おいしいそうなケーキ

わたしなりに一生懸命書いてるんだけど……ダメ、だよね……

スカイプちゃんねるで女子高生とお話した昔話

 

 f:id:sasatanwwwww:20160805193531j:image

 

  スカイプちゃんねるというfree出合い系みたいなサイトがインターネットにはあります。

  スカイプでの通話相手を探し求めるのに特化した掲示板で、様々な人が、自分の年齢、性別、趣味、通話目的等を明記して、好きな人とお話しちゃお〜という趣向です。

 

  作業イプ目当ての人から果ては直球にいちゃいちゃしたい人までたくさんの人種が揃ってはいますが、流石に「チャH希望です!」まで言っている人はいないので、いかがわしいサイトではないです。

 

http://skypech.com

  ここにURLを貼っておきますので、気になる方は利用してみてください。

 

  僕は現在スカイプちゃんねるを利用してませんし、利用したのもたった3回だけなのですが、そのたったの3回で、見事『女子高生』と通話することに成功しました。

  フォントサイズ2倍で主張しました。

  今回はその話を久しぶりに思い出したので書きます。

 

 

____________________________

 

  2年前。

  2014年秋。僕は先輩とお酒を飲む機会があり、sakeで優勝していました。

 

先輩 「紗々くん、女子高生好きだよね?」

僕「そうですね」

先輩「スカチャ(スカイプちゃんねるの略)知ってる?」

僕「知らないです」

先輩「スカチャっていうのは〜(説明略)〜ここで女子高生とお話できるし私もしてるよ」

僕「へ〜全然説明は分からなかったけど僕も始めるか〜」

  

  先輩からスカイプちゃんねるという闇の存在を教えられた僕は少し日を置いて、心の準備をする、身を清める、等した後スカイプちゃんねるに臨みました。目的は当然、『女子高生と会話すること』です。

  

  初めてスカイプちゃんねるという場所を緊張する面持ちで訪れる僕。

  たくさんの女子高生が「通話希望で〜す♡」しています。  その光景はさながら「援希望」 の女子高生で溢れる駅前。

f:id:sasatanwwwww:20160805193740j:image(イメージ映像)

  あとは僕が「フヒヒ……通話希望です」と女子高生に言えば晴れて通話成立ってわけです。  

  しかし、スカイプちゃんねるという魔境を初めて訪れたオタクに、それは難しすぎることでした。

  僕だって女子高生に「通話希望で〜す♡ てかこのあとご飯とかどう?笑」なんて気軽に言えるなら、とっくに女子高生と会話どころかセックスだってしてます。女子高生に会話を持ちかける勇気が圧倒的に不足しているのです。

  

  それなので、とりあえず僕は"受け"に回ることにしました。

  「作業イプ希望です。レポートをやっているので誰かお話しませんか〜?」という感じの文面でこちらから女子高生を呼び込む算段です。

  冷静に考えて、女子高生が"レポートをやっているオタク"とお話するメリットはZEROなので、女子高生が来るわけはないのですが、藁にすがってみました。

  

  しかし、僕のことを哀れなオタク認定するのはまだ早いのです。だって、藁にすがった結果、ものの2分でコンタクト申請来たからよ!

 

  嬉嬉として申請を承認し、プロフィールを見たところ相手は「43歳 男性」でした。僕の求めている人物像は「17歳 女性」です。完全に理想からかけ離れているのですが、このコンタクトを無下にするのも失礼ですので、一応チャットを送ります。

 

僕「はじめまして!」

43歳男性「はじめまして」

僕「通話OKですか?」

43歳男性「大丈夫ですよ」

 

  というわけで僕と43歳男性のスカイプが開始します。僕のスカイプちゃんねるバージンは43歳男性に奪われてしまいました。金で買われた"パパ"に「痛くしないでね……」と抱かれる処女の気分です。

 

  ドキドキしながらSkype通話をかける僕。

  「トゥー↑トゥー↑トゥー↓トゥー↑トゥー↓」というSkypeの通話音がいつもより緊張感を煽ります。

 

  回線越しの相手の声は正に"43歳男性"という感じで、「僕は43歳男性と通話している」と痛感しました。

  この時点でかなり泣きたくなっていたのですが、会話の流れで、なんと43歳男性の素性が『早稲田大学教授』であることが明らかになり、怯えて泣き出してしまいました。どうやら僕が「レポートやっているので〜」なんて下手に書いてしまったせいで、『早稲田大学教授』が釣れてしまったのです。

  レポートをやっているというのは真実なので、僕はレポートをやりながら早稲田大学教授の与太話に耳を傾けていました。

  終始「早くこの通話終わらねえかな……」意外の感情がなかったのですが、早稲田大学教授が「レポートを添削してあげるから終わったら送ってよ」と言い出したので、僕はメチャ緊張している状況下でレポートを仕上げなければならず、レポートが終わるまで早稲田大学教授との通話を切ることができないという地獄に突入してしまいました。

  早急にこの通話が終われば「レポートやっていますw誰か作業イプをば〜」でまた相手を募集できるのですが、レポートが終わればそれもできませんし、この日に女子高生と通話できる望みは絶たれました。

 

  やっていたのはゼミのレポートなのですが、「A4用紙2枚」という規定があったにも関わらず、早稲田大学教授が「僕はA4用紙1枚で簡潔にまとまったレポートの方が優れていると思う」と言うので、A4用紙1枚にまとめるハメになり、後日それをゼミの教授に提出したところ「2枚って言ったよね?」とメチャ怒られました。一応「早稲田大学教授が〜」と弁解しましたが「ここは私のゼミです」でendです。本当にごもっともな話だと思います。

  こんな感じでバージンスカイプちゃんねるは最悪の結末を迎えました。

 

 

  しかしまだスカイプちゃんねるを終わるわけにはいきません。僕の目標は『女子高生と通話すること』だからです。

  そんなわけで後日、もう1度スカイプちゃんねるを訪れます。

  前回の教訓から、受身になっても43歳男性からコンタクトが来て終わるだけだと悟った僕は、ついに勇気を出しました。女子高生に「通話してください」と申請することにしたのです。

 

   実は作業なんて何もないのですが、適当に"作業イプ"タグで女子高生を探します。だって、女子高生と話したい気持ちはありますけど、女子高生と何を話したらいいか分からなくないですか?「シャロちゃんはリンスインシャンプー、石鹸、千夜ちゃんから借りたシャンプーとリンス、どれで頭を洗っていると思う?」という話をするわけにはいかないですよね?

f:id:sasatanwwwww:20160805195346j:image(参考画像、シャロちゃん)

  作業イプだったら会話に中身は求められないイメージがあるので、よりスムーズな会話がぐだぐだとできるかな?という判断です。

 

   僕が目をつけたのは「アニメ好き」がプロフィールに書いてあったまいちゃん(仮名)です。決してアニオタ具合に期待をしたわけではないのですが、アニメを全く知らないよりは「自称アニメ好き」の方がまだ気は楽です。

 

  早速コンタクトを取ります。

 

 

  「初めまして、大学2年生男の子です。作業イプどうですか?」

 「いいですよ〜」

 

「いいですよ〜」

 

  二つ返事で通話了承を頂きました。

  あっけないものです。

 

  これってひょっとして、まいちゃん(仮名)僕に気があるのでは……?

 

  等という勘違いはしませんでしたが、素直にメチャ嬉しかったですし、メチャ緊張しました。ついに悲願の「女子高生との通話」が達成されるのです。

 

  「トゥー↑トゥー↑トゥー↓トゥー↑トゥー↓」が教会の鐘の如く鳴ります。心臓も鳴ります。ここまで緊張したのはセンター試験以来です。

  

  「どうも〜

  出てきた女子高生は、それはそれはフランクな感じで、スカイプちゃんねる慣れしている強者感が漂っていました。緊張しているのは僕だけなのです。さながら童貞くん初めて援助交際で女子高生を買うの巻です。

  声は女の子の声でかわいいです。100人女の子がいたら、95人はそれなりに声がかわいいと思うので、あまり優れたステータスではないかもしれません。

 

  簡単に自己紹介をした後、やんわりと年齢の探りを入れます。

 

「女子高生なんでしょ?」

「そうですよ〜17です!」

 

  完璧かよ。17歳女子高生って僕が愛してるヤツだ。 

  しかし、「女子高生なんでしょ?」という言葉はメチャ便利で、「女子高生なんでしょ?」と聞いただけで相手が勝手に歳を教えてくれます。人によりけりだと思いますが。

 

 ただ 少し残念だったのは、まいちゃん(仮名)が「高校3年生」だった点です。女子高生の黄金年齢が17歳なのは言うまでもありませんが、女子高生の黄金学年も、言うまでもなく「高校2年生」なのです。まあ今回は17歳という年齢に免じて涙を飲みました。

 

 「ちなみにどこの大学目指してるの?

 と聞いたところ「早稲田」と返ってきたので43歳男性を思い出しました。僕はスカイプちゃんねるで早稲田に縁があるみたいです。

 

  この日の通話は約1時間で健全に終わりました。「これ見て」と言って自身で作った「切り絵」を見せてくれたのがかわいかったです。

  

 

 

  さて、せっかく繋がることのできた女子高生です。ここで関係を絶つには惜しすぎます。惜しすぎますよね?

  4日後、僕はもう1度まいちゃん(仮名)に通話を申込みます。

  スカイプちゃんねるの方でまいちゃん(仮名)が通話相手を募集しているのを確認した後、「よかったらさぎょいぷしませんかーーー?」とメッセージを送りました。前回よりもフランクになったメッセージから距離感の変化が伺えます。

  するとまいちゃん(仮名)、「ちょいまちーーー」と言うので僕は大人しく30分程待つことにしました。「ちょいまちーーー」と伸ばし棒に伸ばし棒で返してくれたので、かなり仲良くなっていることが分かると思います。

 

  しかし、30分待ってもまいちゃん(仮名)からの連絡は来ません。ちょいまちの"ちょい"って何分だよ?と考えたのですが、人それぞれです。

 

  とりあえず気を紛らわそうとスカイプちゃんねるに目を通したところ、なんとまいちゃん(仮名)が数分前に「通話募集」をかけているのです。

  「アタシがいるのになんでほかの人を募集してるの……」と泣き崩れた後、僕は首を吊って死にました。

  これっきりスカイプちゃんねるを使うのは終わりです。早稲田大学43歳教授ともまいちゃん(仮名)ともコンタクトはとっていません。年に一度くる誕生日のお知らせが虚しく主張して、僕を苦しめるのでした。

 

  スカイプちゃんねる、それは希薄な人間達が希薄な関係を築きたがる霧の城だったのです……

 

 

 

____________________________

 

  女子高生とお話したい人は「スカイプちゃんねる」、オススメです。

  もしも上手くコトが進んで、「女子高生とセックスできる寸前まできたよ」という人は絶対に僕に許可を得てからセックスしてくださいね。

 

 

 

 

早稲田はクソ大学

早稲田はクソ大学