『SHISHAMO』というガールズバンドをご存知ですか?
サブカルバンドオタクが好んで聞くバンドの一つなのですが、意外にしっかりしたギターをバックにかわいい~♥️歌を歌うので、アニオタの皆さんにも好かれること必至です。聴いてね。
そんな『SHISHAMO』のかわいい歌の中でも、僕が特別お気に入りなのが、『こんな僕そんな君』という歌です。
これがどういう歌かと言うと、記事タイトルで完全にネタバレしているのですが、「オタクがイケイケ男子に彼女を寝盗られる」内容なのです。
聞く度に「ヤバイ」と思うので、今回はこの歌、シェアします。
こんな僕そんな君 (SHISHAMO) 弾いてみた - YouTube
(リンクは「弾いてみた」動画です)
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※Aメロ※
つき合ってから 手もつなげないまま
つき合う前とはこれといって変化はないよ
告白したあの日 僕の鳴り止まない胸の音と
忘れられない 君の照れた顔
Aメロの歌詞を読むと「僕」 くんの清純な人柄が伺えます。恐らく、本当にドキドキしながら人生初めてのデートに誘い、一緒に『君の名は。』を見て、帰りがけの階段あたりで告白したと思われます。
君さん「映画本当に良かったよね~」
僕くん「う、うん。そうだね!」
君さん「私も三葉ちゃんみたいな恋、してみたいな」
僕くん「……」
君さん「僕くん?どうしたの?」
僕くん「あの……」
君さん「?」
僕くん「実は……」
君さん「ちょっと笑 なんなの?」
僕くん「……君さんが、好きです」
君さん 「……」
風「ざわ……」
猫「にゃあ」
君さん「……私も、好き」
RADWIMPS「運命だとか未来とかって言葉がどれだけ手を延ばそうと届かない場所で僕ら恋をする」
「君」さんの照れた顔が目に浮かびますよね。
この調子で、この歌は「僕」くんの一人称視点で展開されていきます。
※Bメロ※
僕があげた安いネックレス
喜んで毎日つける君
もう かわいいなあ…
Bメロでは、「僕」くんが彼女に安いネックレスをプレゼントした事実が発覚します。
「喜んで毎日つける君 もう かわいいなあ…」という部分は、「僕があげたネックレスが安いとも知らずに毎日つけているなんて、本当にかわいいなあ(暗黒微笑」というニュアンスではなくて、「僕があげたネックレスなんて安いヤツなのに、大切につけてくれて、本当にかわいい人だ。ありがとう」というニュアンスだと思われます。「僕」くんはいい人なので。
※サビ※
君の手を握りたいのは 嘘ではなく本心だけど
二人並んで歩いてると それだけで満たされちゃうのさ
「僕」くん、本当に清純で初心なかわいい男の子ですよね。
多分隣を歩いていて、何かの拍子に手と手が触れ合うと、急に対応がぎこちなくなります。
ですが、「二人並んで歩いてると それだけで満たされちゃうのさ」という部分は、手も繋げない不甲斐ない自分自身に対して言い訳をしているようにも見えるので、減点です。
※2番Aメロ※
君には清純な白が似合う
まるで君の心映すみたいだから
2番では唐突に「君」さんが清純な女の子である、ということを主張し始めました。
正直、かわいい「僕」くんと言えども、「白はまるで君の心映すみたいだから」と言うのは限界です。
多分「僕」くんの目には、「君」さんが【白いワンピースを着て麦わら帽子を被った丘の上の女の子】に見えていると思いますが、「君」さんは勝手なイメージを持たれて困惑しています。
「僕」くんがオタクだとは一言も明記されてはいませんが、こういう部分がとてもオタク臭いのでオタクだと思われます。
あるいは「僕」に僕を投影しているだけかもしれませんが。
※2番Bメロ※
僕があげた安いネックレス
「値段なんて関係ない その気持ちが宝物」
流石に上記の台詞を言ったのは「君」さんだと思いますが、もしも「僕」くんが言っていたら鳥肌ですね。
しかし、「その気持ちが宝物だよ♥️」という台詞を間に受けて、「君は清純な白!」と主張するのは「僕」くん軽率です。
一見白く見える女の子は、基本的にTwitterのアカウントが最低3つはあるので、「彼氏にネックレスもらった~happy~」と言うアカウントの裏で、「マジに安くてダサいネックレスを彼氏から貰ったけど、メルカリに出品しても値がつかないので着けるしかないw」と言っている可能性があります。
「僕」くんに「あなたは彼女のアカウントを何個フォローしていますか?」と聞いてみたいところです。
※2番サビ※
ヘタレな僕の不甲斐無い行動力の無さを許して
本当は君のその細い指に想いを馳せてたよ
君の笑顔に隠された 君の本当の気持ちも
その時はまだ何も知らず その笑顔を愛していた
2番サビですが、いよいよ不穏な影が見えてきました。
タイトルでネタバレしているので、ここからの展開はお察しですが、メチャ楽しくないですか?
今まで完全に惚気話の歌だったのが、突然の絶望を匂わせます。
『がっこうぐらし』の1話だって、絶望に至るまでにもう少し不穏な雰囲気を散りばめていたと思うのですが、惚気から唐突に絶望が漂い始めるのでドキドキします。
※Cメロ※
ある日見てしまった 君の本当の姿
君の首には いつもと違う派手なネックレス
他の男の肩に身を委ね
僕のことを「物足りない」と呟いた
この展開、どうですか?
僕は寝盗られモノって全然好きではないんですけど、「オタクどんまい!」となるので、これはけっこう好きです。あと、やっぱりネックレスの件は裏垢で叩かれていたと思います。
「君には清純な白が似合う
まるで君の心映すみたいだから」
ってもう1度言ってほしいですね。
※ラストサビ※
経験豊富な女の子 僕じゃ物足りない女の子
清純だと思っていた 僕には刺激が強すぎて
本当は本当に君のその華奢で白くて綺麗な肩を
一度は抱いてみたかったよ
走り去るには力がないから
歩いて帰った
悲しい歌ですね。
君には清純な白が似合うってもう1度言えと言ったら、「清純だと思っていた」と返されてしまいました。
「華奢で白くて綺麗な肩」から連想して「君と言えば白!w」と言っていた気さえしてきたので、「僕」くんも結局「君」さんの身体しか見ていなかったと思います。オタクの人って、みんなえっち!
以上終わりです。
余談ですが、同じアルバムに『僕に彼女ができたんだ』という最高の惚気話ソング(寝盗られなし)が収録されています。
『僕に彼女ができたんだ』の「僕」と、この歌の「僕」を同一人物視して聞くとウケるのでオススメです。
SHISHAMO「僕に彼女ができたんだ」 - YouTube
『SHISHAMO』の画期的なところは、女性ボーカルで男性目線のかわいい歌を歌ってくれるところで、男性の皆さんが「共感~」しながら、かわいい♥️を感じられます。
まあアルバム1枚しか聴いたことないので 、全然知りませんが。
初めて音楽について記事を書きましたが、もう2度とやりません。
これから社会人になるので、次は絶望の社会人編でお会いしましょう。
シャロちゃんの画像を貼り忘れていたので貼ります。