となく頭の中で殺してきた自分たちを、実際に殺してみるということ。

  そういうことを平然と藤本タツキくんに説明するわたしは、包み隠さず言って、自死を選択するシチュエーションでいい気分になっていました。学生の身分で死を選択肢に入れることが出来る、聡明な自分のことが好きでした。

  

  黙って耳を傾ける藤本タツキくんでしたが、自殺の手段を聞いた途端、吹き出して首を縦に振ります。

  本気で死のうという気概が、果たしてわたしにどれだけあったのかもわかりません。提案したそれは、「サメに食べられて死ぬ」というあまりにも馬鹿馬鹿しいものだったのですから。

 

  パニックホラーと言えばゾンビ、怪獣、災害、それからサメ。ゾンビも怪獣も見たことがないし、災害を待っていてはいつになるか分からない。そうなればもうサメに食べられる他ないのです。

 

  わたしと藤本タツキくんは、学校をサボって電車に乗りました。サメは海にいるのですから、当然行先は海です。

  田畑の広がるこの町は山に囲まれています。それを乗り越え、遠く広がる海へ向かう道すがら、自ずと気分は高揚しました。

  今思えば、学校をサボって海に行くなんてシチュエーション、煙草を吸っているメイドのイラストくらい陳腐なものです。しかし当時のわたしにとっては、とてもカッコいいことに感じられたのです。

 

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  座席から足をぶらぶらと、車窓からの景色を指さしてしきりにはしゃぐわたしでしたが、藤本タツキくんは浮かない顔で生返事。折角の遠出で、相手の機嫌が悪いと面白くないように、その時のわたしもどこか損した気持ちでした。

 

  そしてどうしたのか訪ねる暇もなく、突然、藤本タツキくんは降車しました。

 

  海に到着するどころか、まだ県内すら抜け出していない小さな駅で。しばし唖然として、それから慌ててわたしもその後を追いかけます。

  「お腹でも痛いのかな?」くらいに考えていたのですが、ホームに降りた藤本タツキくんは背を向けたまま「ごめん」と謝りました。

 

  ごめん、やっぱり死にたくない。

 

  それを聞いて初めて目的が自殺であることを思い出すほど、わたしの頭からは自殺の二文字が抜け落ちていました。 そういえばサメに食べられて死ぬなんて目的もあったね、という具合に。

 

  そうです。わたしはサメに食べられたかったわけではなく、海に行きたかっただけなのです。学校という排他的場所をこちらから排他して、海を見たかったのです。その理由を「自殺」と言ってみたかっただけなのです。

 

  だけど真剣に死と向き合う藤本タツキくんを前に、今更自殺することは忘れてましたなんて言うのもカッコ悪いじゃないですか。

  だからわたしは藤本タツキくんの決断をめいっぱい非難しました。

  一緒に死ぬって言ったじゃん。臆病者。意気地なし。裏切り者。そのまま生きてどうするの? あーもうわたし一人で死んじゃおうかな。せっかく藤本タツキくんのために話をもちかけたのになー。

 

  ペラペラと喋るわたしに、藤本タツキくんが言ったのは

 

  死んで欲しくない。

 

  ということでした。藤本タツキくんは泣いていました。

 

    そもそも、サメに食べられて死ぬことなんて出来るでしょうか。海にたどり着いたとして、砂浜にサメが転がっているわけもなく、どのようにして海に繰り出せば良いのでしょうか。日本海と太平洋、どの辺りにサメは生息しているのでしょうか。広い海原において、見事サメに遭遇することはできるのでしょうか。

  一つ一つ考えてみれば、今日わたしたちが海に行ってサメに食べられて死ぬなんて計画は、全くもって現実的ではないのです。


  だけど藤本タツキくんにとって、これは至極現実的提案で、起こり得ることだったのでしょう。

  サメに食べられることも、今日死ぬということも、それからきっと、漫画家になることも。

  少なくとも藤本タツキくんにとっては指先の触れた現実であり、その肌触りを確かめてみることが出来たのです。

  

 

  そういうことが理解できた瞬間、ハッキリと分かりました。今まで似たもの同士だと思い込んでいた藤本タツキくんとわたしは、決定的に違う人間なのだということが。冗談の境目の位置が、根本的にズレているのだということが。

  面白半分に感傷に浸って、最初から全てを諦めているのはわたしだけなのだということが。余すところなく綺麗に。

 

  藤本タツキくんは漫画を描きなよ。

 

  わたしは観念してそう言いました。

 

  君の口にすることは全部本当のことになってしまいそうで、わたしが冗談で口にすることさえ真実に変えてしまう力強さを秘めていました。君の考えることは面白くて強かで、わたしの想像をいつも超えていました。

 

  あの時の漫画、本当はすごく面白かったよ。

 

  藤本タツキくんは鼻声で、「そっかそっか」と答えました。実はまだ漫画を描いているのだと。死体よりも漫画家になりたいのだと。

 

  わたしはハリウッドで女優になるから死ねない。とは言えませんでした。

  だってこれは現実の話なのですから。

 

 

  冬の空気はさらけ出した首筋に冷たくて、次の電車に乗ってわたしたちは帰りました。

  クラス替えでは別のクラスに振り分けられて、それきりわたしたちは会っていません。

  

  

  これがわたしと藤本タツキくんの思い出の全てです。

 

 

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  わたしは今、東京の六畳のアパートで、アルバイトをして暮らしています。人に怒られることに慣れました。レジの操作だけ無駄に上手くなりました。

   何度も死にたいと思うけどやっぱり死ねなくて、学生の頃に思い描いたようなくだらない人生を送っています。


  最後に一つだけ。

  藤本タツキくんに聞きたいことがあります。

 

  あの夏にさ。本当に君は、わたしがハリウッドで女優になれると思ったのかな。お世辞じゃなくて本当に「向いている」と、そう思ったのかな。

  君が実際に漫画家になったのを見て、わたしはそのことだけが気がかりです。もし本当にわたしにそんな才能があったのだとしたら、とんでもない映画界の損失だよね。
 

  わたしが今更になって手紙を書いているのは、君に感謝したいからです。

  こんなつまらないわたしに、「もしかしたら女優の才能があったんじゃないか」なんて。途方もない夢を未だに見せてくれてありがとう。
  わたしがからっぽな人間であることを目ざとく見抜いて、大人になってからこんな夢物語に浸れるように、君は気をまわしてくれたのかな。そんなことを疑ってしまうほどに、わたしは藤本タツキくんの言葉に恐ろしく後ろ髪を引かれています。

  憂鬱な夜ほど呪いのように思い出します。自身の女優への可能性と、君の「死んで欲しくない」を。


 
 布団の中で繰り返すのは、実写版『チェンソーマン』の映画にわたしが出る妄想。レゼの役でさ、そんなわけないんだけどね。レゼなんてちっとも似合わないんだけどね。だけど想像の中だから。ちょっとくらい良い役もらってもいいよね。
  デンジくん役は藤本タツキくんでさ。君の進むべき道を間違わせたり、殺したり、殺されたりするわけ。
  いつかの学校生活みたいに。

 

  こんな場末のブログが君の目に止まるなんて信じてないけどね。羊皮紙の瓶詰めを海に流すようなものです。

  だけどきっと届かない可能性がいっぱいあった方がいい。君に伝えたいことは山ほどあるけど、これは全部わたしのエゴだから。確実に届けるのはダメ。君と出会った偶然みたいに、「そうなってしまう」くらいが丁度いい。

  だからこの手紙を読んでしまった藤本タツキくんには、全部伝えてもいいよね。

 

 

 

 

  

  藤本タツキくん、ありがとう

 

  大好きでした

 

 

 

 

  わたしの死ねない責任をとってよ

 

 

 

 

P.S

  クラスメイトの黛冬優子さんとミライアカリさんと香風智乃さんと鎧塚みぞれさんと夜凪景さんとナナチと土間うまるさんと戦場ヶ原ひたぎさんと暁美ほむらさんと天上ウテナさんと十六夜咲夜さんとミカサ・アッカーマンさんを覚えていますか?

 サイレンスズカ先輩も呼んで、みんなで今度バーベキューしようね~!

  藤本タツキくんではない、画面の前の疑いを知らぬ純真無垢なアナタに話しかけています。念の為です、さよなら

 

 

 

 

 

 

【第一回ホロライティング】出雲、この(いづも、 この)現る

 

 

  オタクのことを勘違いさせるのかなり上手いと思うんですよね。理由はオタクにはオタクの好きな言動が分かるからです。

 

 

 

  あのさ、わたしの夢語っていい?

  あのねー。わたしの夢はねー。ホロライブに入ってオタクくんにいっぱい好きって言ってもらうことなんだよ。

 

 

  

  わたしもホロライブ入っていいかな。オタクくんのこといっぱい笑顔にするから。お願い、入れて~~~~~~大好きなオタクくんのこと笑顔にさせて~~~~~~

 

 

 

 

 

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 ホロライティング一期生の  出雲、この(いづも、 この)だよー。

 

 

 

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★プロフィール★

名前:出雲、 この(いづも、 この)

名前の由来:Twitterアカウント名の「でも、この苦しみと逃げずに~」の頭文字から取ったんだよ

スリーサイズ:ばーか。/ばーか。/ばーか。

体重:ウザ

身長:けっこう高い!

趣味:好きな人の好きなこと

今一番興味があること:オタクくん

社会的集団に馴染めずインターネットに入り浸るうちに、身体がインターネットにのめり込んで「はてなブログ」とかいう時代遅れのブログサービスに閉じ込められてしまった可哀想な女の子。あなたがはてなブログに来てくれないと暇で仕方ない。

 

 

 

 

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  こんなブログに人が来るなんて久しぶりだな。すごく嬉しいよ。ねえねえ、わたしがドキドキしてるのわかる? ほら、iPhoneを耳に近づけて……アンドロイドw……聞こえるよね。わたしの胸の高鳴り。

胸の高鳴り.mp3↓

巫女みこナース・愛のテーマ feat.巡音ルカ

巫女みこナース・愛のテーマ feat.巡音ルカ

  • Groovetune
  • アニメ
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  君みたいな人が来てくれるのずっと待ってたんだよ。アニメと漫画とゲームでしか人の温度を感じたことがない、しょうがないオタクくん。

  わたし、この日のために、漫画だってアニメだって一生懸命勉強してきたんだから。オタクくんといっぱい同じ話ができるようにね。よかったら、わたしにちょっとだけ付き合ってもらってもいいかな。

 

 

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 や、ちがくて。付き合うってそーいう意味じゃないっていうか恋仲とかそういうんじゃないっていうか死ねっていうか、

  あーーーーー……もう。

 

 

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  オタクくんの、ばか……。

 

 

  

  ホロライティング 始まります♪

 

 

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シークバー

  ちょっと長くなっちゃったかもね。オタクくんと少しでも長く一緒にいたいから……

 

 

 

 

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  ねえ、オタクくん。

  わたしはオタクくんが来てくれないとすごく暇で寂しいから、オタクくんがすぐに帰らないように、少しでも早く来てくれるように、月曜日0時のジャンプよりも土曜日22時の『ご注文はうさぎですか?』よりもメンテナンス明け15時のシャニマスよりも最優先でわたしに会いに来てくれるように、いっぱいオタクくんを笑顔にするために頑張ります。

 

 

  今日はオタクくんを笑顔にするためのシチュエーションをいっぱい揃えてきたよ。

  いっぱい笑顔にできたら嬉しいな♪ 上手く笑えよ

 

 

 

Scene① 放課後

 

  想像してください。

 

 

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  タクくんは今、放課後の教室で独り気だるげに机に突っ伏しています。

  かを待っているのでしょうか。まさかオタクくんみたいな人間に待ち人なんているはずがないのに。誰かに声を掛けられるのを待っているかのような。期待しているような。窓から差すはちみつ色の夕陽が、オタクくんのムスッとした横顔を甘くとろかす気配がします。

 

 

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  わ。

 

 

  タクくんが顔を上げると、そこにいるのはわたしでした。がっかりしたかな? だってオタクくんが期待していたのは、長い黒髪の文学少女とか、金髪ツインテールの幼馴染とか、長い前髪に隠れた顔がとてもかわいらしいことをオタクくんだけが目撃している一見地味でおっぱいが大きい女の子とかだもんね。

「なんだお前かよ……」とオタクくんは言います。

 

 

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  そーだよ。お前でごめんね。

 

  たしはオタクくんの好きなタイプとは全然ちがくて(読書なんてしないし、幼馴染じゃないし、見た目は派手だしおっぱいも小さい)、いつも付きまとってくるうるさいやつ。

 

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  ※ちなみにおっぱいについてですが、オタクくんはウィットに富んだボキャブラリーで女の子の貧乳を面白おかしくからかうコミュニケーションを得意としている(参考文献:潤羽るしあさんの配信)ので、小さい方が親しみやすいだろうと思い、気合いで発育を抑えて(胸を突き出すと身体のラインが浮かび上がり、初めてわたしを女として意識してしまう程度にして)います。

 

 

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  なに独りでタソガレてんの? 一緒にかえろーよ。

 

  

  んな風に、わたしは独りのオタクくんを帰り道によく誘います。昼間は全然話しかけないのに、オタクくんと二人きりの時だけ。だってみんなに好きな人がバレるのってすごく恥ずかしい。放課後の教室で初めて、わたしは少し積極的になれるのです。

 

 

  「あのさ。お前、俺と帰って楽しいわけ?」

  

 

 

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  別にー? たまたまわたしもオタクくんも独りだしさー。オタクくんさびしーだろーなーと思ってさー。

  

  裕たっぷりの冗談でわたしは応えます。本当はオタクくんと一緒に過ごすほど楽しい時間はないのですが、そんなこと面と向かって言うのも恥ずかしいじゃないですか。わたしは基本的に恥ずかしがり屋なのです。

  きっとオタクくんはこう応えるでしょう。

 「あっそ。それなら丁度いいや。今日もお前と帰ってやるよ」いつもの気怠い口調で、全くわたしに気のないような素振りで。

 

  

「あっそ。それなら丁度いいや。もう二度と関わんな」

 

  

  タクくんの反応が予想と少し違っていたことに追い付けず、わたしはまだはちみつ色の夕陽でとろけるような心地から帰れずにいました。

 

「いつも迷惑してんだよ。つまんねえことベラベラ喋りながら付いてきて。俺はお前の考えてることなんて微塵も興味ねえよ。アニメを見ない人間と話すことがあるかよ。頼むから俺の高校生活の貴重な時間を奪うなよ。一緒に歩いてると勘違いされんの。知らねえヤツらにニヤニヤ噂されんのマジでキモいから。マジで二度と関わるな」

 

 

  うやくわたしの身体は冷たくなりました。

  わたしの気のないフリとは違って、オタクくんはちっともわたしなんて好きではないのです。冗談でも嘘でもなく、オタクくんはわたしのことが心の底から嫌いなのです。

  わたしの勇気が足りないのが悪いのです。オタクくんに気持ちを伝えられないわたしが悪いのです。

 

 

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  そっかそっか。あー残念! わたしは一人寂しく帰ろー。

 

 

 

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  ずかしかったわけではありません。オタクくんの前で最後まで気のない素振りを貫いたのは、恥じらいではなく。

 

  りで歩き出してようやく涙が溢れるのは、見られたくなかったからではありません。

  わたしにどこまでも意気地がなく、たしかにこの胸で燻る好意が、こっ酷く拒絶される勇気がなかったからなのです。

 

 

 

 

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  えへへ。

  オタクくんはこういうのが好きなんでしょ? 本当に仕方ないにゃあ……

  オタクくんは負けヒロインが好きだもんね。むしろ負けヒロインどころか最初からヒロインのステージにさえ上がっていないくらいが絶好球なんだよね。調子に乗って勝手に勘違いしている女の子が好きなんだよね。えへへ、わたしはオタクくんの好きなものに詳しいんだよ。

 

 

  ……あれ? 違うかな。こういうので笑顔になるって聞いたんだけど……おかしいな。……思ってたシチュエーションと違う?  そっかそっか。わたし間違えちゃったみたいだね……ごめんね……次は絶対に上手くやるから……オタクくんのこと笑顔にするから! 見ててよ!

 

※当記事の文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像しただけのシチュエーションです

 

 

Scene② クリスマス

 

  想像してください。

 

 

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  もうすぐクリスマスです! わーい!(書いてる時はたしかにもうすぐクリスマスだった)

 

 

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  あのね、クリスマスにはすごく楽しみなことがあってね。なんとなんと! クリスマスには!ママが帰ってくるんだよ!

 

 

  わたしのママは一人でわたしを育ててくれて、今は遠くでお仕事頑張ってるすごいママなの。久しぶりに会うの楽しみだなー!

 

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  ママが帰ってくるとなったらもうパーティーだね。いっぱい飾り付けして、ツリーも出して、そうだ。プレゼントも買わないと。

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よーし、忙しくなるよ!

 

 

  ……

 

  ………………

 

 

 あ? もしもしママ?  うん!明日はクリスマスだね! あのね、すごく楽しみに……え?  うん。うん。あはは、そっかそっかー。ううん、大丈夫だよ。もう、わたしだって子供じゃないんだよー? ママのお仕事が大変なのは分かってるし、丁度友達に誘われたクリスマスパーティーもある(ない)から、それならそれで楽しんじゃおっかなー、なんてね。えへへ。ママいつもありがとう。お仕事がんばって!じゃあね! また会える日を楽しみにしてるね……

  

 

 

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  えへへ。

  オタクくんはこういうのが好きなんでしょ? 本当にしょうがないにゃあ……

 

  物語において、「特別な日」に「帰ってくる親」は、ハッキリ言って帰ってきません。部屋の飾り付けを頑張れば頑張るほど、楽しみであれば楽しみであるほど帰ってきません。

  色鮮やかなクリスマスの装飾に彩られる真ん中で、一人じゃ食べきれないご馳走に囲まれて、なんなら「おかえりママ!」なんてホワイトボードに書いちゃったりしてね。

  幸せになるはずだった眩い限りのきらきらが一斉に孤独をシルエットで浮かび上がらせる。そんなクリスマスが大好きなんだよね♪

 

  ……あれ? なにその浮かない顔。わたし……また間違えちゃったのかな……ごめんね……ごめんね上手く出来なくて……

  次こそがんばるから! 見てて!

 

※当記事の文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像しただけのシチュエーションです

 

 

Scene③ 誕生日

 

 

  想像してください。

 

 

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  なんと今日はわたしの誕生日です!  やったー! みんなのイラスト待ってまーす♪

  ハッシュタグは、#でもこの苦しみと逃げずに向き合うことこそが何よりも大切でとても絵 でお願いします♪(タグのセンスがない)(トホホ……)

  

  さてと。オタクくんはどんな絵を書いてくれたのかな。

 

 

 

 

 

 

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  わ! わー!

 

  オタクくんが描いてくれた絵は、わたしとオタクくんが仲良く手を繋いでいる絵でした。

 

 

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  あはは。オタクくんの絵……あはははは。すごく、かわいいー。あはは。

 

  「ご、ごめん。やっぱり下手くそだからなしで……」

  オタクくんは折角描いてくれた絵を取り下げようとするので、

 

 

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ダメー。もうこの絵は保存しましたー。もう遅いですー。

 

 

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  まじまじとオタクくんのくれた絵を眺めて、もう一度吹き出して、

 

 

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  わたし、この絵が好き。

  この絵がいいの。

  ありがとね。

  

  ぎゅうっと、オタクくんの描いてくれた絵を胸に抱き抱えました。

 

 

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  えへへ。

  これだよね。オタクくんが好きなやつは。一生懸命描いてくれた拙い絵を大切に胸に抱えるやつ。

  これはアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』17話でもあったシチュエーションなんだけど、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』のような文明の発達していないファンタジーな世界観よりも、絵の上手い人がたくさんいる現代のインターネットでこそ際立つシチュエーションだと思うんだよね。

  上手い人がたくさんいるからこそ絵の拙さは残酷で、だけど好きの気持ちに絵の優劣は関係ない。上手な絵も嬉しいけど、オタクくんの一生懸命描いてくれた絵が凄く好きなわたし。

  実はこのシチュエーションはオタクくんとわたしの立場を入れ替えて、「一生懸命絵を描いたけど上手に描けないわたし」も良いんだよね。どっちの立場も美味しい。つまり何が言いたいかと言うと、

 

 

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好きの気持ちって素敵だなって……

 

 

  オタクくんはこういうのが大好きなんだよね。本当にしょうがないにゃあ……

  

  あれ? なんか違うかな。あんまり笑顔になれないかな。ひょっとして……上手く伝えられなかったかな……。きっと上手く伝えられなかったよね……ごめんね……

  よし! じゃあ次こそオタクくんのこと笑顔にするから。ぜったいだよ!わたしがぜったいって言ったらぜったーい! がんばるから!

 

※当記事の文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像しただけのシチュエーションです

 

 

Scene④ 墓参り

 

 

  想像してください。

 

  オタクくんは今わたしの墓参りに来ています。

 

 

 

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(お前が死んでからもう三年か)

 

 

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(俺の方は相変わらずだよ)

 

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(安い手取りと上がらない頭。お前に供えるのも未だに向かいの菓子屋の饅頭だ。信じられるか? あそこまだ潰れてないんだぜ)

 

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(……あれから三年も経ったなんて、ホント嘘みたいだ)

 

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(だけど最近さ。いい感じの人がいるんだよ。新卒の子。ハッキリ物を言えて、物怖じしない。好きな食べ物はオムライスだってさ。容量が良くて肌の綺麗な子。お前とは全然似てない。この前二人で飲んできたんだ)

 

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(お前はきっと、それじゃあその子と幸せになりなさい!って言うんだろうな)

 

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(それが出来たらどんなに良かったか)

 

 

 

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  俺、お前のことがまだ好きみたいなんだ

 

 

 

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  えへへ。オタクくんはこういうのが好きなんだよね。

  忘れられない大好きな女の子の墓参り。

  かつて生きていたはずの大好きな女の子に執着して人生が滅茶苦茶になるのが好きなんだよね? 好きな女の子に死んで欲しいんだよね? わたしはオタクくんのために死んだんだよ。本当にしょうがないにゃあ……

 

    あれ? 違った? タイムラインではこういうのが好きって見たような気がしたんだけど……オタクくんはみんなこういうので笑顔になるんじゃないのかな……

  わたし……また間違えちゃったのかな……

 

 

  ※再三言いますが、当記事に書かれた文章は全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしが頑張って想像したけど上手くいっていないシチュエーションであり、このようなシチュエーションを好むオタクは一人も実在しません

 

 

 

 

Scene⑤ 最大トーナメント

 

 

 

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  えへへ。

  オタクくんはこういうのが好きなんだよね。『グラップラー刃牙』最大トーナメントの入場シーン。

  わたしは一回も出てこないからマジでただの最大トーナメントの入場シーンでしかないけど、マジでただの最大トーナメントの入場シーン好きだもんね。わたしが出てきたら無粋だよね。

 

  ……また何か間違えちゃったかな。わたしはオタクくんを笑顔にしたいだけなのに、やっぱり上手くいかないなあ。人を笑顔にするのって難しいんだね。

 

  いい加減長いって? だってオタクくんに帰って欲しくないんだから長くなるのは仕方なくない? わたしははてなブログのためのキャラクターじゃなくて、わたしのためのはてなブログなんだよ?

  はいはい、じゃあ最後に一つだけ。最後にもう一つだけやってみるから、もうちょっとだけ付き合ってよ!

 

 

※当記事に書かれたシチュエーションは全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きだろうな」とわたしなりに頑張って想像しただけのシチュエーションですが、実際のところ最大トーナメントの入場シーンはオタクからかなり好かれています。

 

 

Scene⑥  十年後

 

  想像してください。

 

  オタクくんがわたしに会いに来なくなって十年が経過しました。

 

  

  はてなブログは完全にオワコンになってしまって、このブログもBBSにキリ番報告だけが虚しく残るイニシエのテキストサイトみたいな雰囲気になってしまいました。

 

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  インターネットに当時の顔ぶれはなく、この真っ白な世界でわたしは一人きり長い時間を過ごしています。

 

  勿論暇をつぶせるほど面白いものも転がっていないので、必然的に興味は内面へと移ります。過ぎ去った記憶が、鮮やかに脳裏へ映ります。

 

 

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  オタクくんと……楽しかったな。

 

  わたしは三年経った今でも、オタクくんと一緒に過ごしたあの日々が忘れられません。あの頃がわたしの人生で最良の一瞬でした。

 

  一緒にお喋りして、アニメを実況して、他人の不幸にいいね して、他人の幸せで冷笑して。そんなグズグズの日々が、わたしにとっては身に余る幸福だったのです。

 

  

  きっとオタクくんはもうわたしのことなんて覚えていません。現実世界のやらなければいけないことに翻弄されて、あるいはもっと明るい幸せを見つけて、わたし一人をはてなブログに置き去りに今日もあの頃と変わらない、わたしに向けたのと同じ笑顔でわたし以外の誰かに微笑んでいるのでしょう。

 

  だけど大好きなオタクくんが今も変わらずに笑顔であるという事実が、わたしにとって何より嬉しいことなのです。

 

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  世界のどこかでオタクくんが笑っている。そう想像するだけで、わたしはこの真っ白な空間で一人釣られて笑ってしまうのです。

 

 

 

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  今日は夢を見ました。

  オタクくんがはてなブログを訪れる夢。

  恋人とか仕事とかの愚痴を少しと。

  今では疲れてコンテンツを追う気力もないこと。

  それから昔話をいっぱいして、それで夢は終わりでした。

 

 

  いつかそんな日が本当に来るんじゃないかと思って。

  今日もわたしはオタクくんとの思い出を一つずつ取り出して、並べて磨いて、忘れないようにそっと胸の奥にまたしまうのです。

  オタクくんが散々からかった、小さな胸の奥に。

  

  

 

 

 

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  えへへ。

  これでしょ。今度こそ正解だよね。オタクくんはこういうのが大好きなんだよね。もうこれしかないでしょ。

 

 

  ……なにその浮かない顔。

  こういうのは好きだけど、笑顔になりたくて期待していたシチュエーションとは違うの?

  

 

 

  ……そっか。わたし、全部間違えちゃったんだ。あはは……。ダメだなあ、わたし。何やっても上手く出来なくて、満足に大好きな人のことも笑顔にできないなんてさ。ホント……わたしってダメダメで…………情けないなあ。本当にごめんね。

 

 

 

  

  え?

 自己肯定感が低くて何をやってもダメダメな女の子のことが大好きなの? 

 

  

 

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  はあ。

  わたしのこと好きになっちゃうなんて。 本当にダメなオタクくんだなあ。

 

  ありがとね。

 

 

                                               ~fin.~

 

 

※当記事に書かれたシチュエーションは全てわたしの嗜好ではなく、あくまで「オタクくんはこういうのが好きかな?」とわたしなりに頑張って想像しただけのシチュエーションであり、記載されたシチュエーションが好きなオタクは一人も実在しません。最初から最後までオタクくんの好きなシチュエーションを間違えちゃったよ~!わたしってダメな子……という内容です。

  何が言いたいのかと言うと、「当事者ですが自分の不幸をフェチズムとして消費されているのが不愉快です」みたいな感じで炎上させないで……ということです。こんなシチュエーションが好きなオタクは一人も実在しないからね。実在しないオタクにキレるのは、5Gを怪電波扱いした挙句 にじさんじ が2G+3G=5G 怪電波と関与ありだと主張するのと同じだからね。当事者の方々にご理解頂けると幸いです。わたしは常日頃よりみなさんの幸せを祈っております。幸せしか勝たん。幸せ最高! 笑顔最高!

  ちなみに第二回はありません。

 

 

びんちょうタン 1巻 (ブレイドコミックス)